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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.407 - 2008年11月21日
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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」
・そこがふくらむのだったか……。
・東京動物園友の会に入会しませんか? 年会費は、 2,000円。機関誌「どうぶ
ぶつと動物園」を年4冊お届けします。入会・継続の手続きは、クレジットカ
ード&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/
■目次■----------------------------------------------------------------
・上野動物園
└─日本在来牛「口之島牛」公開!
・多摩動物公園
├─赤ちゃんがいるカンガルーを探すには?
├─コアラ共同繁殖計画で「ライタ」が横浜へ
└─ニホンコウノトリとトキ3種を韓国に移動
・葛西臨海水族園
├─ハワイ限定!!の「掃除魚」
├─続・かえるマンガ、独占公開!! 再びあらわる、謎の漫画家
└─ヤマメの卵を育ててみませんか? 「ヤマメの里親教室」参加者募集
・井の頭自然文化園
└─八王子の牧場からやってきた子ウシ
・東京動物園協会
└─職員を募集しています
・TokyoZooShop
└─恒例「干支のぬいぐるみ」発売!
・書籍紹介──鈴木克美・作、石井聖岳・絵『ハリセンボンがふくらんだ』
■上野動物園■==========================================================
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▼日本在来牛「口之島牛」公開!
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上野動物園では、日本の在来家畜の保護に力を入れています。また、在来家
畜を紹介し、その状況を広く伝えることをめざしています。すでに在来馬3種
類(トカラ馬、木曽馬、野間馬)と在来山羊(トカラヤギ)を、園内の子ども
動物園で展示しています。
さらに! 2008年10月31日には、在来牛のひとつ「口之島牛」(くちのしま
うし)1頭が来園しました。11月23日(日)から、子ども動物園で公開します。
来園したのは、2008年4月20日に生まれた7か月のメスの子牛。名古屋大学
大学院生命農学研究科の附属施設「設楽フィールド」からやってきました。
「在来牛」というのは、明治時代よりも前、日本で農耕などに使われていた
牛のこと。現在、「和牛」と呼ばれる牛は在来牛ではなく、明治に入って西洋
品種と在来牛を交配して作られた種類です。
江戸時代の絵巻物や浮世絵に描かれた牛の絵を見ると、古来の在来牛は、白
斑をもつ小型の牛だったと推測されます。たとえば、平治物語絵巻に描かれた
牛車をひく牛にその特徴が見られます(絵巻[馬の博物館所蔵]からの写真は、
東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをごらんくだ
さい)。
口之島牛は、鹿児島県の口之島(トカラ列島北端)で野生化し、生きのびて
きた牛です。20世紀初頭に導入された後、野生化し、西洋品種の遺伝的影響を
うけることなく、現在まで繁殖をつづけてきました。和牛の大半を占める黒毛
和種にくらべると、晩熟で小型です(体長1.0~1.2メートル、体重230~470キ
ログラム)。
◎名前を募集します!
2008年11月23日(日・祝)~11月29日(土)、子ども動物園で口之島牛の名
前を募集します。候補名の中から選んで投票してください! ちなみに、上野
動物園に来園した個体は、おでこにハートマークの斑点があるのが特徴です。
・名古屋大学大学院生命農学研究科付属施設「設楽フィールド」のサイト
http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/%7Eshitara/index.html
・口之島のある鹿児島県鹿児島市十島村のサイト http://www.tokara.jp/
■多摩動物公園■========================================================
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▼赤ちゃんがいるカンガルーを探すには?
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多摩動物公園のカンガルー園では、「おなかの袋に赤ちゃんいるのかな?」
という会話をよく聞きます。カンガルーというと、袋から赤ちゃんが顔を出
している光景を思い浮かべるのではないでしょうか?
アカカンガルーの妊娠期間は約1か月。体長約2センチの赤ちゃんが生まれ
ます。生まれた赤ちゃんはすぐ袋の中に移動し、そこで約8か月をすごします。
赤ちゃんが顔を出すようになるのは、8か月のうち、最後の約1か月です。
袋から出た後も赤ちゃんは1か月弱のあいだ、外に出たり、袋の中に戻った
り。結局、約2か月間、袋から顔を出す赤ちゃんを見ることができるのです。
現在、多摩動物公園で飼育している11頭のメスのうち、袋の中に赤ちゃんが
いるのは8頭。名前は、ミサキ、シュガー、レモン、ミナミ、ユウキ、スズカ、
ナツキ、カズミです。
ミサキとシュガーのお腹には、顔を出している赤ちゃんが見られます(写真
は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをごらんく
ださい)。
しかし、ほかの6頭の赤ちゃんは袋に入ったまま。どうやって、赤ちゃんの
いるお母さんを探せばよいのでしょうか?
そのヒントは「総排泄口」(そうはいせつこう)の前の部分です(消化管末
端と泌尿生殖器官の末端がいっしょになったところが「総排泄腔」。そこから
体外への開口部が「総排泄口」。カンガルーは、尾のつけ根に総排出口があり
ます)。
総排出口より前のおなかの部分がちょっと垂れ下がっていたら、袋の中に赤
ちゃんがいる可能性があります。そのまま、じっと見つめていてください。赤
ちゃんがいれば、袋がピクピクッと動くところを見ることができるでしょう。
写真は、上記ニュースページをごらんください。写真中の場合、赤ちゃんは
体長約10センチで、まだ赤裸の状態と予想されます。写真下はさらに小さく、
目が開いていないかもしれません。
カンガルーの前でいつもより長く足を止め、じっくり観察してみてください。
・関連ニュース「母親のお腹を登るカンガルーの赤ちゃんを目撃!」
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=8373
〔多摩動物公園南園飼育展示係 浅見準一〕
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▼コアラ共同繁殖計画で「ライタ」が横浜へ
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これまでにもお知らせしたとおり、多摩動物公園では、コアラを飼育してい
る動物園と共同繁殖計画を進めています。2008年11月26日、コアラのオス「ラ
イタ」を横浜市立金沢動物園に戻すことになりました(来園時のお知らせ↓)。
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9777
ライタは2003年4月14日に金沢動物園で生まれたオス。2008年8月13日に多
摩動物公園にやってきました。希少動物の繁殖にあたって、複数の施設間で協
力して動物を移動させる「ブリーディングローン」にもとづいた計画です。
多摩動物公園にやってきたライタは、ミリーとの交尾が確認されており、繁
殖が期待されています!
・金沢動物園 http://www.kanazawa-zoo.org/
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▼ニホンコウノトリとトキ3種を韓国に移動
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鳥類の保全活動のために、2008年11月26日、多摩動物公園から韓国の大田動
物園にニホンコウノトリとトキ3種、計17羽が出発することになりました。
韓国に出発するのは、ニホンコウノトリ6羽(オス3、メス3)、ホオアカ
トキ5羽(オス2、メス3)、シロトキ4羽(オス2、メス2)、クロトキ2
羽(オス1、メス1)。
ニホンコウノトリは、東アジアの草原や湿地に生息する鳥で、日本でも明治
以前はふつうに見られましたが、乱獲などによって野生個体はすがたを消しま
した。
ホオアカトキは、モロッコなどの乾燥地でくらす鳥ですが、野生では絶滅。
わずかな個体がスイスの動物園に移された後、繁殖しています。体は光沢のあ
る黒色。くちばしと脚は赤。成長につれ、頭部の羽が抜け落ちるのが特徴です。
シロトキは、アメリカ南東部から南米熱帯地域の湿地やマングローブ林に生
息する鳥。数万羽もの大群を作ることもあります。脚とくちばしは赤みを帯び
ていますが、その他の部分は、翼端の黒い部分を除いて白色をしています。
クロトキは、中国東部、東南アジア、インドに分布する鳥。水辺から乾燥地
まで広く分布。体は白色ですが、くちばしと顔と脚は黒。成長とともに頭部の
羽が抜け、黒い皮膚が裸出します。
ニホンコウノトリは「ブリーディンローン」(繁殖を目的とした貸借契約)
による貸付、その他の鳥類は寄贈です。いずれも国際的な保全活動の一環であ
り、希少動物の保全を目的としています。
多摩動物公園は、1988年にニホンコウノトリの飼育下繁殖に日本で初めて成
功。以来、繁殖を重ねています。トキ類についても、2008年10月末の時点で12
種 203羽を飼育しています。豊岡市でのニホンコウノトリ野生復帰への協力、
環境省によるトキ保護増殖事業への協力など、多摩動物公園の実績は高く評価
されており、このたびの国際的保全活動への協力が実現することになりました。
大田(テジョン)動物園は、韓国ではソウル大公園動物園につぐ規模の動物
園です。オジロワシの飼育下繁殖に成功し、また、ノガンやトキの復元計画に
も取り組んでいます。今後、大田動物園は、希少鳥類の野生復帰に意欲を見せ
ており、繁殖を試みるとともに、環境保全教育に役立てる予定です。
・テジョン動物園(韓国語) http://www.zooland.co.kr/
■葛西臨海水族園■======================================================
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▼ハワイ限定!!の「掃除魚」
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みなさんは「掃除魚」と呼ばれる魚を知っていますか? 他の魚のからだに
ついた寄生虫や傷ついた組織をつっついて食べる魚です。小さな魚ですが、掃
除をしてもらう側にとっては役に立つ魚なので、大きな魚から襲われる心配も
ありません。
たとえば、葛西臨海水族園の「南シナ海」の水槽や「モーリシャス」の水槽
にいる「ホンソメワケベラ」という魚は、働き者の掃除魚として有名です。知
ってる!という方も多いかもしれませんね。
こういうお話を聞くと、魚が他の魚を掃除するなんてすごいなぁ、と特別な
気分になってしまいますが、今回はもっと特別な掃除魚をご紹介しましょう。
「ハワイ沿岸」の水槽にいる「ハワイアン・クリーナーラス」です!
どこが特別なのかというと、その名のとおりハワイ限定!!の掃除魚なのです。
ハワイ諸島は大陸からとても離れているので、小さな生き物は海を渡って移
りすむことが簡単にはできません。そのためハワイ沿岸には、そこでしか見る
ことのできない生き物がたくさんいます。
「ハワイアン・クリーナーラス」もそのひとつで、ハワイ諸島とジョンスト
ン島でしか見ることができない特別な掃除魚なのです。
さらに、他の魚とはひと味ちがう、とても美しいからだも特徴のひとつです。
写真と東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページでごら
んください。
最近は、水槽のガラス面近くの真ん中を元気に泳いでいることが多いので、
じっくり観察することができると思います。「掃除」中のハワイアン・クリー
ナーラスに出会えるかもしれません。葛西臨海水族園でぜひごらんください!
〔葛西臨海水族園飼育展示係 中沢純一〕
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▼続・かえるマンガ、独占公開!! 再びあらわる、謎の漫画家
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その日、東京には木枯らし一号の知らせが届いていた。プルルルル──葛西
臨海水族園の電話が鳴った。
「あの~、マンガは読んでいただけたでしょうか?」電話の主は、あのノロ
ゲンゲさんだった。
ノロゲンゲさんは謎の人物である。彼は以前、かえるマンガ「おねえさんと
ささみくんと──さよならアンフィビアン」↓を描いてプレゼントしてくれた。
http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2008_11/comic_frog_01/Comic.html
マンガを描いたきっかけは、友人から聞いた「カエルの未来が危ない」とい
う話。それを聞いた彼は、マンガを通じて多くの人にカエルの危機とを伝えた
いと思ったそうだ。しかし、私が彼について知っていることは、ただそれだけ
だった。それきり、彼からの連絡はなかったのだ──。
興奮する気持ちをおさえながら、私は彼にこう答えた。「ええ、読みました!
みんなで読ませていただきました!でも……」
「でも?」彼が心配そうに尋ねた。
「マンガの最後が気になって仕方がないのです……」
彼はやさしい声でこう言った──「そう、そうなんです。今日お電話をさし
あげたのは、そのことなんです」
「さよならアンフィビアン」の最後は、「カエルがいないと世界が滅びる?!」
という、おどろくべき言葉でしめくくられている。ところが、マンガの中では
その真偽について、まったく説明されていないのだ。
「じつは」と彼は言った。「あのマンガ、続きがあるんです!!」
──ほどなくして、彼から二作目のマンガが送られてきた(↓)。
http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2008_11/comic_frog_02/Comic.html
(表紙+6ページ。ページ下部のボタンでめくってください)
(このマンガは、葛西臨海水族園の淡水生物館でも公開しています。)
※この物語はフィクションです。
〔葛西臨海水族園教育普及係 齊當史恵〕
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▼ヤマメの卵を育ててみませんか?──「ヤマメの里親教室」参加者募集
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ヤマメの受精卵を持って帰って、育ててみませんか? 観察記録をつけなが
ら成長を見守ってください。約1か月後(2009年1月上旬)、葛西臨海水族園
にお戻しください。
参加希望者には、まもなく孵化するヤマメの受精卵をおくばりします。飼育
のための説明書や、観察のための日誌もいっしょにお渡しします。
配布日 2008年11月29日(土)か30日(日)、午後3時~4時15時~16時
事前申込制です(Eメールかファックス)。申込のしめきりは、2008年11月
22日(土)午後6時必着です! 申込方法など、くわしくはこちらをどうぞ↓
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=10390
■井の頭自然文化園■====================================================
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▼八王子の牧場からやってきた子ウシ
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来年(2009年)の干支の動物はウシ。井の頭自然文化園では「牛と人・ヒト
とウシ」と題した干支展を、2008年11月18日から開催しています↓
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=10235
牛乳やヨーグルトなどの乳製品、そして牛肉。どれもよく口にしているもの
なのに、それらを私たちに与えてくれているウシの存在は、残念ながらとても
遠い。もっとウシのことを知ってもらおう! 牛と人の密接な関係を知っても
らおう!──それが今回の干支展のねらいです。
そして展示の目玉は、八王子の牧場からやってきた2頭の子ウシたち! 井
の頭自然文化園ではウシを展示していません。そこで、どこからか借りようと
思案したとき、どうせなら身近な牧場からがいいと考え、訪ねたのが東京都八
王子市にある磯沼ミルクファームです。
磯沼ミルクファームでは、ホルスタイン、ジャージー、ブラウンスミスなど
の乳牛を中心に 100頭前後のウシを放し飼いにしています。におい防止のため
に牛舎にまいてあるコーヒーの皮やココアの殻の香りがただよう中、ウシたち
がなんだかのんびり過ごしています。
とてもオープンな牧場で、近所の方がベビーカーを押してウシを見にきてい
たり、牧場で作っている牛乳やヨーグルトを買いに来たりしているのも印象的
でした。牧場の代表である磯沼正徳さんは、乳しぼり体験、バターづくり、カ
ウボウイ・カウガールスクールなど、酪農教育にも積極的に取り組んでいて、
こころよく子ウシを貸してくださることになりました。
さて、このように身近な牧場からやってきた子ウシたち2頭は、井の頭自然
文化園のモルモット舎横にある、飼育係による手づくりの柵内で展示中です。
1頭は生後2~3か月のホルスタイン種のメス。もう1頭はジャージー種のメ
ス。2~3か月といっても、小さな子どもたちにとっては十分大きく、みんな
恐る恐るのぞいています。あと2年もしたらお母さんウシになって乳を出して
くれるんだよ、と子どもたちに教えると、びっくりしています。間近でじっく
りと観察してください。
また、磯沼さんと乳牛をお招きしての「モーモー体験教室」も開催します。
11月24日分はすでにしめきりましたが、来年(2009年)の1月4日分はまだ募
集中。乳牛とのふれあい、磯沼さんのお話を通じて、ウシをより身近に感じて
もらえるはず! 両日とも磯沼ミルクファームのおいしい乳製品の販売もおこ
ないます! ウシからのおいしい恵みを味わってみてください。
〔井の頭自然文化園教育普及係 天野未知〕
・磯沼ミルクファーム http://www.kasanushi.com/
(2008年12月以降は http://isonuma-farm.com/ )
・干支展にともない開催する動物園ゼミナール「牛と人」参加者募集中。事前
申込制です。しめきりは、2009年1月12日消印有効です。くわしくは↓
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=10375
■東京動物園協会からおしらせ■==========================================
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▼職員を募集しています
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財団法人東京動物園協会では現在、職員を募集しています。
募集する職務内容は、東京都立動物園・水族園(恩賜上野動物園、多摩動物
公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園)の管理運営業務全般です。「総務
管理部門」「「サービス部門」「飼育展示部門」「獣医師」の四部門について
募集します。
応募資格、募集人員、採用時期、勤務地、勤務条件、選考方法、応募方法な
ど、詳細については、「東京ズーネット」のトップページ最下部にあるリンク
「東京動物園協会」をクリックし、「採用情報」から PDFファイル(3ファイ
ル)をダウンロードしてください。
◎「採用情報」ページへ直接移動する場合はこちらから。
http://www.tokyo-zoo.net/outline/recruit_index.html
◎PDFファイルへの直接リンクはこちら↓です。
・職員募集要項
http://www.tokyo-zoo.net/outline/pdf_files/TZPS_recruit_2009.pdf
・皆さんに期待します!
http://www.tokyo-zoo.net/outline/pdf_files/about_us_TZPS_2008.pdf
・先輩職員からのメッセージ
http://www.tokyo-zoo.net/outline/pdf_files/messages_from_employees_2008.pdf
■TokyoZooShopのおしらせ■==============================================
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▼恒例「干支のぬいぐるみ」発売!
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多摩動物公園の「アジアの沼地」にいるアジアスイギュウをモチーフに、毎
年恒例の「干支のぬいぐるみ」をつくりました。
高さ約11.5センチ、鼻先からおしりまでは約16センチ。上野動物園、多摩動
物公園、葛西臨海水族園のギフトショップで販売中です!(井の頭自然文化園
では正門横の管理事務所のみでとりあつかっております。)
写真は 東京ズーネットのトップページ http://www.tokyo-zoo.net/ から
「TokyoZooShop」をクリックし、「ショップニュース」をごらんください。
■ B O O K S ■=========================================================
『ハリセンボンがふくらんだ』
鈴木克美・作、石井聖岳・絵、あかね書房、2008年10月20日刊
本体1,400円 ISBN978-4-251-01111-4
あとがきによれば、1個体に大小あわせて 500本くらいのトゲが生えている
らしいハリセンボン。全編イラストによるハリセンボンの絵本です。リアル重
視ではありませんが、生きものの形態のツボをおさえたイラスト。海中だから
といって背景が青ばかりになるようなことはなく、いろんな色づかいを楽しめ
ます。
「フグの顔って、かわいい」のつぎのページに「ハリセンボンの顔は、もっ
と かわいい」とありますが、そのかわいいハリセンボンがふくらむしくみに
はじまって、「ふつうのフグ」とちがうところ、マンボウやハコフグなどと似
ているところを説明。
そして、大きななぞ2つ「ハリセンボンはどうやってたまごをうむのか?」
「ハリセンボンはなぜ冬になると日本海へくるのか」について、金沢水族館で
はじめて観察されたハリセンボンの産卵行動を手がかりに解説しています。
なお、最近は、地球温暖化の影響か、ハリセンボンが今までより北で産卵す
るようになっている可能性があるそうです。
水族館の研究によって、それまでわからなかった謎が解明されるというおも
しろさ。「あとがき」にはこう書かれています──「日本の魚は4000種、その
うちで生活史がわかった魚は多く見てもまだ1000種ほどです。一方で、日本の
水族館には2000種以上の魚がいます。魚の生活史の研究は、まだまだこれから
のテーマです」。
・石井聖岳さんのサイト http://ishikoro.jp/
・あかね書房 http://www.akaneshobo.co.jp/ の書籍紹介ページ
http://akane.bookmall.co.jp/search/info.php?isbn=9784251011114
■訂正■================================================================
◎先週号(No.406)の多摩動物公園の記事「年に一度の大仕事? 沖縄での採
集調査」中、「石垣島と西表島のハブは『ヒメハブ』」とあるのは、「石垣
島と西表島のハブは『サキシマハブ』」の誤りでした。訂正いたします。ご
指摘をいただいた読者の方にお礼申し上げます。
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N E W S C L I P S
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●姫路市立動物園、2月に存廃論議(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0001577838.shtml
●横浜市の路上でコアホウドリ捕獲、野毛山動物園で保護(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20081121ddlk14040282000c.html
●世界最高齢のホッキョクグマが42歳で死亡、カナダのアシニボイン公園動物園
http://news.tbs.co.jp/20081120/newseye/tbs_newseye3998479.html
●宮嶋康彦写真展「ヒッポダンス」、新宿コニカミノルタプラザで2008.12.1まで
http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2008november/gallery_c_081121.html
・宮嶋康彦さんサイト http://www5a.biglobe.ne.jp/%7Ey-m/index.htm
●タスマニアデビル、伝染病で絶滅の危機(AFPBB News)
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/2540310/3534120
●東京大学海洋研究所共同利用研究集会「板鰓類の魅力と多様性」
2008年12月11日(木)と12月12日(金)、東京都中野区の東京大学海洋研究所講
堂で開催。申込不要。板鰓類とはサメ・エイ類。講演もりだくさんです。
http://www.ori.u-tokyo.ac.jp/news/j/index.cgi?mode=art_view&id=146&lang=ja
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▽本文中にしめしたリンクによって表示されるページには、ほかのページへの移
動リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。
▽ズー・エクスプレスでは、みなさんからのおたよりを募集しています。匿名や
ペンネーム希望の方はその旨をおつたえください。 webmaster@tokyo-zoo.net
まで。ご意見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。
▽メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の変
更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登録し
てください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/
▽編集後記
・東京動物園友の会のジュニア会員にお送りする雑誌 「ZOO! どーぶつえんし
んぶん」。その表紙イラストを描いていただいている柏原晃夫さんが参加す
るグループ展「京クリ7」(キョウクリセブン)は11月23日(日)まで。く
わしくはこちら→ http://www.kyoda.co.jp/kyocre7/ 。 会場はこんな感じ
→ http://www.kyoda.co.jp/topics/topics.html#kyoukuri7_2 。 アクセス
→ http://www.biscuit.co.jp/bamboo_new/map/index.html
・夜、冬空を見上げると、かすんだ目に……オリオン座、高っっ! いつのま
に……。週末3連休、東京地方の気温は平年なみのようです。動物園日和で
なにより。 (大平)
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メールマガジン ZooExpress No.407 - 2008年11月21日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
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携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2008 Tokyo Zoological Park Society
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