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「東京めだか」を守っています

 東京に生息するメダカのDNA(遺伝子)を調べた結果、残念ながらほとんどの場所で、おもに九州や関西など、東京以外の地域のメダカが混ざっているということがわかりました。その原因は、人間が他の地域のメダカを野外に放流してしまったことにあります。


 飼えなくなったメダカをにがしたり、川や池で減ってしまったメダカを増やすために放したりと、安易な気持ちでおこなう放流が、少なくなってしまった野生のメダカをさらに追いつめてしまう可能性があります。日本のメダカは、何百万年もの長い時間をかけて全国に広がり、それぞれの地域の環境に適応しながらくらす中で、地域ごとにちがった特徴や性質を持つようになりました。例えば、同じキタノメダカでも、北方にすむ個体は南方にすむ個体より速く成長することが知られています。おそい春に生まれた北方のキタノメダカたちは、早く成長して十分に体力をたくわえなければ、早くやって来るきびしい冬を乗り切ることができないからです。ほかの地域のメダカを放すことによって、こうしたその地域でくらしていくための大切な性質が、失われてしまうかもしれません。

 放流の問題と聞くと、カミツキガメやアメリカザリガニなど、外国にすむ生き物が持ちこまれ日本の生き物に影響をあたえることと思われがちです。その他にもオオクチバスやブルーギルなど、日本の自然環境に大きな影響をあたえているものがたくさんいます。しかし、同じ日本にすむ生き物でも、さらにはこのミナミメダカのように同じ種であっても、もともとくらしていた場所以外の地域に放すことは、問題を起こすことがあることを覚えておいていただけたらと思います。


カミツキガメ

カミツキガメ

アメリカザリガニ

アメリカザリガニ


 水の生き物だけではありません。カブトムシが本来すんでいないはずの北海道で増えていたり、身近で楽しみたいという理由で他の地域から持ってきたホタルを放流したりといったことが、大きな問題になっています。

 

野生生物を守るためのお願い

飼えなくなったペットを野外に放したりすてたりしない。

つかまえた生物を他の場所に放さない。

生物を飼う時は、その生物の大きさや寿命などをよく考えて、最後まで責任をもって飼いましょう。

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