鳴き声図鑑
あいさつ、怒り、喜び、求愛、攻撃──どうぶつたちも声でコミュニケーションしています。
動物園で記録したさまざまな鳴き声を聞いてみてください。
有袋類
有袋類
gấu koala
オーストラリア南東部に分布。一日のほとんどを樹上ですごし、夕方からえさを求めて動き回ります。
ユーカリの葉しか食べず、水もほとんど飲みません。ほとんど声を出しませんが、オスがなわばり誇示のために鳴くことがあります。
タスマニアデビル
オーストラリアのタスマニア島に生息。体長は50〜60センチ。肉食性の有袋類としては最大です。
唸るような特徴的な大きな声を立てます。この恐ろしげな声ゆえにデビル(悪魔)と形容されたとも言われます。
霊長類
霊長類
コモンマーモセット
ブラジル東部全域に分布。白くて長い耳ふさが特徴的です。体長約20センチ。果実や樹液、昆虫、カエルやトカゲなどを食べます。
集団で生活し、人間に聞こえない周波数の音声を出すことでも知られています。
シロテテナガザル
タイ、ミャンマー、マレー半島の熱帯雨林でくらしています。体長約45センチ。枝から枝へ腕わたりで移動するのが特徴。
小さな群れをつくり、なわばりの中を移動します。遠くまで聞こえる声でコミュニケーションをとります。
チンパンジー
アフリカの森林やサバンナで生活しています。頭がよく、しぐさや声、顔の表情で意思を伝えあいます。
採食中の低い声から、1キロメートル四方に届くほどの叫び声まで、十数種類の音声を使い分けるといわれています。
ニシローランドゴリラ
生息地はアフリカ中西部の熱帯雨林。
咳に似た声、げっぷに似た声、じゃれているときの声、ドラミング(胸をたたく発音法)の前の声、食事をしているときのハミングのような声、威嚇の声など、さまざまな声を出します。
ニホンザル
ヒトを除く霊長類の中でいちばん北まで分布しています。
ゆたかな表情とともに、叫び声、ほえ声、ささやき、呼び声など、30種類以上の音声が報告されています。
ボルネオオランウータン
オランウータンはボルネオとスマトラにくらしています。
単独行動が多いのですが、おとなのオスは遠くまで響く声で、おたがいに存在を知らせあっています。オスどうしが出会うと、声をともなった攻撃行動が見られます。
食肉類
食肉類
アムールトラ
複数記載されている亜種のうちシベリア東部から中国東北部の森林に生息するトラです。
トラ社会は母親と子どもを基本単位とします。行動圏のしるしとして、分泌物や糞や爪あとを残します。
エゾヒグマ
北海道にすむヒグマの亜種。体長1.8〜2メートル。嗅覚が敏感で、数キロメートルも風上のにおいをかぐことができます。
親子づれや交尾期のペアをのぞくと、ヒグマは単独で行動することがふつうです。
ジャイアントパンダ
野生では単独生活が基本のようです。コミュニケーションの一環として、肛門腺による匂いづけもおこないます。
発声はごく単純なものですが、遠くまで聞こえるいななきのような鳴き声も出します。
タイリクオオカミ
オオカミはつがいを中心とした群れをつくります。群れどうしが出会うと闘いが起こりますが、ふだんは匂いづけ、そして遠吠えで接触を回避しています。
遠吠えは群れ全員が参加し、10キロメートルも先まで届きます。
チーター
アフリカ、西南アジア、中東などのサバンナにすむ、陸上では最速の動物。
オスだけがなわばりをもち、若いオスは成長するとグループをつくって母親のもとを去ります。
ニホンツキノワグマ
胸に月の輪のかたちの白斑があります。オスは2~3歳、メスは2~4歳で性成熟します。
ふつうは単独で生活しています。5〜7月の交尾期になるとオスはメスを求めてさかんに動きまわります。
ホッキョクグマ
北極圏で食物連鎖の頂点に立つ動物。体重はオスが420~500キログラム、メスは150~300キログラムくらいです。
交尾期のつがいと、子どもを連れた母親をのぞいて、基本的に単独行動をとります。
ライオン
ネコ科の動物は群れをつくりませんが、ライオンは1~3頭のオスと数頭のメス、その子どもたちからなる10~30頭ほどの群れをつくってくらしています。
長鼻類
長鼻類
アジアゾウ
警告や連絡のために、のどから出すうなり声が知られています。
やぶの中で餌を探すときも、低いうなり声で位置を確認しあいます。ゾウ特有のトランペット音は、興奮したり、攻撃しようとしたり、いろいろな場面で使われます。
奇蹄類
奇蹄類
インドサイ
ネパールやインド北東部に分布。鼻をならすような音、うなり声、きしむような声、低い声など、意外に鳴き声を立てていることが知られています。
耳は自由に向きを変えることができ、小さな音をつかまえるのに適しています。
偶蹄類
偶蹄類
エゾシカ
秋の交尾期を除き、雌雄は別々の群れでくらします。メスは母系の群れを維持しますが、オスは不安定です。
非発情期のオスはほとんど鳴きませんが、発情期になると、遠くに届く鳴き声をあげ、他のオスを追いはらいます。
hươu cao cổ
ほとんど声を出しませんが、うなり声や鼻をならすような声など、さまざまな声を出すことがたまにあります。
子どもはときに、メェーというような声を出すことが知られています。
齧歯目類
齧歯目類
ムササビ
夕方の出巣後に「グルルルル」と鳴く声を聞くことができます。
交尾期は初夏と冬の2回ありますが、交尾日には、優位オスがメスのそばで「キュルルル」という声を出したり、メスが「クウクウ」という声を出したりします。
鳥類
鳥類
アネハヅル
全長約90センチ。中央アジアと北アフリカの草原で繁殖し、冬になると東アフリカ、中近東、南アジアにわたります。
広い草原などにすみ、穀物や種子を食べています。水辺に比較的近い草地の地上に巣をつくります。
エミュー
オーストラリアにすむ走鳥類の一種。体高1.9メートル。鳥のなかではダチョウのつぎに大きな種です。
「ブーブー」「シュー」という声を出します。メスはよく響く声を出すことが知られています。
シュバシコウ
コウノトリ Ciconia ciconiaの亜種。ヨーロッパと北アフリカで繁殖し、冬はアフリカ中南部に渡って越冬します。
全長約1メートル。人家の屋上や煙突の上に巣をよくつくります。
タンチョウ
早春、オスとメスが鳴きあいながらダンスのようなディスプレイをくりかえし、つがいになって湿原になわばりをつくります。
つがいの関係ができあがると、このデュエットは威嚇として使われます。
フンボルトペンギン
南アメリカ大陸の太平洋岸を南から北にむかって流れているフンボルト海流にそって分布し、乾燥した海岸のサボテンなどの根元に掘った巣穴でくらしています。
ベニイロフラミンゴ
フラミンゴの中ではもっとも大型。繁殖期になると泥を盛りかためて巣をつくり、白い卵を1個うみます。
ひなは親鳥が出す赤い「フラミンゴミルク」を飲んで育ちます。
マナヅル
中国北部とモンゴルで繁殖し、中国東部や朝鮮半島、日本にわたって越冬します。
繁殖期は4〜7月。枯れ草などでつくった巣に1〜2個の卵をうみます。日本ではおもに鹿児島県出水市で越冬します。
モモイロペリカン
アフリカ、南欧、中央アジアなど、広い地域に分布し、内陸の湖や河口で繁殖する大型の鳥。
隊列を組み、つばさで水面をたたいて魚を浅いところに追い込む漁をおこないます。
Chim Kookaburra
オーストラリア東部・南部の森林にくらす鳥。くちばし先端から尾の先端まで約42センチ。
鳴き声が人間の笑い声に似ていることでよく知られる鳥です。夜明けや夕方など決まった時間にたくさんの個体が大合唱をします。
