他の地域のメダカの血が混ざっていない“東京生まれ東京育ち”のミナミメダカを、わたし達は「東京めだか」とよんでいます。かつては東京にふつうにいたはずの「東京めだか」ですが、残念なことに今のところ、自然の中で「東京めだか」がすんでいる場所は見つかっていません。
それでも、ずっと昔に東京でつかまえられたものや昔から個人に飼育されていたものなど、「東京めだか」と考えられるいくつかのミナミメダカをゆずり受け、葛西臨海水族園と井の頭自然文化園で繁殖をさせて飼育を続けています。
長い間受けつがれてきた、東京のミナミメダカの遺伝的な性質を未来に残すためです。
① 1989年に調布市で採集され、その後葛西臨海水族園で飼育が続けられている個体群
② 1944年ごろに杉並区で採集され、その後個人で飼育が続けられた個体群をゆずり受け、井の頭自然文化園で飼育が続けられている個体群
③ 2009年ごろに葛飾区で採集され、その後葛西臨海水族園でゆずり受け、飼育が続けられている個体群
![]() 東京めだか |
まだどこかに「東京めだか」がくらしているところがあるかもしれません。人があまり入らないような古い池、昔採ったメダカをずっと飼い続けている方の水槽など、心当たりがありましたら、下の連絡先に情報をお寄せください。
情報はEメールにて、お名前をお書きのうえ
medaka@tokyo-zoo.netまでお送りください。