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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.496 - 2010年07月16日

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」

・掘ったり、水浴びしたり、鳴いたり、巣を作ったり。

・東京動物園友の会に入会しませんか? 年会費は、 2,000円。機関誌「どうぶ
 つと動物園」を年4冊お届けします。入会・継続の手続きは、クレジットカー
 ド&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/

■目次■----------------------------------------------------------------

 ・上野動物園
   └─ミーアキャットの土掘り

 ・多摩動物公園
   └─ライオンの水遊び

 ・葛西臨海水族園
   ├─毒をもつ生物(1)
   │   石に化ける静かな殺し屋、オニダルマオコゼに要注意!
   └─葛西臨海水族園「水辺の自然」のニホンアマガエル

 ・井の頭自然文化園
   ├─佐渡からやってきたテン
   └─特設展示「カエルと私たちのこれから」を開催中!
       カエルがいなくなっても困らない?

 ・大島公園動物園
   └─四季折々の訪問者、ツバメ

 ・東京動物園協会
   ├─嘱託員を募集します
   └─東京動物園協会のサイトをリニューアルしました

 ・書籍紹介──小宮輝之『物語 上野動物園の歴史』

■上野動物園■==========================================================

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 ▼ミーアキャットの土掘り
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  ミーアキャットは、アフリカ南部のカラハリ砂漠などで地面に巣穴を掘って
 生活しています。そのため土を掘る習性があり、その土を体に浴びることによ
 って、毛並みや皮膚の健康を保っています。

  土を掘ることは野生のミーアキャットが日々おこなっている行動です。土掘
 りを上野動物園のミーアキャットもおこなえるようにすれば、いきいきと動く
 のではないか、また、来園者の方たちにもその行動を見ていただくことにより、
 本来のミーアキャットの姿を理解していただけるのではないかと考えました。

  そこで、90×50×60センチメートルのアクリルケースに土を入れ、ミーアキ
 ャットが自由に出入りできるようにしました。ケースの上にはふたをして、土
 ぼこりが舞って来園者にかからないようにくふうしました。

  しかし作ってはみたものの、ミーアキャットが本当に利用してくれるのか?
 土は本当に舞わないか?など、不安もありました。

  アクリルケースを展示場に入れて1日目は、警戒して1頭も入ってくれませ
 んでしたが、2日目からは、好奇心旺盛な子どもたちが入り始め、土を掘って
 くれました。土ぼこりも観覧通路まで舞うことなく大成功でした。

  以前は汚れた毛玉が腰のあたりに固まって張り付いている個体がいましたが、
 土掘りをすることで土が体の汚れを落とし、徐々に毛並みも良くなってきてい
 ます。

  今では、すっかりアクリルケースに慣れて、毎日一生懸命に土を掘っていま
 す。その姿をぜひ一度見に来てください。

 ・アクリルケースを入れたミーアキャット展示場の写真はこちら↓
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=15399

 ・東京ズーネットBBの動画「ミーアキャットの赤ちゃん」(2008年08月撮影)
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0808_04/index.html

                  〔上野動物園西園飼育展示係 下重法子〕

■多摩動物公園■========================================================

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 ▼ライオンの水遊び
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  夏になり暑い日が続いています。多摩動物公園のライオンたちも暑さでだら
 けてしまい、多くのライオンたちは、木の下やサファリ橋下の日陰に入り、横
 になって休んでいます。

  しかしそんな中、一部の個体がライオン園の中にある池に入って、元気に水
 遊びをしています。それはケイコ(8歳)、ナナ(3歳)、ミキ(3歳)、ラ
 ン(11歳)の若いメスたちです。オスや年長のメスは池の中には入らず、周り
 で水遊びをする程度ですが、ケイコたちは、1頭が池に入ると次から次へと後
 に続きます。

  池の底には泥が溜まっているため、水に入るとライオンの白い足がまるで黒
 い靴下をはいているみたいに真っ黒になってしまいます。
  また泥の中には、牛骨の破片や木の枝などが沈んでいますが、ケイコ、ナナ、
 ミキは、この沈んでいる牛骨などを探し出すのがおもしろいようで、頭までも
 ぐり、全身真っ黒になって、牛骨を探して遊んでいます。
  ランは足を水につけたときにできる波紋がおもしろいようです。はじめのう
 ちは水に軽く触れる程度なのですが、徐々に激しくなり最終的には水を猫パン
 チでたたき始めます。ランが繰り出す猫パンチの威力はすさまじく、水しぶき
 が高く上がります。

  ライオンの水遊びがわりによく見られるのは、毎日ではありませんが、午後
 2時から4時の時間帯です。
  2010年4月に完成したライオン園の展望デッキからは、池がよく見えます。
 また、展望デッキには双眼鏡も設置してありますので、池で遊ぶライオンのよ
 うすをよく見ることができます。

 ・水浴びするライオンたちの写真はこちら↓
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=15398

                 〔多摩動物公園北園飼育展示係 清水泰輔〕

■葛西臨海水族園■======================================================

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 ▼毒をもつ生物(1)石に化ける静かな殺し屋、オニダルマオコゼに要注意!
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  葛西臨海水族園では興味深い生物を多数飼育・展示しており、面白い話題た
 がくさんあります。来園された方にも、また、メールマガジン読者の方にも伝
 えきれていないことが多くあります。そんな面白い生物の話題を今後、テーマ
 にそって、折々の連載としてお伝えします。

  最初のテーマは「毒」。行楽シーズンを迎え、海で出会う可能性のある危険
 な生き物を、水族園で確かめてみてください。

           *   *   *

  蒸し暑い梅雨があけて本格的な夏休みが待たれる季節となりました。みなさ
 んはどんな夏休みを思い浮かべていますか? 酷暑を避け心地よい涼を求めて、
 山間や川岸のキャンプ場などで休暇を満喫することや、あるいは、暑くても爽
 快な汗をかいて心身ともにリフレッシュできる南の島ですごす、というのも魅
 力的ですね。

  しかし、サンゴ礁が見られるような暖かい海に入るときには、十分に注意し
 てもらいたい魚がいます。それはカサゴのなかまの「オニダルマオコゼ」です。
 サンゴ礁や浅い岩礁域にくらしていて、海の中ではほとんど体を動かさず、海
 底の砂の中でジッとしています。体の形や色がゴツゴツとした岩にそっくりな
 ので、初めて見た人は、オニダルマオコゼとは気づかないことでしょう。

  英語では「ストーンフィッシュ」(石の魚)と呼ばれ、そのじつに見事な擬
 態のようすは、魚の中でもトップクラスではないかと思えるほどです。

  オニダルマオコゼで一番に気をつけてもらいたいことは、巧みな変装だけで
 なく、魚類の中でも一、二を争う毒をもっていることです。背びれの鋭いトゲ
 には人が死んでしまうほどの猛毒があり、知らずに足で踏みつけようものなら、
 直ちに病院へ行き適切な処置を受けなければならなくなります。

  葛西臨海水族園世界の海「モーリシャス」の水槽では、2匹のオニダルマオ
 コゼを展示しています。体表には、水槽の中の岩と同じコケが付着し、ふだん
 見慣れている私たちでも遠くからでは、岩との区別に迷うことがあります。ま
 た、この魚はときどき体表をきれいにするためか、魚のなかまでは珍しく「脱
 皮」をすることがあり、ちぎれた古い表皮が水槽の中を漂っていることがあり
 ます。

  自分では動かずに、目の前を通りがかった餌を一瞬で捕食する待ち伏せ型の
 食生活なので、他の魚と比べてエネルギー必要量が少なくてよく、そのため給
 餌は週1回という方法で飼育しています。餌を食べるようすをビデオで紹介し
 ますので、ふだんジッとしているオニダルマオコゼからは想像がつかないよう
 な素早い動きを実感してください。

 ・オニダルマオコゼの写真はこちらのニュースページをごらんください↓
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=15397

 ・動画:オニダルマオコゼ、捕食の瞬間(上:Windows Media、下:QuickTime)
   http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2010_07/stonefish.wmv
   http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2010_07/stonefish.mov

                  〔葛西臨海水族園飼育展示係 笹沼伸一〕

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 ▼葛西臨海水族園「水辺の自然」のニホンアマガエル
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  ニホンアマガエルは水田でふつうに見られるカエルですが、ほとんどの(50
 年前の95%以上)水田がなくなった東京では、2010年版東京都のレッドリスト
 (東京都の保護上重要な野生生物種)に掲載されるほど少なくなってしまいまし
 た。

  水族園の屋外に拡がる人工の小川を中心に自然を再現展示した「水辺の自然」
 にはニホンアマガエルがすんでいます。姿はなかなか見ることができませんが、
 鳴き声を聞くことはできます。

  一般に、カエルが鳴くのは、おもに繁殖期にオスがメスをひきつけるためで
 す。ニホンアマガエルは繁殖期以外の季節にもよく鳴くので、何のために鳴い
 ているのかよくわからない場合も多い、例外的なカエルです。

  今の時期「水辺の自然」でニホンアマガエルの鳴き声が聞こえるのは限られ
 た範囲です。日中は「ゲッゲッゲッ……」とたまに鳴く程度で、しかも「ゲッ」
 が数回だけの短い鳴き声で、合唱になることもありません。

  ただし、夜になると鳴き方が変わります。1匹が鳴き始めると周りにいるほ
 かのカエルたちも次々に参加して「ゲッゲッゲッゲッ……」と鳴き続けて合唱
 となります。合唱は大きく響きわたり、近くの道路や駐車場でも聞こえるほど
 です。夜は海から陸に向けて風が吹くので、 300メートルほど離れたJRの葛西
 臨海公園駅でも、風に乗ってカエルの合唱が聞こえてくることがあります。

  6月中旬から産卵が始まり、今がとくに繁殖の盛んな時期で、鳴き声にも力
 が入っているようです。

 ・ニホンアマガエルの写真はこちら↓
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=15396

                   〔葛西臨海水族園飼育展示係 荒井寛〕

■井の頭自然文化園■====================================================

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 ▼佐渡からやってきたテン
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  2010年4月のはじめ、佐渡にある佐渡トキ保護センターでトキが小動物に襲
 われた、というニュースをご記憶の方も多いと思います。その小動物は映像な
 どからテンだとわかりました。

  その後、佐渡トキ保護センター内でテンが2頭捕獲されました。1頭目は富
 山市ファミリーパークで飼育されることになり、2頭目は井の頭自然文化園で
 飼育することになりました。

  5月15日に来園し、動物病院で検疫を受けて、6月21日よりテン舎でくらし
 ています。テン舎に移動してから4、5日間は慣れていないためか、あまり餌
 を食べませんでしたが、現在はよく食べるようになりました。テンの餌はリン
 ゴ、バナナ、ふかしたサツマイモ、オレンジ、ニワトリの頭、ドッグフード、
 煮干ですが、はじめはバナナやサツマイモを少し食べるくらいでした。

  あの事件で「獰猛な動物」というレッテルをはられたテンですが、じつは果
 物など植物性のものもよく食べるのです。

  このテンはオスで、年齢はわかりません。「タツゾウ」と名づけました。こ
 こ数年テンの名前は、主に時代小説『鬼平犯科帳』の登場人物の名がつけられ
 ています。日本の動物なので日本らしい名前を考えたのですが、ほとんど担当
 者の趣味といえます。テン舎には、ほかにオマサ、ゴロゾウがいますし、また、
 当園で繁殖しほかの動物園に移動した個体にクメハチやチュウゴがいます。

  タツゾウはまだ新しい環境に慣れていないせいか、日中巣箱に入っているこ
 とが多く、なかなか姿を見せませんが、だんだんと慣れてきてくれると思いま
 す。

 ・テンの「タツゾウ」の写真はこちら↓
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=15394

                〔井の頭自然文化園飼育展示係 佐々木真己〕

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 ▼特設展示「カエルと私たちのこれから」を開催中!
  ──カエルがいなくなっても困らない?
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  最近、カエルに会いましたか? 昔はうるさいほどだったカエルの合唱も、
 いつのまにか聞かれなくなりました。かつてカエルは私たちにとても身近な生
 き物でした。

  ところが、さまざまな理由でどんどん減っています。カエルは水辺と陸の両
 方がなくてはくらしていけません。またウロコや毛がなく、薄い皮膚しか持た
 ないので環境の変化にとても敏感です。私たちのふだんの生活は、カエルとは
 縁がないように思えます。が本当にそうでしょうか。カエルが減ってきたとい
 うことは、私たちにとってもくらしにくい環境になってきているということか
 もしれません。

  井の頭自然文化園水生物館では、2010年6月26日(土)から9月26日(日)
 まで、特設展示「カエルと私たちのこれから」を開催しています(おしらせ↓)。
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=15171

  特設展示では関東周辺にくらすカエル9種(モリアオガエル、シュレーゲル
 アオガエル、ニホンアマガエル、トウキョウダルマガエル、ニホンアカガエル、
 ツチガエル、アズマヒキガエル、ウシガエル、カジカガエル)の成体と、オタ
 マジャクシ(ツチガエル、ウシガエル、ニホンアカガエル)を展示しています。

  現在ニホンアカガエルのオタマジャクシは、後ろ足がでてきたものから、前
 足も出そろいカエルに変身(変態)したものまで、いろいろな段階のものが見
 られます。また、解説パネルではカエルが減ってしまった理由とその影響、そ
 してカエルのために私たちは何ができるかなどを紹介しています。

  2010年は国連の定めた「国際生物多様性年」です。食べる・食べられるとい
 った食物連鎖のなかでも重要な位置を占めるカエルが減れば、生態系のバラン
 スが崩れ、生物多様性が失われてしまいます。カエルを取り巻く環境を見つめ、
 人間と生き物との関わり方について、カエルと私たちのこれからについて考え
 てみませんか。

 ・展示のようすやトウキョウダルマガエルの写真はこちら↓
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=15390

             〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 児玉雅章〕

■大島公園動物園■======================================================

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 ▼四季折々の訪問者、ツバメ
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  自然豊かな大島公園動物園には、季節ごとにさまざまな野生動物が訪れ、来
 園者を楽しませてくれます。今はちょうどツバメが園内を飛び回り、あちこち
 の動物舎で子育てをするようすが見られます。

  2010年4月、大島公園内の自然と動植物を紹介するインフォメーションセン
 ターがオープンしましたが、ここにもツバメが巣を作りました。

  5月下旬、雨風がしのげる場所を見つけては、泥や枯れ草を唾液で固め、巣
 作りを開始しました。最初の数日間は基礎固めをしているようで、巣が大きく
 なっている感じはありませんでしたが、4日目にはだいぶ形になり、1週間も
 経つと立派な巣になっていました。

  6月中旬にはひなが生まれ、親鳥は園内に出ては虫を捕まえて、せっせとひ
 なに餌やりをしていました。2週間ぐらい経つと、ひなは巣からはみ出るほど
 大きくなりました。園内のどの巣にも5羽ほどのひなが育っています。

  7月に入って、のど下の羽毛に赤みを帯びてきたひなが、巣の下の手すりに
 止まっているのを見つけました。隣には親が付き添っています。ひなはバタバ
 タと羽を羽ばたかせますがうまく飛べず、柵の上でもがいているように見えま
 す。それから数日は、巣の付近で親と一緒に飛ぶ幼鳥の姿が見られましたが、
 やがていなくなりました。おそらく島内の別の場所に移動したのでしょう。無
 事にひなが巣立ち、まずは一安心です。

  ツバメは、昔から縁起のよい鳥として人々から愛されてきました。そして、
 ツバメが巣を作る家は、商売繁盛するといわれています。
  大島公園動物園もこれにあやかって、たくさんの来園者の方々を迎えられる
 ようにと願っています。

 ・ツバメたちの写真はこちら↓のニュースページをごらんください。
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=15393

                       〔大島公園動物園 大賀幹夫〕

■東京動物園協会■======================================================

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 ▼嘱託員を募集します
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  公益財団法人東京動物園協会では現在、嘱託員「有給研修獣医師」を募集し
 ています。

  募集する職務内容は、恩賜上野動物園および多摩動物公園での動物病院獣医
 師の業務補佐です。応募資格、募集人員、採用時期、勤務地、勤務条件、選考
 方法、応募方法など、詳細については、ウェブサイト「東京ズーネット」のト
 ップページ http://www.tokyo-zoo.net/  最下部にあるリンク「東京動物園協
 会」をクリックし、「採用情報」から PDFファイルをダウンロードしてくださ
 い。

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 ▼東京動物園協会のサイトをリニューアルしました
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  公益財団法人東京動物園協会のウェブサイトをリニューアルし、ドメイン名
 も変更しました。

  「東京ズーネット」のトップページ最下部にある「東京動物園協会」をクリ
 ックするか、下記にある URLでアクセスしてください。

   旧 http://www.tokyo-zoo.net/outline/
            ↓
   新  http://www.tzps.or.jp/

■ B O O K S ■=========================================================

 『物語 上野動物園の歴史──園長が語る動物たちの140年』(中公新書2063)

                 小宮輝之、中央公論社、2010年6月25日刊
                    本体880円、ISBN978-4-12-102063-5

  タイトルどおり、上野動物園の現園長が、上野動物園の歴史を新書約 290ペ
 ージで語る本。1871年の湯島の展覧場を動物園の発祥地とみなしたとき、日本
 で最初の動物園展示動物はオオサンショウウオとクサガメだったという記述に
 始まり、ウィーン万国博覧会をきっかけとして始まった内山下町物館の動物飼
 育場は上野公園に移転して1882年に上野動物園開設を迎えると説き起こされ
 ています。

  当初は日本産動物の収集に力を入れていたこと、絶滅種オガサワラガビチョ
 ウらしき鳥の飼育記録が残されていることなどに続いて、偶然入手することに
 なったトラやその飼育状況、当時はそれほど珍しいと思われてなかったニホン
 オオカミの記録、ナポレオン三世から徳川慶喜に贈られて余生を上野動物園で
 過ごすことになったウマ、戦利品動物や軍功動物など、当時の飼育動物につい
 て、その歴史的意義とともに、飼育状況などについても紹介されています。

  その後、外国との交流も活発となり、各種の外国産動物が上野動物園にやっ
 てきます。展示施設も近代化し、柵のない展示方式や今も残るサル山など、充
 実する動物園は、1943年の猛獣処分を経て平和な時代を迎え、国際的な交流を
 深めるとともに、園域の拡張、飼育展示技術の向上など、発展の一途をたどっ
 ていきます。

  動物園の役割も広がり、保全を視野に入れた飼育、計画的な繁殖計画などに
 ついても力を注ぐ上野動物園について、最終章で著者は、環境問題への配慮、
 文化財としての在来家畜の飼育について論を展開しています。

  「あとがき」で「『吾輩は動物コレクターである』と宣言したくなった」と
 書く著者の率直な意見表明は印象的です。

 ・中央公論社 http://www.chuko.co.jp/ の書籍紹介ページ
   http://www.chuko.co.jp/shinsho/2010/06/102063.html

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 N E W S C L I P S
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●ジャイアントパンダの飼育係を内外から6人募集──中国成都の繁育研究基地
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2740062/5949672 (AFPBB News)

●ジャイアントパンダの飼育ボランティア募集──タイのチェンマイ動物園
http://tinyurl.com/35fjxny (www.pandainthailand.net)

●オランウータン、群れ交流の橋渡る──ボルネオ島(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100714-OYT1T00853.htm

ボルネオ島内の孤立した群れが行き来できるよう、多摩動物公園の飼育係も参加
して作った消防ホース製の「つり橋」が、実際に使用されていると判明。

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▽本文中にしめしたリンクによって表示されるページには、ほかのページへの移
 動リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
  http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。

▽ズー・エクスプレスでは、みなさんからのおたよりを募集しています。匿名や
 ペンネーム希望の方はその旨をおつたえください。 webmaster@tokyo-zoo.net
 まで。ご意見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

▽メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の変
 更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登録し
 てください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/

▽そっと編集後記

 ・土曜日以降、ほぼ全国的に梅雨明けが見込まれるとのこと。しかし局地的な
  大雨にはどうぞご注意ください。開園カレンダーはこちらで。
   http://www.tokyo-zoo.net/calendar/

 ・こんな発音サイトがあったとはッ。http://ja.forvo.com/ 241の言語でッ。
  ブルル……おとなしく送信します。               (大平)

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メールマガジン ZooExpress No.496 - 2010年07月16日
公益財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL  : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2010 Tokyo Zoological Park Society
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