では、なぜ実在のバクにバクという名がついたのでしょうか? 想像上のバクに似ていたから? それとも、想像上のバクの方が後?──前後関係は定かではありません。
現在の多摩動物公園のマレーバク舎は、2000年5月にオープンしました。水辺でくらすバクの生息環境を再現し、放飼場内に小川をつくりました。また、室内展示場では間近でバクを観察できます。 |
 |
野生のマレーバクは、草、木の葉、小枝、果物、水草を食べています。多摩動物公園では、干し草、草、リンゴ、バナナ、ニンジン、サツマイモ、パン、ペレット、ヘイキューブ、カシの枝などを与えています。 |
 |
マレーバクは、胴の中央部が白、体の前半分と後足が黒色のツートンカラーです。この体色は、薄暗いジャングルでは保護色になるといわれています。また、皮膚が厚く、突起が少ない流線型の体型は、やぶの中を歩き回るとき、小枝やとげなどで傷つくのを防いでくれます。また前足の指は4本、後足の指は3本あり、水辺のぬかるみ等を歩くときには、指を開いて足がとられるのを防ぎます。 |
 |
|
 |
 |
マレーバク1頭の1日の食事量。朝と夕方の2回にわけてあたえます。 |
|