葛西臨海水族園の大水槽ではクロマグロが回遊しています。では、体重100キログラムにもなる大きなマグロを、どうやって水槽まで運んできたのでしょう? |
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じつは、大きなマグロを持ってきたわけではないのです。葛西臨海水族園では、鹿児島県などからマグロを輸送しています。前年に獲れたゼロ歳の個体を現地で約1年育ててから、運んでいるのです。輸送時のクロマグロの体重は10キログラム前後。これらの個体を、魚を生きたまま運べる船とトラックを使って東京まで輸送します。トラックで到着したマグロは、特製の「担架」を使って水槽に運び入れられます。水族園の大きなマグロは、到着してから育った個体なのです。 |
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マグロには1個体ずつ「マイクロチップ」という小さな標識をとりつけます。この標識には番号が記録されており、読み取り機を近くでかざすと番号を読み取ることができます。番号がわかれば、来園した年月日、到着時の大きさなどがわかるので、死亡時の年齢や成長の度合いを知ることができます。こうして、死んだマグロから貴重なデータを得て、飼育や研究に役立てています。 |
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