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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.44 - Jan 25, 2002

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
・本日より「Webページコンテスト」の応募作品をサイトで大公開!
  みなさんの投票で最優秀作品がきまります。
  今すぐ http://www.tokyo-zoo.net/ にGO!(What'sNew のいちばん上の
 ニュースからリンクをたどってください。)

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   N E W S
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■葛西臨海水族園■====================================================

▽お待たせしました、WEBページコンテスト、応募作品公開&投票開始です!

  昨年、葛西臨海水族園開園12周年を記念する「WEBページコンテスト」 の
 実施をお知らせしましたが、寄せられた作品(5作品)を本日(1月25日)
 から2月15日まで公開します。

  そして同時に投票もスタート!(おなじく1月25日から2月15日まで)

  一般の方からの投票で最優秀賞がきまります。ふるってご投票ください!

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃ 投票方法はカンタンです。5作品の中から優秀な作品を一つ選び、 ┃
 ┃                                ┃
 ┃    「作者のお名前」と「その作品を選んだ理由」の2点    ┃
 ┃                                ┃
 ┃ をEメールでご連絡ください(氏名や住所等は不要です)。宛先は ┃
 ┃ event@tokyo-zoo.net 。メールの件名は「コンテスト投票」として ┃
 ┃ ください。なお、投票された方の中から抽選で3名様に記念品をさ ┃
 ┃ しあげます。                         ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

  審査結果は2月23日(土)に、サイト「東京ズーネット」にて発表します。
    最優秀賞(1名) 得票数がもっとも多かった作品
    優秀賞 (2名) 得票数と葛西臨海水族園園長の評価を加味して
             選ばれた作品

  受賞作品は2月25日よりあらためて公開します。

  なお、各作品の内容については、作者の取材時期等の関係から、現在の葛
 西臨海水族園の展示と一致しない場合もありますので、ご了承ください。

  作品公開ページへの直リンクはココ!↓
  http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2002_01/sakuhin.html

▽空飛ぶトビウオ

  季節はずれではありますが、今回は夏の魚「トビウオ」の話。
  空飛ぶトビウオを船の上から見たことがあります。走る船の真横から何か
 が飛び出したと思うと、海面ぎりぎりをす~っと飛び、ずっと先の波間に消
 えていきました。気がつけば、船の右にも左にも、いくつものトビウオが銀
 色の体をきらっと輝かせながら波間を飛んでいて、その光景はとても印象的
 でした。
  この「トビウオ」が、昨年の11月から「東京の海」のエリアにある「東京
 湾の漁業」水槽に登場しました。残念ながら飛ぶところはお見せできません
 が、水槽で泳ぐトビウオを見ながら、その「飛べる秘密」をさぐってみまし
 ょう(写真は http://www.tokyo-zoo.net/news/ をどうぞ)。

  トビウオを見てまず気づくのは、その大きな胸びれでしょう。ときどき胸
 びれを大きくひろげて泳ぎます。じっと観察してみてください。空中ではこ
 の大きな胸びれがグライダーの翼とおなじ役割をするので、滑空ができるの
 です。
  腹びれにも注目。ほかの魚にくらべて大きく目立つ腹びれは、胸びれと同
 様、飛ぶときにひろがります。つまり、トビウオは胸びれと腹びれの合計4
 枚の翼をもっているのです。
  つぎは尾びれを見てみましょう。深く切れこんだ尾びれの下側(下葉)が
 長くなっています。トビウオは水中で激しく尾びれを振って泳ぎ、推進力を
 得て、空中へ飛び出します。尾びれの下葉が長ければ、空中へ飛び出す瞬間
 まで水面をたたいて、より遠くまで飛ぶ力を得ることができます。体の形も、
 空中を飛ぶのに抵抗が少ない、細長い円筒形をしています。

  外見だけではなく、体の中にも「飛べる秘密」がひそんでいます。消化管
 が短く、体内の排泄物を短時間で外に出すことができるのです。体が軽いほ
 うが飛行しやすいですよね。また、浮きぶくろが大きいことも軽量化に一役
 かっています。トビウオは、まさに「飛行」に適した体を持つ「飛魚」なの
 です。

  トビウオが飛ぶのは、捕食者である大型魚から逃げるためと考えられてい
 ます。飛ぶことで相手の目をくらまし、しかも早く逃げることができるので
 しょう。水族園の水槽の中では、推進力を得るために泳ぐ距離、つまり十分
 な長さの滑走路がないため飛べません。でも「飛べる秘密」はじっくり観察
 できます。             〔葛西臨海水族園調査係 天野未知〕

■上野動物園■========================================================

▽上野動物園とかかわりのあったウマたち──円柱展示場で写真展示開催中

  西園のイソップ橋の橋脚のうち、動物園ホール前の4本は写真やポスター
 などの展示ができるようになっています。午年にちなんで、この「円柱展示
 場」でウマの写真展示を開催中!

  上野動物園で飼育されていたウマ、当園にかかわりのあったウマなど、写
 真19点を円柱のまわりに掲示しました。撮影時期は1958年から1980年まで。

  初代のミゼットホース「アイ」と「マコト」や、絶滅したウシウマ、軍功
 動物として日本軍から寄贈されたロバの「一文字」やウマ。ほかにも、ラバ、
 トカラウマ、ツシマウマ、グラントシマウマ、シェットランドポニーなどを
 写真で展示しています。

  ロバの「一文字」について『上野動物園百年史』から紹介しましょう。
  1937年当時、蘆溝橋事件を発端として戦時色が濃くなっていく世相の中で、
 動物園にも戦争の影がおおいかぶさってきました。1939年1月4日には、中
 国戦場での軍功動物として、ウマ、ロバ、ラバ、ラクダ、イヌなどが上野動
 物園に贈られています。『百年史』から引用すると、

    これらは、芝浦岸壁にあった陸軍の軍需品集積所第一船舶輸送司令
   部芝浦部から、動物園の職員によって上野動物園まで、ひいて来られ
   たのである。3月1日から10日まで、これらの軍功動物に対する感謝
   祭が開かれている。この軍功動物のうちにロバの「一文字」と「蘆溝
   橋」というのがあった。ともに、昭和12年(1937年)の蘆溝橋事件で
   弾薬などの運搬に活躍したというもので、後に「蘆溝橋」は井の頭自
   然文化園におくられたが、「一文字」は上野動物園で長寿を保ち、昭
   和38年(1963年)には老齢で失った歯に代わって、入れ歯をはめたこ
   とで話題をふりまき、同40年3月23日に死亡している。その「一文字」
   の軍功なるものを、当時の調書で拾ってみると、次のとおりである。

  とあって、その「調書」には、「能ク炎暑及ビ酷寒ニ耐ヘ泥濘ナル悪路
 及ビ嶮峻ナル山岳地帯ヲ巧ニ行動シ弾薬運搬ニ従事シタル功績偉大ナリ」
 と書かれてます。今回の写真展示では、この調書のコピーも添えてありま
 すので、ごらんください。
  なお、「軍功」ではありませんが、戦線で見つけた「珍しい」動物という
 ことで、1939年にはハリネズミ1頭が寄贈されました。

  ウマの一品種であるウシウマは、1946~1948年ごろ絶滅したといわれてい
 ます。スイギュウのように被毛がうすいうえ、たてがみは少なく、尾は裸出
 し、ウシににているのでウシウマ、だそうです。文禄・慶長の役(1592~98)
 に朝鮮からもちかえられたもので、種子島特産の天然記念物でした。
  展示には『上野動物園百年史』からの抜粋が掲示されています。当時の文
 書表記はよみづらいかと思いますが、「1893年4月20日に種子島でうまれた
 個体。かつてのウシウマの特徴をよく保っている個体はこの1頭を残すだけ
 となり、それを惜しんだ鹿児島県知事が、ウシウマをひろく紹介するために
 上野動物園に寄贈した」といった内容です。

  全19点のモノクロ写真で、上野動物園におけるウマたちの歴史と活動をふ
 りかえってください。
  ニュースのページでは、展示写真を2点紹介しています。
  http://www.tokyo-zoo.net/event/ をごらんください!

■多摩動物公園■======================================================

 ▽動物園にも春がきました

  1月中旬は寒さもゆるみ、やわらかい日差しにさそわれて梅が咲きはじめ
 ました。見ごろは2月上中旬です。
  まだ寒い日が続きますが、春の訪れを感じながら動物園散策はいかがでし
 ょうか。

  多摩動物公園内の「梅の見どころ」は、「アフリカゾウ放飼場付近」と
 「ガン・カモ池付近」です。

  桜の季節もご期待ください。
  ニュースページ http://www.tokyo-zoo.net/news/ の写真は、アフリカゾ
 ウ放飼場付近より、梅越しにライオン園をのぞんだところです。

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▼ZooExpressではみなさんからのお便りを募集しています。匿名やペンネーム
 希望の方はその旨をお伝えください。webmaster@tokyo-zoo.net まで。ご意
 見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

▼メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の
 変更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登
 録してください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/

▼編集後記
  ロバの「一文字」号に入れ歯をつくったのは、東京医科歯科大学に勤めて
 おられた石上健次先生でした。東京動物園協会発行の「どうぶつと動物園」
 1963年10月号には、石上先生によってその経緯がくわしく紹介されています。
  「人間に入れ歯ができるのだから動物にだってできないことはないだろう、
 (略)てがらを立てたという馬が老後こんな姿では可愛相じゃないか」とお
 兄さんから言われ、一度はあきらめたそうです。しかし、動物園からの依頼
 もあって、動物の入れ歯に挑戦。新しい金ピカの歯が入った一文字号は、ひ
 さしぶりに前歯の感触を楽しんでいるかのように青草をバリバリと食べたそ
 うです。円柱展示場での写真には、歯を見せる一文字号の写真もあります!
  予報によると天気はちょっと下り坂。早めの回復を祈って。   (大平)

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メールマガジン ZooExpress  No.44 - 2002年01月25日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL   : http://www.tokyo-zoo.net/  東京ズーネット
(c)2001 Tokyo Zoological Park Society
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