上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園──都立動物園・水族園の公式サイト

東京動物園協会

  • どうぶつを知る
    • 東京ズーネットBB
    • どうぶつ図鑑
    • 鳴き声図鑑
    • どうぶつQ&A
    • 動物たちの横顔
  • 保全への取組
    • 地球環境保全行動戦略
    • 野生生物保全センター
    • ズーストック計画
    • 保全と教育普及活動
    • 希少動物の飼育と保全
    • これまでの繁殖賞
    • 環境への配慮
    • 東京動物園協会 野生生物保全基金
    • ジャイアントパンダ保護サポート基金
  • ジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」
  • 東京動物園友の会
  • TokyoZooShop
  • 年間パスポート
  • 上野動物園 サイン整備事業
  • ズーライブラリー蔵書検索
  • ボランティアについて
  • ご意見・ご要望

都立動物園マスタープラン (東京都サイトへ)


リストに戻る

======================================================================

Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.131 - Sep 26, 2003

======================================================================
・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
・合掌……。

■上野動物園■========================================================

 ----------------------------
 ▼動物慰霊祭をおこないました
 ----------------------------

  動物園に「動物のための慰霊碑」があると聞いて、意外に思われる日本の
 方はすくないと思います。でも、世界的に見ると、ユニークな存在なのかも
 しれません。

     「人間の生活に役立ってくれた物や生き物のためにその霊を慰める
      という習慣は、日本人特有のものなのでしょうか。あるいは民間
      信仰と関係があるのでしょうか。針供養や鯨塚などの儀式や碑は、
      私たち日本人には親しみ深いものです。針供養からもわかるよう
      に、命がないと思われている物ですら、日本人は供養してしまう
      のです。動物慰霊碑も、日本人の精神風土が生み出したものなの
      です。
       (中略)
       私の知るかぎり、欧米の動物園には動物慰霊碑がありませんし、
      お墓もありませんでした。自然を管理するという意識が強い欧米
      人は、西欧の合理主義からいっても物や動物に霊があるとは考え
      ないのでしょう。」
       (「東京動物園友の会」の機関誌「どうぶつと動物園」1988年
         10月号、成島悦雄「文化を通して動物を見る」より)

  上野動物園にも、現在解体中のゾウ舎の前に動物慰霊碑があります。お彼
 岸の中日、9月23日に動物慰霊祭を開催しました。2002年の9月から今年の
 8月まで、1年間に死亡した動物たち184種497個体のための慰霊祭です。

  代表動物として、昨年10月25日に38歳で死亡したアジアゾウのメナム(オ
 ス、飼育年月は37年6か月)が選ばれ、担当職員が弔辞を読み上げました。

  職員とともに、来園者のみなさんにも献花をしていただきました。もちろ
 ん、イベントには欠かせない、ラマのラーマくんも参加。ミゼットホースの
 トウキや、さらには、ボールニシキヘビ、ヒガシアオジタトカゲまで登場。
 慰霊祭をはなれて盛り上がっていた一角も……。

 ・「動物園ではたらく」の中の「動物園のお墓」は、広島市安佐動物公園の
  獣医師によるユニークなページ。「動物慰霊碑関連リンク」もあります。
   http://www.asahi-net.or.jp/~rn2h-dimr/ohaka/

 ・「東京動物園友の会」の資料請求はこちら↓の「入会資料申込み」から。
   http://www.tokyo-zoo.net/member/

 ------------------------------------------------
 ▼「中学・高校生飼育体験学習」に参加しませんか?
 ------------------------------------------------

  飼育担当者といっしょに、動物舎の掃除や餌づくりを体験してみません
 か? 対象は中学生か高校生。定員は各回20名です。説明会は2003年10月
 26日、実習日が11月8日か9日のいずれか1日です。くわしくは、東京ズ
 ーネット http://www.tokyo-zoo.net/  の催し物ページをどうぞ。

■東京ズーネットBB■================================================

 ------------------------------
 ▼今月も新着動画が登場しました
 ------------------------------

  2003年9月25日、「うごく!どうぶつ図鑑」に5点、「動物園よりおしら
 せ」に1点、動画がふえました(各2~4分)。

  「東京ズーネット」 http://www.tokyo-zoo.net/ から「TokyoZooNetBB」
 をクリック!

 ○うごく!どうぶつ図鑑

  ■ウォンバット
   現在、多摩動物公園にいる唯一のウォンバット「チューバッカ」。オー
  ストラリアから来た4頭のうちの1頭です。来園時より気性があらく、撮
  影しようと近づくと、からだをふるわせ、声を出して威嚇してきます。

  ■ヨーロッパオオカミ
   多摩動物公園のヨーロッパオオカミは、毎朝9時30分、開園時間のチャ
  イムに合わせて遠吠えをします。動物園入口から放飼場まで距離があるの
  で、どんなに走っても、ふだんはごらんになれません。

  ■モグラのいえ
   2003年8月、多摩動物公園でオープンした「モグラのいえ」。土を入れ
  たケージにはアクリル板がはってあり、モグラのトンネルがよく見えます。
  空中に渡したパイプを歩くすがたも見られるかも。

  ■ミーアキャット
   先月もご紹介したミーアキャットの子どもたち。残念ながら1頭は死亡
  しましたが、2頭は元気に動き回っています。上野動物園西園の小獣館1
  階におこしください。

  ■アークティックアイソポッド
   葛西臨海水族園の「アークティックアイソポッド」。エビみたいな動物
  です。じっーとしていることが多いのですが、その触角をよく見てくださ
  い。白いものが、いっぱいついています。これは、じつは……。

 ○動物園よりおしらせ

  ■ライオンバスにトラブル発生?
   震度6弱の地震発生! ライオンバスがコースをはずれ、エンジン故障
  で身動きできず! 救出隊出動!……という想定で、「防災の日」に多摩
  動物公園で訓練をおこないました。

■多摩動物公園■======================================================

 ------------------------------------
 ▼レッサーパンダの赤ちゃん、公開です
 ------------------------------------

  今年(2003年)の6月に生まれたレッサーパンダの赤ちゃん。男の子2頭
 です。すくすく育って、ついにお目見え! 2頭の写真は、東京ズーネット
 http://www.tokyo-zoo.net/ からニュースページをごらんください。

  公開は9月27日(土)から。場所は、アジア園のレッサーパンダ舎です。
 赤ちゃん2頭と母親は、いっしょにガラス放飼場で公開(ほかのレッサーパ
 ンダは、別の放飼場にいます)。

  母親は花花(ファンファン、1999年7月9日池田動物園生まれ、2001年来
 園)、父親は緑太郎(リュウタロウ、1999年7月27日多摩動物公園生まれ)。
 花花にとっては2産めです。

  赤ちゃんの名前も募集します。おしらせは、あらためて!

 ・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のレッサーパンダはここ↓
   http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=109

■井の頭自然文化園■==================================================

 ------------------------------------
 ▼この穴、なんの穴……?
 ------------------------------------

  先日、葛西臨海水族園の目の前にある「西なぎさ」に調査にでかけると、
 妙なものを見つけました。潮がひいた干潟に、たくさんの穴があるのです。
 穴というより「くぼみ」といったほうがよいかもしれません。

  どれも同じぐらいの大きさで、きれいなすり鉢状をしています。10個以上
 はあるでしょうか。砂の上にポコポコとあいている穴は、まるでクレーター
 のように見え、とてもふしぎな光景です(写真は東京ズーネットのニュース
 ページをごらんください http://www.tokyo-zoo.net/ )。

  潮干狩りの人が堀ったのでしょうか? それにしては、いずれも寸法をは
 かったようにピッタリ同じ大きさ。これほど几帳面に貝を掘る人がいるとは、
 ちょっと考えにくいですね。
  同じような穴は何度か目撃しましたが、人がまだ来ないような早朝に見た
 こともありました。では、犯人は魚? 鳥? 穴は直径30センチちかくあり
 ますから、けっこう大きな生き物?──この穴をつくった犯人は、水族園に
 もいる魚かもしれません。行ってみましょう。

  場所は、水族園の「なぎさ」の水槽です。東京湾の磯で見られる生き物を
 展示しているこの水槽には、イシダイやカワハギといった魚のほかに、マダ
 コ、イセエビなどもいます。

  さて、その生き物は、どこにいるでしょう? いつもは砂の中にもぐって、
 目と、ムチのような尾だけをのぞかせているか、水槽のいちばん深い部分で
 底をはうように泳いでいるのですが……。

  いました! 大きなうちわのようなかたちをした魚、「アカエイ」です。
 頭の部分と胸びれがくっついて、一枚の板のようになったペッタンコの体、
 そこからピンとでた長い尾、とてもユニークなすがたの魚です。

  アカエイは、東京湾でもっともふつうに見られるエイで、水温が高くなる
 春から夏、浅い砂浜や干潟をおとずれます。東京湾の奥にある葛西臨海公園
 の西なぎさにでもすがたが確認されています。
  このエイは、砂の中の二枚貝やゴカイ、エビなどを掘り出して食べるので
 すが、餌をさがすとき、胸びれで砂をまきあげる行動が、ダイバーなどによ
 って観察されています。そしてその後には、体の大きさと同じぐらいの穴が
 できるそうです。
  どうやら、西なぎさの穴を掘った犯人は、アカエイである可能性が強いと
 いうわけです。ただの穴も、「アカエイの食事の跡」と思ってみると、まっ
 たく違うものに見えませんか?

  水族園では残念ながら、アカエイが砂の中の餌を食べるようすはご覧いた
 だけませんが、水槽の底に落とした餌を、大きな胸びれをバタバタとはばた
 かせながら探しまわり、お腹側にある口で食べるようすを観察することがで
 きます。
  食事の時間は毎日午後1時から1時半です(日によって変わることもある
 のでご了承ください)。同じ水槽にいるマダコやネコザメなどが見せる、興
 味深い食事風景とあわせて、ぜひご覧ください。
                   〔葛西臨海水族園調査係 天野未知〕

■井の頭自然文化園■==================================================

 --------------------------------------------
 ▼水生物講演会──「井の頭池のむかしといま」
 --------------------------------------------

  2003年10月26日(日)、10時から11時30分、東京大学総合研究博物館研究
 員の須田孫七氏による講演。テーマは、井の頭池の水生生物です。場所は資
 料館、定員70名。

  往復はがきに「水生物講演会」と記入し、住所・氏名・年齢・電話番号を
 明記の上、返信面にも住所・氏名を書いて、次の宛先までお申し込みくださ
 い。応募多数の場合は抽選をおこないます。締切は10月12日(日)必着です。

 〒180-0005 武蔵野市御殿山1-17-6 井の頭自然文化園 普及事業担当

 -------------
 ▼秋の催し物
 -------------

 ◎「まるごと文化園」
  10月4日(土)から11月9日(日)は「まるごと文化園」。「水辺の生き
 ものガイド」「大人のための彫刻園ガイド」「ミニSLに乗ろう」ほか。

 ◎野口雨情をめぐる催し物
  詩人・野口雨情が詩作をおこなった書斎「童心居」。現在、この書斎は、
 井の頭自然文化園に移築されています。10月から11月にかけて、野口雨情を
 テーマとした催し物を開催します。山蔦恒先生による講演会もあります。

  くわしくは、東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  の催し物ペー
 ジをごらんください。

 ・野口雨情記念館(北茨城市のサイト)
   http://business2.plala.or.jp/kitaiba/culture/culture1.htm

■おたより紹介■======================================================

  読者のKさんからのおたよりです。

      多摩の猛獣脱出対策訓練ですが、今年、「ユキヒョウ」の着ぐる
     みでおこなわれてましたよね。テレビのローカルニュースかなんか
     で紹介されていて、大受けしたおぼえがあります。そのとき、ひと
     つの疑問が。

       「ユキヒョウの着ぐるみって……既製品? 特注?」

      そして、先日の「トリビアの泉」を見て、はっ!としました。

       「シロクマに柄をつけて作ったのでは!!」

        ……そんなわけないですね、ハイ。

  いえ、ある意味、Kさんの予想はかなりあたっています。Kさんがごらん
 になったのは、この↓ユキヒョウのことですね(今年の2月に掲載した写真
 です)。 http://www.tokyo-zoo.net/Topics/upfiles/286_large.jpg

  えー、じつは、あの着ぐるみの「型」は、既製品のトラの着ぐるみなんで
 すが、それを「ヒョウ柄の生地」で作ってもらい、さらにしっぽをつけたも
 のなんです。ですから、既製品と特注の中間です。

  今度は、ぜひ現場でごらんください!

----------------------
  N E W S  C L I P S
----------------------

●サンディエゴ動物園のジャイアントパンダ赤ちゃん最新ビデオ
http://www.sandiegozoo.org/videos/pandababy9-17-03.html
http://www.sandiegozoo.org/videos/panda9-24-03.html

●初の「ゾウ専用病院」開設──スリランカ国立公園(AP, CNN)
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200309260030.html

●酒に酔った米兵がトラを射殺──バグダッドの動物園(朝日)
http://www.asahi.com/international/update/0921/006.html

●クロサイ生まれた──米ブルックフィールド動物園(動画あり)
http://www.brookfieldzoo.org/0.asp?pageID=1205&nSection=10&nLinkID=283&bolTitle=0

●紙のこども部屋──紙工作作家5人展

 動物のペーパークラフトでお世話になっている、ごとうけいさん。ごとうさ
んほか、5人の紙工作作家が、ひとつのこども部屋をつくりあげます。10月30
日から11月12日。詳細は http://www.zuko.to/axis/ を。

======================================================================

▽本文中に示したリンクによって表示されるページには、他のページへの移動
 リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
  http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。

▽ZooExpressではみなさんからのお便りを募集しています。匿名やペンネーム
 希望の方はその旨をお伝えください。webmaster@tokyo-zoo.net まで。ご意
 見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

▽メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の
 変更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登
 録してください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/

▽編集後記

 ・「ゾウが踏んでもこわれない筆入れ」と聞いて、「ああ、あれね」とすぐ
  わかるのは、いまの40歳台以上の方々でしょうか。そのCMで、筆入れを
  踏んでいたのがメナム。タイから日本にやってきて、CMに出演すること
  になったメナムですが、撮影時にはなかなか踏んでくれなかったそうです。
  「なにやらせんの……」と思ったかどうか。メナムをみとった担当職員も、
  メナムとの出会いはやはりこのCM。筆入れも持っていたとのことでした。
                               (大平)

======================================================================
メールマガジン ZooExpress  No.131 - 2003年09月26日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL   : http://www.tokyo-zoo.net/  東京ズーネット
(c)2003 Tokyo Zoological Park Society
リストに戻る

ページトップへ