上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園──都立動物園・水族園の公式サイト

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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.569 - 2012年01月06日

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」

・「どうぶつと動物園」2012年冬号ができましたっ!

・東京動物園友の会に入会しませんか? 年会費は、 2,000円。機関誌「どうぶ
 つと動物園」を年4冊お届けします。入会・継続の手続きは、クレジットカー
 ド&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/

■目次■----------------------------------------------------------------

 ・上野動物園
   └─ゼニガタアザラシを公開しました

 ・多摩動物公園
   ├─チーター親子のその後
   ├─ナッツ割りに成功! チンパンジーのジン
   └─1/21観察デーはグレビーシマウマの観察

 ・葛西臨海水族園
   ├─テヅルモヅルの潜水調査
   ├─1/14 スタッフトーク「カニのおはなし、カニのぬりえ」
   └─なぎさ通信第45号ができました

 ・井の頭自然文化園
   ├─アジアゾウはな子の近況[8] 
   ├─「アジアゾウはな子65歳のお祝い会」を開催します!
   ├─特設展示「メダカが教えてくれること」開催中
   └─「リスの小径」一時閉鎖します

 ・東京動物園友の会
   └─「どうぶつと動物園」2012年冬号ができました!

 ・書籍紹介──粕谷俊雄著『イルカ──小型鯨類の保全生物学』

■上野動物園■==========================================================

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 ▼ゼニガタアザラシを公開しました
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  上野動物園では、2011年10月28日にオープンした新施設「ホッキョクグマと
 アザラシの海」で12月16日からゼニガタアザラシを公開しました。

  ゼニガタアザラシは、日本では北海道の一部で見ることのできる種類のアザ
 ラシです。暑さが苦手なので、涼しくなってから移動し、検疫にも時間がかか
 ったため公開が遅くなってしまいました。このゼニガタアザラシは、北海道の
 おたる水族館からやってきたオスの個体で、名前は「キャンディ」といいます。

  動物園にやってきたのは2011年11月2日の夕方です。来園したときは、さす
 がに緊張したようすでしたが、次の日にはホッケを3キログラムぺろりと平ら
 げました。

  来園当初はおたる水族館と同じホッケとスケソウダラを与えましたが、上野
 動物園では主にアジを使用しているため、徐々に切り替えていきました。初め
 はアジに見向きもしなかったので、皮をむいてみたり、切り身にしてみたり、
 ゼイゴをとってみたりといろいろくふうしました。結局ホッケやスケソウダラ
 の量を減らし空腹状態になったところで食べる気になったようです。今ではア
 ジ5~6キログラムを毎日食べています。

  検疫中は狭い場所で泳ぐこともできなかったので、検疫明けの12月16日にプ
 ールに出したときは、扉が開いてすぐに自分からプールへ移動し、広いプール
 でのびのびと泳ぎ始めました。最初のうちはプールを半分に仕切り、アシカと
 接触できないようにしていたので、キャンディとアシカたちは首を伸ばして、
 お互いに隣を気にしているようでした。

  その後12月29日に仕切りを外しました。キャンディもアシカたちもお互い近
 づこうとはしませんでしたが、緊張で固まって動くことのできないキャンディ
 に、アシカの子どもだけはちょっかいを出しに行っていました。そんなキャン
 ディでしたが、夕方にはトンネルを超えてホッキョクグマ側で泳いでいる姿を
 見せました。

  まだまだお互い探り合い中で距離が離れていますが、アシカとアザラシの泳
 ぎ方や体のつくりなど比較したり、お互いの関係を観察したりすると面白いか
 もしれません。

 ・東京ズーネットBB「ゼニガタアザラシ」の動画
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/1201_03/index.html

                  〔上野動物園東園飼育展示係 齋藤圭史〕

■多摩動物公園■========================================================

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 ▼チーター親子のその後
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  多摩動物公園で2011年に生まれたチーターの7頭の子どもたちも、早いもの
 で生後半年が経過しました。

 ・「チーター『キキョウ』の3度目の出産」(2011年07月15日)
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=19217
 ・「チーター4頭誕生! 1頭はキングチーター」(2011年07月28日)
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=19332
 
  4月にキキョウが産んだ3頭の子ども(オスのギーマとクルミ、メスのリラ)
 は、現在広い運動場へ引越し、朝からところせましと走り回っています。引越
 しの初日は新しい運動場を警戒し、母親のキキョウが安全を確認した後も怖が
 って移動できないという、神経質なチーターらしい一面を見せていました。し
 かし次の日になると、好奇心が優先し、岩や木によじ登ったり、滝を飛び越え
 たりするようになりました。とくにクルミは、高い木に登るのが得意で、木の
 上から隣の運動場に出ているチーターを興味津々なようすで見ています。
 
  6月にスミレが産んだ4頭の子ども(オスのキリ、メスのアイリス、ステラ、
 ナデシコ)は、まだガラス放飼場にいます。体重も10キログラムほどになり、
 元気が有り余っているようです。順調に成長すれば、近いうちにこちらの親子
 も広い運動場へ引越しができそうです。とくにナデシコは、兄妹の中でも群を
 抜いて活発で、壁や場内の障害物にしょっちゅう衝突しているので、早く広い
 ところで思い切り走らせてやりたいものです。母親のスミレが遊びとなると自
 分も全力疾走してしまうので、これもナデシコが大興奮して走り回る原因のひ
 とつなのかもしれません。
 
  チーターの成長は速いので、子どもが生後1歳ごろになると母親は育児をや
 め、次の出産の準備に入ります。子どもも1歳半を過ぎるころには繁殖能力を
 もち始めるので、兄妹を別々にして飼育する必要が出てきます。親子が一緒に
 運動場に出ていられる時期もあまり長くはありません。今のうちにぜひ、チー
 ターの親子が走り回る姿を見に来てください。

                 〔多摩動物公園北園飼育展示係 野本寛二〕

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 ▼ナッツ割りに成功! チンパンジーのジン
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  「コン、コン、コン」──ステンレス製のハンマーと石の台座を使って、硬
 いマカダミアナッツの殻を割ろうとしている多摩動物公園のチンパンジーは、
 3歳5か月のジンです。ナッツが飛んでいかないように片方の手でガードして、
 真剣な表情でハンマーを振り下ろしています。なかなか割れなくても、集中し
 て続けています。そして「コン、コン、カシャン!」。ナッツの割れる小気味
 よい音が運動場に響きました。ジンは割れた硬い殻の中からおいしい実を取り
 出し、味わって食べています。

  以前ジンがナッツ割りに挑戦していることはお伝えしましたが、先日とうと
 う成功しました。

 ・「チンパンジーのジン、ナッツ割りに挑戦中」(2011年05月27日)
 http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=18637

  ジンが初めてナッツ割りに成功するのを確認したのは、2011年12月20日のこ
 とです。まっすぐハンマーを当てることができないので、どうしてもナッツを
 彼方に飛ばしてしまうのですが、それでもジンは諦めません。飛んだナッツを
 拾ってきては何度も何度もハンマーを振り下ろしました。そのうちナッツを後
 ろ脚でおさえるようになり……とうとう、ジンはナッツを割ることができたの
 です!

  一度ナッツ割りに成功したジンは、すっかりコツをつかんだようです。もち
 ろんほかのチンパンジーと比べると時間はかかりますが、ナッツを押さえる方
 法を変えたり、ハンマーの持ち手を変えたりと、自分なりにくふうをしていま
 す。ぎこちなかった手つきも見る間に上達し、その姿は自信に満ちているよう
 に感じます。ナッツ割りに挑戦中のジンは、正に真剣そのもの。諦めずに挑戦
 し続けたジンの粘り強さと集中力に、思わず「私も見習わなくっちゃ!」と思
 ってしまいます。
                 〔多摩動物公園北園飼育展示係 東川上純〕

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 ▼1/21観察デーはグレビーシマウマの観察
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  第3土曜日に開催している多摩動物公園の「観察デー」。動物解説員ととも
 に動物をじっくり観察します。

  1月の観察デーは、2012年1月21日(土)。午後1時から2時までグレビー
 シマウマの観察をします。

  2011年7月に生まれたオスの子ラガーは順調に成長し、広い運動場でメスと
 いっしょに行動しています。小運動場に分けられているおとなのオスは、とき
 どきびっくりするような声で鳴きます。「冬が苦手」という動物が多い熱帯産
 の中で、グレビーシマウマは冬でも元気にくらしています。体の特徴を細かく
 見たいときは間近に見られる小運動場のオスを、母子や群れのしぐさを見たい
 ときは広い運動場の群れを、フットワークを使いながら観察してみましょう。
 今回は新しく作ったシマウマの観察シートを使います。

  観察シートはシマウマ小運動場前(園内マップ22)で配布します。ご希望の
 方は、時間内においでください。

 ※観察デーと観察シートについて詳しく知りたい方は、こちら↓をどうぞ。
 http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=11310



■葛西臨海水族園■======================================================

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 ▼テヅルモヅルの潜水調査
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  今回の調査の発端は、伊豆半島のダイビングでテヅルモヅルのなかまが見ら
 れるという情報が入ったことからでした。

  テヅルモヅルは一見すると植物のツルが絡まりあっているようで動物には見
 えませんが、ヒトデのなかまです。よく見ると真中に盤があり、そこから5つ
 の腕が出て、いくつにも枝分かれしています。テヅルモヅルはこの腕を広げ、
 海中に漂うプランクトンを捕らえて餌にしています。

  これまで葛西臨海水族園では自然の状態でのテヅルモヅルが海の中のどんな
 場所にどのような状態でいるのかという情報がほとんど得られなかったので、
 今回実際に調査することにしました。

  事前の情報ではテヅルモヅルがいる場所は水深3~10メートルととても浅く、
 しかも限られたポイントで見られるということでした。

  ダイビングの装備を整え、船で移動しいざ調査開始です。海底からそびえた
 つ大きな岩の隙間や窪みなどを、水中ライトで照らしながらテヅルモヅルを探
 します。調査中、岩の窪みにいる多数のウミシダは、まるで植物がはえている
 ように見え、穴の中ではサラサエビが、岩の隙間ではトゲアシガニがこちらを
 うかがっていました。

  肝心のテヅルモヅルは岩の窪みの奥深くで発見されました。ライトを当てて
 見てみても腕が絡まりあっている部分しか見えず、最初はカイメンかと見過ご
 すところでした。

  取り出してみようと指や細い棒でつついてみると、ぞわぞわ~っと腕を広げ
 て絡みついてきました。乱暴に引っ張り出すと細い部分が折れてしまうので、
 慎重に慎重に穴から取りだしました。取り出したテヅルモヅルは「セノテヅル
 モヅル」という種類で、最初は盛んに腕を動かしていましたが、やがて枝分か
 れした腕を丸めてしまいました。

  今回の調査で発見したすべてのセノテヅルモヅルは、岩の窪みの奥深くに隠
 れて縮まっていたので、夜に動き出すのかと思いましたが、ガイドをしてくれ
 たダイバーの方によると、昼間でも穴から出てきて腕をいっぱいに広げている
 ことがあるそうです。

  葛西臨海水族園ではこれまで深いところからしか採集したことがなかったの
 で、「深海の生物」コーナーで展示しています。いつも展示水槽の壁の上のほ
 うにくっついています。この不思議な生き物、テヅルモヅルを見にいらっしゃ
 いませんか?
                    〔葛西臨海水族園調査係 小味亮介〕

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 ▼1/14 スタッフトーク「カニのおはなし、カニのぬりえ」
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  葛西臨海水族園の「スタッフトーク」は、毎月第2・第4土曜日の催し物。
 葛西臨海水族園で飼育展示している生き物や水族園の仕事など、ふだん聞けな
 い話をスタッフが楽しくお伝えします!

  今回のテーマは「カニのおはなし、カニのぬりえ」

  現在開催中の企画展「博物画に観るエビとカニの美──杉浦千里が描いた海
 の生き物」はもうごらんになりましたか? 本物そっくりの美しいエビやカニ
 の博物画が並んでいます。この企画展にちなんで、身近なカニの「見た目」に
 注目! あしは何本? どんなかたち? といったカニのおはなしと、企画展
 の博物画をもとにしたカニのぬりえをおこないます。小さなお子さんでも参加
 できる内容ですので、ご家族そろってお楽しみください。

  日時 2012年1月14日(土)
     午後1時30分から2時
 
  場所 本館2階レクチャールーム

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 ▼なぎさ通信第45号ができました
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  「西なぎさ」は、葛西臨海水族園のすぐそばの人工干潟。ここでの生き物ウ
 ォッチングのコツをお教えするのが「なぎさ通信」(2頁、隔月刊)。ただし
 第45号は、ふだんは立ち入りが制限されている「東なぎさ」を取り上げます。
 水族園の情報コーナーでも配布していますが、東京ズーネットからダウンロー
 ドも可能です→ http://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/nagisa/

■井の頭自然文化園■====================================================

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 ▼アジアゾウはな子の近況[8] 
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  井の頭自然文化園では2011年11月18日から、アジアゾウ「はな子」に本格的
 なターゲットトレーニングの導入を試みています。ターゲットトレーニングと
 は、目標物(ターゲット)として棒などを使いながら、口頭で指示を与えて動
 きを学習させることです。

  見慣れないものを極端に気にするはな子なので、夏を過ぎたころから寝室内
 にターゲットとなるバーを置いておいたり、清掃作業に使う箒や熊手の先をバ
 ーと同じように印をつけたりして慣らしてきました。ちなみに、今回バーの材
 料として用いたのは、はな子が一番気にしないと思われる使い古しの箒の柄で
 す。

  最初は、バーをもって給餌することから始めましたが、はな子はまったく気
 にするそぶりを見せなかったので、翌々日には号令を教え始めました。

  みなさんが思っている以上に、ゾウは賢い動物です。ほんの数日で「バーに
 頭を付けると良いことがある」と理解しました。後述する体調不良のためにト
 レーニングの中断もありましたが、今では完全に理解しています。今後、はな
 子の身体のケアはもちろん、メンタル面でのケアにもなるようなプログラムに
 発展させていきたいと思っています。

  さて、11月24日朝、ふだんと変わりなく運動場に出たはな子が、まったく餌
 を食べようとしません。寝室の残餌や糞の状況は特別変わったことがなく、原
 因がわかりません。何事かと心配しましたが、夜間に撮影しているビデオを再
 生することで、およその原因がつかめました。かなり頻繁に犬のお座りのよう
 な座り方を繰り返していたのです。ゾウは疝痛(お腹が痛くなること)を起こ
 すと、このような動作をすることがあります。ここ最近の冷え込みによって、
 お腹を冷やしてしまったのでしょう。翌日完治とまではいきませんが、かなり
 快復してくれました。

  この日から、バナナやニンジン、リンゴ等は、湯煎して温めてから与えるよ
 うにしました。ところが、もう大丈夫だろうと思っていた矢先の11月30日朝、
 24日と同じような症状を起こしてしまいました。ビデオを見ると夜間の状況も
 同じです。このときも、翌日までにかなり快復したのですが、今まで問題なく
 食べていた整腸剤を嫌がるようになってしまいました。あくまで私の推測です
 が、疝痛を起こしたあと、多めに整腸剤を与えたことにより、「お腹が痛いこ
 と」と「薬の味」が、はな子の記憶の中で結びついてしまったのではないかと
 思います。

  翌日から整腸剤の種類を変えたり量を調整したりして、今は別の整腸剤を嫌
 がることなく食べてくれています。

  ふだんは、まだまだ長生きできるように見えるはな子ですが、年齢を考える
 と、ちょっとしたことで大事に繋がってしまう可能性があります。今後も、不
 調のシグナルを見落とすことなく、気をつけて飼育に臨まなければならないな
 と、改めて感じされられた出来事でした。
 
  ところで、はな子の正確な誕生日の日付はわかっていません。そこで当園で
 は、元旦をもって1歳ずつ年齢を重ねていくことにしています。ということは
 そうです! この文章をみなさんが読んでいらっしゃるときには、はな子は、
 日本で飼育されたゾウの長寿記録に並んでいるのです!

  ぜひ、日本記録、いや、世界記録保持者になり、いつまでも長生きしてもら
 いたいものです。
                〔井の頭自然文化園飼育展示係 高橋孝太郎〕

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 ▼「アジアゾウはな子65歳のお祝い会」を開催します!
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  井の頭自然文化園でくらしているアジアゾウの「はな子」は、2012年の元旦
 に65歳を迎えました。そこで2月5日(日)にちょっと遅めの「お祝い会」と
 はな子にちなんだ楽しいイベントをおこないます。
  
 ◎はな子65歳のお祝い会

  日時 2012年2月5日(日)午前11時~(1時間程度)

  場所 本園ゾウ舎前

  内容
   園長あいさつ
   お祝いの言葉 
   飼育係に質問コーナー(質問箱に寄せられた質問を紹介しながら、はな子
   の近況をお話します)
   はな子の食べ物クイズ
   はな子にお誕生日のおやつをプレゼント
   
 ◎はな子の紙芝居
  
  時間 午後1時~(30分程度)

  場所 資料館2階集会室

 ◎ゾウの折り紙をつくろう  

  時間 午後2時~(1時間程度) 

  場所 資料館1階絵本コーナー


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 ▼特設展示「メダカが教えてくれること」開催中
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  井の頭自然文化園水生物館では、2011年12月13日から2012年2月19日まで、
 特設展示「メダカが教えてくれること」を開催しています。

 ・関連記事
 http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=20529

  メダカは日本人にとって誰でも知っているなじみの深い魚です。成長しても
 体長4センチメートルほどにしかならない小さな魚で、日本各地の田んぼや水
 路、小川、ため池など、水の流れが緩やかなところにすんでいます。群れをつ
 くって泳ぐ姿は、かつての平野部では当たり前の光景でした。また、有名な童
 謡「メダカの学校」にもうたわれていますし、観賞魚として家庭や学校でも飼
 われている身近な魚です。しかし「身近」であるはずのメダカが、今では絶滅
 寸前の魚になってしまいました。
 
  メダカが減ってしまった原因には、生息地の消滅や田んぼの整備工事、外来
 生物の影響などが考えられます。

  メダカに限らず、私たちが「身近」だと思っていた多くの水辺の生き物が、
 同じような理由で数を減らしています。それらを守っていくために、私たちが
 できることは何でしょうか。メダカを知ることで、その何かを学べるかもしれ
 ません。
 
  特設展示では、メダカのおかれている現状や、外来生物による影響、またメ
 ダカを放流することで起きている問題など、メダカをとりまく様々な事情を解
 説パネルで紹介しています。

  また、メダカに加え、タガメやゲンゴロウなどかつては身近な存在だった水
 辺の生き物や、オオクチバス、アメリカザリガニなど水辺の代表的な外来生物
 も展示しています。この冬はぜひ水生物館でメダカを「身近」に感じてくださ
 い。
             〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 中沢純一〕

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 ▼「リスの小径」一時閉鎖します
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  2012年1月17日(火)から1月19日(木)まで、井の頭自然文化園の「リス
 の小径」は、工事のため閉鎖します。ご了承ください。

■東京動物園友の会■====================================================

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 ▼「どうぶつと動物園」2012年冬号ができました!
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  2012年冬号表紙は、上野動物園の新施設「ホッキョクグマとアザラシの海」
 のホッキョクグマ。新しい視点からの撮影です。豊橋総合動植物園で出産した
 アーシャーや、ツキノワグマの冬眠下繁殖、トナカイの繁殖など、動物園での
 取組みをご紹介します。

  「どうぶつと動物園」は東京動物園友の会の機関誌です。年会費 2,000円。
 友の会への入会資料請求は、こちらのページから「入会資料申込み」でどうぞ。
 → http://www.tokyo-zoo.net/member/

  クレジットカードをお使いの方は、オンラインでのお支払いも可能です!

 【最新号(2012年秋号)の目次から】

 [表紙]上野動物園のホッキョクグマ
 [上野動物園・豊橋総合動植物園]
  国内4例目のアジアゾウ誕生!──“アーシャー”が出産
 [上野動物園]ツキノワグマの冬眠下繁殖………………………………野島大貴
 [多摩動物公園]
  トナカイの繁殖──糞中の性ホルモン測定を活用した妊娠判定
                 ………宇野なつみ・下川優紀・吉田真理子
  読者の誌上写真展
 [飼育係の特別ガイド]
  上野動物園のホッキョクグマとアザラシの海…………………………乙津和歌
  クモに寄生するハチ
   ──マダラコブクモヒメバチの巧みな産卵行動様式……………高須賀圭三
  タツノオトシゴにはホネがある
   ──風変わりな体の中身とそのできかた……………………………高田陽子
 [詩とイラスト]ジンベエザメ…………………………木坂涼 画・長谷川義史
 [ヒト、どうぶつを語る]フジツボ探知機のススメ…………………倉谷うらら
 [動物園講演会より]動物園で考える生物の進化………………………渡辺政隆
  動物園の話題──海外から/国内から/東京から
  Book Reviews どうぶつの本
 [上野動物園]ホッキョクグマの水中展示
  ほか

■ B O O K S ■=========================================================

 『イルカ──小型鯨類の保全生物学』

              粕谷俊雄著、東京大学出版会、2011年11月25日刊
                   本体18,000円、ISBN978-4-13-066160-7

  四十数年間、小型鯨類の生活史を研究し、その資源管理にかかわってきた著
 者による、イルカの漁業史と生物学の集大成。ハードカバー本文 640ページ。

  日本近海には三十余種の小型鯨類が生息しており、本書では漁業などと関わ
 りのある7種が詳しく紹介されています。鯨類について専門的な知識を得よう
 とする方、鯨類の生態研究に取りかかろうとする方は必読。

  IWC の科学委員会に参加し、水産庁遠洋水産研究所にも所属した著者は、行
 政の動きにも詳しく、世界一のイルカ漁業国としての日本の捕鯨業と、その陰
 にある小型鯨類の捕獲について詳述しており、各地の突きん棒漁業、イルカ追
 い込み漁業、鯨類漁業の規制など、日本が商業捕鯨を撤収するまでの過程が紹
 介されています。

  生物学的な特徴が紹介される7種は、スナメリ、イシイルカ、スジイルカ、
 ハンドウイルカ、コビレゴンドウ、ツチクジラ、カマイルカ。それぞれ、分布、
 形態、食性、生活史などの特徴に加え、「海の霊長類」とも呼ぶべき鯨類の、
 それぞれ特徴ある社会構造や、人間との関わりが描かれています。

  最終章では、鯨類の保全のあり方や研究者に求められる心構えが、著者の研
 究活動の総まとめとして構成されています。科学や科学者を取り巻く社会、産
 業と保全の狭間に立つ科学者、さまざまな人間的要因から失敗にいたった鯨資
 源管理、鯨類保全に関する私見、そして「われわれの責任」まで、各自の判断
 で自由な選択のもとに鯨とつきあうための貴重な情報が得られます。

 ・東京大学出版会 http://www.utp.or.jp/ の書籍紹介ページ
   http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-066160-7.html

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 N E W S C L I P S
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●日本初のゾウ繁殖園建設始動──豊橋総合動植物公園(東日新聞)
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=38888&categoryid=1

●クラゲ30種展示、ギネス申請へ──山形県鶴岡市立加茂水族館で(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111228-OYT1T00258.htm

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▽本文中にしめしたリンクによって表示されるページには、ほかのページへの移
 動リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
  http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/ から検索してください。

▽ズー・エクスプレスでは、みなさんからのおたよりを募集しています。匿名や
 ペンネーム希望の方はその旨をおつたえください。 webmaster@tokyo-zoo.net
 まで。ご意見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

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 更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登録し
 てください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/

▽編集後記

 ◎遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年も新鮮で役に立ち
  正確で楽しく、臨場感があってぐっと胸に迫る話や情報をお届けしたいと思
  います。すごい決意表明になってしまった。           (萩埜)

 ○決意表明↑確認しました、いやひとごとじゃなかった。さて、新年を迎え、
  あらたなスタート。「どうぶつと動物園」も2012年冬号ができあがり、東京
  動物園友の会会員のみなさんにお届けしました。会員でない方は、新年を機
  に(?)ぜひご入会を! 年会費は 2,000円。クレジットカードでのオンラ
  イン決済も可能です。                     (大平)

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メールマガジン ZooExpress No.569 - 2012年01月06日
公益財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL  : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2012 Tokyo Zoological Park Society
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