上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園──都立動物園・水族園の公式サイト

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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.566 - 2011年12月09日

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」

・マル得、それはマル得ゆえにマル得。

・東京動物園友の会に入会しませんか? 年会費は、 2,000円。機関誌「どうぶ
 つと動物園」を年4冊お届けします。入会・継続の手続きは、クレジットカー
 ド&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/

■目次■----------------------------------------------------------------

 ・上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化
   └─「期間限定 マル得冬の都立動物園・水族園めぐり」

 ・東京ズーネットBB
   └─2歳になったコモモを動画で紹介! 動画4点公開

 ・上野動物園
   └─「ホッキョクグマとアザラシの海」一部改良のお知らせ

 ・多摩動物公園
   ├─がんばれ!シロオリックスのブルーム
   ├─スタイリッシュなさなぎのクリスマスオブジェ
   ├─動物たちとクリスマス
   └─2011年12月のキーパーズトークと園内情報

 ・葛西臨海水族園
   ├─新入りムツが水槽デビュー
   ├─続・新たな視点で見てみると(37)
   │  ……ヤマトオサガニのグルーミング!?
   └─2011年第6回「かさりん体操」の時間だよ!レポート

 ・井の頭自然文化園
   └─資料館特設展示「Wonder Hut Returns どうぶつのふしぎがいっぱい」

 ・大島公園動物園
   └─イシガメの冬眠展示

 ・東京動物園協会
   └─嘱託員を募集します。

 ・書籍紹介──田村典子『リスの生態学』

■上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園■==========

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 ▼「期間限定 マル得冬の都立動物園・水族園めぐり」
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  寒くなってきましたが、冬には冬の魅力があるのが動物園と水族館。そこで!
 上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園では、4園の
 冬ならではの見どころを楽しんでいただくために、マル得冬の都立動物園・水
 族園めぐり」を開催します。

  期間は2011年12月15日(木)から2012年3月15日(木)。専用パンフにスタ
 ンプを押して、来園の際にご提示いただくと、2園目から入園料が2割引。ま
 た、来園された施設の数に応じて記念グッズをプレゼントします。

  詳細はこちら↓のページをどうぞ。各園の冬の見どころもご紹介しています。
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=20553

■東京ズーネットBB■====================================================

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 ▼2歳になったコモモを動画で紹介! 動画4点公開
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  「東京ズーネットBB」は、動画でおつたえする動物園ニュース。「東京ズー
 ネット」のトップページから 「TokyoZooNetBB」をクリックしてください。
 あるいは、こちらから直行!→ http://www.tokyo-zoo.net/movie/index.html

 ◎うごく!どうぶつ図鑑

 【ニシローランドゴリラ「コモモ」祝2歳!】──────────────

   2歳を迎えた上野動物園のニシローランドゴリラ「コモモ」。誕生日を祝
  うイベントで、野菜やフルーツ入りの袋をプレゼント!
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/1112_04/index.html

 【キングペンギンのヒナが成長中】───────────────────

   2011年11月20日、葛西臨海水族園でキングペンギン(オウサマペンギン)
  の公開がスタート。5頭いるキングペンギンの中で、全身黒い毛で覆われて
  いるのが、8月に生まれたヒナの「ソラ」です。
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/1112_04/index.html

 【ホッキョクグマとアザラシの海[4]シロフクロウ】

   前月に引き続き、上野動物園の新施設「ホッキョクグマとアザラシの海」
  の紹介です。第4弾はシロフクロウ。目に注目すると、黒目の大きさが変化
  するのがよくわかります。
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/1112_04/index.html

 【オブトアレチネズミ】

   2011年11月から、上野動物園の小獣館に「オブトアレチネズミ」が加わり
  ました。尾が太く、ぷっくり膨らんでいることから、マカロニマウスと呼ば
  れることも。この太い尾に栄養を蓄えながら、砂漠を生き抜いています。
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/1112_04/index.html

 ※「東京ズーネット」のモバイルサイトでも動画公開中。動画再生対応機種で
  どうぞ。アクセス先はパソコン版と同じ http://www.tokyo-zoo.net/ です。
  スマートフォンの場合は http://www.tokyo-zoo.net/movie/ に行くと PCサ
  イトと同じデザインのページですが、動画はスマートフォン再生に対応完了。

■多摩動物公園■========================================================

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 ▼「ホッキョクグマとアザラシの海」一部改良のお知らせ
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  2011年10月にオープンした展示施設「ホッキョクグマとアザラシの海」。ホ
 ッキョクグマの行動にあわせて放飼場の一部改良をおこないます。

  2011年12月17日(土)から12月28日(水)は工事のため、「ホッキョクグマ
 の海」は展示が一部中止いたします。上記期間中、ホッキョクグマがプールに
 入るようすは見られなくなりますのでご了承ください。くわしくはこちら↓
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=20555

■多摩動物公園■========================================================

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 ▼がんばれ!シロオリックスのブルーム
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  2011年に入り、シロオリックス、グレビーシマウマ、そしてアミメキリンが
 生まれ、多摩動物公園のサバンナはにぎやかになりました。子どもたちは順調
 に育ち、いよいよ群れ入りの日を迎えました。今回は子どもたちの中でも、と
 くに「痛い」群れ入りとなってしまったシロオリックスの「ブルーム」につい
 てお伝えします。

  2011年8月31日、ブルームは母親の「ブランチ」と一緒に初めて大放飼場へ
 出ました。ブルームはとても緊張しているように見えました。動きもぎこちな
 く、母親や群れの近くにいなければならないのに1頭だけ離れた所にいること
 がよくありました。
  私たち飼育係はそんなブルームを心配していましたが、「群れから離れてい
 ると危険だ」ということは、ブルームが自分で学んでいかなければなりません。
  
  ついに9月6日、私たちの不安が的中する事故が起きてしまいました。ブル
 ームがグレビーシマウマと接触し、右角を根元から折られてしまったのです。
 シロオリックスは長くて弓形の角が特徴ですが、長いのでときどき折ってしま
 うことがあります。
  しかし、ブルームの場合は頭と角を繋ぐ部分が剥がれてしまいました。こう
 なってしまうと、角をすべて取り除かなければなりません。急遽手術がおこな
 われ、ブルームはそのまま入院することになりました。

  入院は17日間に及びましたが、ブルームは順調に回復しました。退院後は体
 力回復のため、小さな運動場に1頭で過ごしていました。じつは母親のブラン
 チは、一度群れから姿を消してしまったブルームを受け入れらず、退院したブ
 ルームは1頭で過ごすことになったのです。厳しいようですが、サバンナの動
 物の一員としてブルームは群れ入りに再挑戦しなければなりません。
 
  10月12日、ブルームの2度目の群れ入りをおこないました。今回は前回と違
 い、母親を頼ることができません。まずはシロオリックスの群れの一員として
 振る舞う必要があります。片方の角を失い、ユニークな姿となってしまったの
 で、ちゃんと群れに入れるか心配でしたが、幸いなことに少しずつ認められた
 ようです。

  では、ほかの種類の動物たちとはどうでしょうか? 一度痛い目にあったの
 で、前よりもかなり慎重に距離を保てるようになりました。

  今ではシロオリックスの群れに溶け込み、ちゃんと自分の身を守れるように
 なりました。失ってしまった右角が再び生えてくることはなく、痛々しい姿に
 なってしまったブルームですが、サバンナでくらすために知っておくべき掟を、
 身をもって学んだようです。動物には動物のルールがあり、色々な動物が同じ
 エリアでくらすサバンナにはサバンナのルールがあります。それらのルールを
 学んでいくことが、サバンナの子どもたちに課せられた成長の1つのステップ
 です。     
                〔多摩動物公園北園飼育展示係 伊藤香緒里〕

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 ▼スタイリッシュなさなぎのクリスマスオブジェ
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  多摩動物公園昆虫園では、毎年クリスマスの時期になるとチョウのさなぎを
 使って飾り付けしたクリスマスツリーを展示しています。さなぎが飾りになる
 のかと思われるかもしれませんが、マダラチョウのなかまには、ピカピカ輝く
 不思議な形のさなぎを作る種類があり、それが飾りにぴったりなのです。

  2011年は例年のクリスマスツリーから大きなモデルチェンジを図りました。
 ツリー(木)を使わずに、さなぎを入れたクリアボックスを積み重ねたクリス
 マスオブジェをつくったのです。

  昆虫園では5種類のマダラチョウを飼育していますが、その中から数種類を
 選んで飾り付けしています。今年のクリスマスオブジェは、クールでスタイリ
 ッシュ(?)になっただけでなく、クリアボックスに入れたさなぎ自体がよく
 目立ち、その色や形を観察しやすくなったように思います。

  とくにオオゴマダラというチョウのさなぎが金色に輝くようすがよくわかり
 ます。この輝くさなぎですが、なぜそのような姿かたちをしているのかはよく
 わかっていないようです。ピカピカ輝くことで、さなぎを食べようとする鳥な
 どを脅かす効果があるのかもしれません。一方で、さなぎが葉の間にあると、
 鏡のように緑色を反射して、見つかりにくくなるのかもしれません。

 ・関連ニュース「緑色に輝くツマムラサキマダラの蛹」
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?detail_kind=&link_num=15193

  多摩動物公園にお越しの際は、昆虫園でしか見ることのできないこのクリス
 マスオブジェをぜひごらんください。12月25日まで展示予定です。

           〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 田中陽介・草野啓一〕

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 ▼動物たちとクリスマス
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  トナカイへのプレゼント、サンタのライオンバスガイド、昆虫園のクリスマ
 スオブジェ(すぐ上↑の記事をごらんください)、サンタとトナカイがお出迎
 え、動物たちにクリスマスプレゼントなど、多摩動物公園ではクリスマスイベ
 ントを開催。内容や日時など、くわしくはこちら↓のお知らせをどうぞ。
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=20557

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 ▼2011年12月のキーパーズトークと園内情報
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  飼育係が担当動物についてお話しする「キーパーズトーク」。動物を飼育し
 ている施設の前などでおこないます。2011年12月の予定など、くわしくは↓
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=20551

■葛西臨海水族園■======================================================

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 ▼新入りムツが水槽デビュー
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  日に日に寒さが増し、鍋料理がおいしい季節になりました。鍋にいれる海の
 幸といえば、鱈(タラ)、鮟鱇(アンコウ)、鮭(サケ)などが思い浮かびま
 すが、今日はちょっと贅沢な具材「ムツ」のお話です(なお、ムツは漢字で魚
 ヘンに「陸の右側」を書きます。メールでは文字化けの可能性がありますので
 表示を避けました)。

  日本にいるムツ科の魚は、ムツとクロムツの2種です。葛西臨海水族園にい
 るのはムツの方で、「深海の生物」コーナーで展示しています。のどぐろの名
 で有名なアカムツや、淡水魚のカワムツなど、和名にムツとつく魚はほかにも
 いますが、じつはどれもムツ科ではありません。
  
  ムツがくらしているのは、水深200~700メートルの深海です。目と口が大き
 くて、いかにも深海魚らしい風貌をしています。深海にいるムツを釣りなどで
 採集すると、急激な水圧変化で魚体にダメージが出てしまうので展示には向き
 ません。ところが、生まれてから一年足らずの若いムツは、水深数十メートル
 程度の沿岸に群れでいます。この比較的浅い海にいる小型のムツは採集しやす
 く、水圧変化の影響が少なくてすむので、水族園では夏から秋にかけて、定置
 網漁で採集しています。

 ・関連ニュース「定置網漁で魚をとる」(2004年10月15日)
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=&link_num=1870

  水族園に来たばかりのムツは、全長15センチほどで、大人よりも黄色っぽい
 体色が特徴です。小さい個体は深海魚らしさに欠けるため、デビューするまで、
 裏側の水槽で飼育します。早く大きくなるよう、毎日キビナゴやオキアミなど
 を与えているのですが、このとき私たち飼育係が気をつけているのは、餌を広
 く撒くことです。ムツの口には鋭い犬歯があり、少しの餌にムツたちが集中し
 て突撃すると、その歯で、お互いの大きな目を傷つけてしまいます。いかつい
 顔をしていますが、意外なところに弱点のある魚なので、飼育する際にはなか
 なか気を使います。
  
  このようにして大きくなったムツたちが、ようやく展示水槽にデビューしま
 した。元から水槽にいた全長50センチほどの先輩ムツに比べると、まだ半分く
 らいの大きさですが、負けずに元気に泳いでいます。ムツの全長は最大1メー
 トルにまでなるそうなので、これからもどんどん育っていくことを期待してい
 ます。
                  〔葛西臨海水族園飼育展示係 堀田桃子〕

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 ▼続・新たな視点で見てみると(37)──ヤマトオサガニのグルーミング!?
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  「続・新たな視点で見てみると」(29)(33)(34)(35)(36)と続けて
 葛西臨海水族園のすぐ側にある人工干潟「東なぎさ」で撮影した映像をご紹介
 したシリーズも、今回でひとまず終了です。

  干潟の上で食事をしていた大きめのヤマトオサガニを撮影していたところ、
 小さなヤマトオサガニが近づいてきました。ヤマトオサガニのおもな餌は干潟
 の表面に生える微小な藻類といわれていて、ハサミ脚で干潟表面の泥をちょっ
 とずつ口に運びます。
  
  近づいてきた小さなカニは、そのまま大きなカニの脚や背中をチュクチュク
 とつつき始めました。そのようすは、ちょうどサルのグルーミング(いわゆる
 ノミ取り行動。餌の確保や体を清潔にすることよりも、群れの中での個体関係
 を調整する役割があるといわれています)のようで、ヤマトオサガニにも「社
 会的な群れ」や「その中での個体関係」があるのでは?と感じさせる行動でし
 た。

 【ヤマトオサガニのグルーミング!? 動画】
 (上:Windows Media形式 下:QuickTime形式)
  http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2011_12/M_japonicus_crab.wmv
  http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2011_12/M_japonicus_crab.mov

  前回の「続・新たな視点で見てみると(36)ヤマトオサガニの背中を流れる
 水」を思い出してください。

 ・「続・新たな視点で見てみると(36)──ヤマトオサガニの背中を流れる水」
 http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=20534

  ヤマトオサガニの背中には呼吸のために水がよく流れています。この水のお
 かげで背中の凹凸や脚に生えている毛には、餌となる微少な藻類が意外に多く
 付いているのかもしれません。小さなカニはこの藻を食べていたのでしょうか?
 しかし、背中をチュクチュクされているカニが意図的にやらせているようにも
 見えて謎は残ります。

 ※「東なぎさ」は生物保護のため、ふだんは人の立ち入りが禁止されています。 

                  〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕

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 ▼2011年第6回「かさりん体操」の時間だよ!レポート
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  こんにちは。「かさりん体操」大使のうたおです。12月4日(日)は、年内
 最後の体操の時間でした。おどった曲は「なまこまこまこ」です。

  みなさんはもう、ナマコのもじゃもじゃは見ましたか? 細長い体の先から
 出ているもじゃもじゃ、これはいったい何でしょう。体操の後は、おどった生
 き物に注目してみてくださいね。

  2012年は辰年です。都立動物園水族園では、来年の干支「タツ」にちなみ
 「リーフィシードラゴン」のぬいぐるみを販売しています。シーズン限定の商
 品で、通信販売でも購入できます(詳しくはこちらの「ギフトショップおすす
 めグッズ」↓をごらんください)。お早めにどうぞ!
 http://www.tokyo-zoo.net/shop/index.html

  2012年の体操は、1月はお休みします。次回は2012年2月5日(日)、曲は
 「レッツ!ウニダンス」です。場所は、都合により本館3階空の広場となりま
 すので、ご了承ください。

  寒さに負けず、体を動かしてレッツ、ダンス! お待ちしています。

 ・「かさりん体操の時間だよ!」スケジュール
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=18238

■井の頭自然文化園■====================================================

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 ▼資料館特設展示「Wonder Hut Returns どうぶつのふしぎがいっぱい」
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  2012年1月2日(月)から11月25日(日)まで、井の頭自然文化園では、資
 料館で特設展示「Wonder Hut Returns どうぶつのふしぎがいっぱい」を開催
 します。さまざまな体験をとおして、飼育展示している動物を中心に、動物の
 おもしろさ、不思議さを遊びながら学べる展示。くわしくはこちら↓をどうぞ。
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=20556

■大島公園動物園■======================================================

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 ▼イシガメの冬眠展示
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  大島公園動物園のハワイガン舎真ん中にある水辺で、ニホンイシガメを飼育
 していることはご存知でしょうか。

  ニホンイシガメは、かつて里山や人里に当たり前のようにすんでいましたが、
 現在では水質悪化、外来生物の増加、開発などにより、都市周辺の水辺ではほ
 とんど姿を消してしまった日本固有のカメです。

  2011年11月、大島公園に新しく3頭のイシガメが来園しました。ニホンイシ
 ガメは冬になって寒くなると活動ができなくなって冬眠します。そこで、イシ
 ガメの冬眠のようすを見てもらおうと、ハワイガン舎の入り口に水槽を設置し
 ました。外気温が下がり始める10月から活動が鈍くなり、本格的に寒くなる12
 月には、水の中でじっと動かなくなり冬眠モードに入ります。たまに水面に出
 て呼吸することがありますが、だいたいは水の中でじっとしています。
 
  動物は動いている方が楽しいと思うかもしれませんが、動かないでじっとす
 ることも重要な行動です。動物が冬眠する姿は野外ではなかなか見られません
 ので、この機会にぜひ観察してください。
                       〔大島公園動物園 大賀幹夫〕

■東京動物園協会■======================================================

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 ▼嘱託員を募集します
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  公益財団法人東京動物園協会では現在、嘱託員(案内スタッフ・販売スタッ
 フ)を募集しています。

  応募資格、募集人員、採用時期、勤務地、勤務条件、選考方法、応募方法な
 ど、詳細については、東京動物園協会のウェブサイト http://www.tzps.or.jp/
 の「採用情報」 http://www.tzps.or.jp/recruit/ をごらんください。

■ B O O K S ■=========================================================

 『リスの生態学』
               田村典子、東京大学出版会、2011年09月05日刊
                   本体3,800円、ISBN978-4-13-060192-4

  太古の昔から、体の形も、おそらく生活のしかたも変わっていないといわれ
 るリス。「森にすむ『生きた化石』」ともいわれるゆえんです。そんなリスを
 テーマに30年近く研究を続けている著者の研究成果をまとめた本。

  系統進化に始まり、特徴となる形態(歯、咬筋、尾、四肢)や、日本に生息
 するキタリス、ニホンリス(この2種は樹上性)、シマリス(地上性)、モモ
 ンガ2種とムササビ(滑空性)を紹介した後、研究のきっかけとなった配偶行
 動が解説されます。日本では外来種であるクリハラリスの配偶システムを調べ、
 台湾で調査し、その「超乱婚的」システムは、外敵への威嚇の際、近所のオス
 たちを味方につけるためかもしれない、という仮説が紹介されています。

  マレーシアでも研究をおこない、利用する空間に応じて、リスの音声信号の
 使い方は種ごとに異なることを確認。リスの特徴の一つでもある「貯食」につ
 いては、発信器での追跡にもとづき、移動距離や種子サイズの違いが明らかに
 されます。

  「クルミを割るのが苦手」なニホンリスがいることも紹介され、井の頭自然
 文化園でのリス観察も含め、研究を通じて、学習の過程が重要であること、そ
 して、植生との関わりが浮かびあがってきます。最終章は保全生態をテーマに
 しており、生息地である森林の分断化やマツ枯れによる影響、そして、中国地
 方での状況や、外来リスによる影響が詳しく述べられています。

  イメージとしては身近ながら、リスという動物がもつ知られざる行動や現状
 について知るには最適の一冊です。

 ・東京大学出版 http://www.utp.or.jp/ の書籍紹介ページ
   http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060192-4.html

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 N E W S C L I P S
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●和歌山アドベンチャーワールドに到着したクロサイ「ミミカ」(紀伊民報)
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=222725
(東京ズーネットの出発記事↓)
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?detail_kind=&link_num=20507

●ホッキョクグマ「バリーバ」、愛媛県立とべ動物園からよこはま動物園へ
http://www.townnews.co.jp/0105/2011/12/08/127800.html (タウンニュース)

●富山市ファミリーパーク、スバールバルライチョウ幼鳥5羽をいしかわ動物園
 に貸出(朝日)
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000001112070001

●12月10日、沼津港深海水族館オープン(ニコニコ生放送で12月9日23:50放送)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw160275

●ハンドウイルカ出産ラッシュ──かごしま水族館(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20111208-OYT8T01071.htm

●大敷網漁ブログ記事──モラスコむぎ

「レッツ!虹マンボウ」シリーズ記事。と思ったらブログ担当者さん退職。
http://mollusco.blog.shinobi.jp/Entry/343/

●国賓級の扱い、エディンバラ動物園到着のジャイアントパンダ2頭(時事)
http://www.jiji.com/jc/rt?k=2011120500174r

●動物園で英語をまなぼう!──埼玉こども動物自然公園

2011年12月17日(土)午前、森の教室でゲームを通じて英語を学び、動物とふれ
あいながら英語を使おう、というクリスマス企画。小学校低学年20名対象。事前
申込制です。お早めに。
http://www.parks.or.jp/sczoo/event/in_eventinfo.html#list20

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▽本文中にしめしたリンクによって表示されるページには、ほかのページへの移
 動リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
  http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/ から検索してください。

▽ズー・エクスプレスでは、みなさんからのおたよりを募集しています。匿名や
 ペンネーム希望の方はその旨をおつたえください。 webmaster@tokyo-zoo.net
 まで。ご意見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

▽メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の変
 更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登録し
 てください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/

▽編集後記

 ◎先週、葛西の「かさりん体操」を視察(偉そうに)に行って、結局おどって
  きました。子どもたちよりどうしても半テンポ遅れてる感じで、これって意
  外に悔しいです(子どもと張り合ってどうする?)。       (萩埜) 

 ○電子メールというものが生まれて数十年。今のかたちが誕生したのも40年く
  らい前のようです。普及し始めて20年くらいというところでしょうか? 身
  近な技術にはなりましたが、詳しく見ると、その仕組みや規格はけっこう複
  雑。インターネットサービスの中で、電子メールはもっとも仕組みが複雑な
  ものの一つと言う人もいます。しかも、日本語だと文字化けも多発。ムツの
  字はとりあえず避けました。                  (大平)

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メールマガジン ZooExpress No.566 - 2011年12月09日
公益財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL  : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2011 Tokyo Zoological Park Society
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