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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.323(再配信)
                             - 2007年05月11日

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              再配信とお詫び

 2007年5月12日午前7時15分ごろ配信した本誌No.323が、一部の読者の方にし
か配信されておりませんでした。大変失礼いたしました。先週と同様の状況が再
度生じたものと推測されます。

 あらためて、No.323をお送りいたします。すでに受け取られた方にも重複して
お送りすることになりますが、どうかご容赦ください。

 今後ともご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」

・生まれてます、アレもコレもの巻。

・東京動物園友の会に入会しませんか? 年会費は、 2,000円。機関誌「どう
 ぶつと動物園」を年4冊お届けします。入会・継続の手続きは、クレジット
 カード&オンラインでもOK! → http//www.tokyo-zoo.net/member/

■目次■----------------------------------------------------------------

 ・上野動物園───┬─ウサギの赤ちゃんが生まれました
          ├─ゼニガタアザラシ来園!
          ├─マレーグマ「マチ」の旅立ち
          └─動物の赤ちゃん、続々誕生!

 ・多摩動物公園──┬─昆虫生態園のモクセンナの木
          ├─5月の「観察デー」のお知らせ
          ├─「サバンナとホタルの夕べ」参加者募集
          └─子供写生画コンクール作品募集!

 ・葛西臨海水族園───砂漠に囲まれた海、紅海

 ・井の頭自然文化園─┬─初摘み一番茶会……文化園四季折々
           ├─開園65周年の催し物
           └─開園記念コンサート♪

 ・東京動物園協会──都立動物園・水族園の職員募集

 ・書籍紹介──────吉冨友恭著『魚のウロコのはなし』

■上野動物園■==========================================================

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 ▼ウサギの赤ちゃんが生まれました
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  2007年3月29日、上野動物園の子ども動物園で、ウサギの赤ちゃん(メス)
 が生まれました。ネザーランドドワーフという種類です。お母さんは「ネーち
 ゃん」。2回目の出産で、もうベテランママです。ネーちゃんはとてもおとな
 しく、出産前にも「ふれあいコーナー」に出ていました。

  ネーちゃんが初めて産んだのは、オスの「ミーくん」でした。今回生まれた
 赤ちゃんの“お兄ちゃん”ということになります。ミーくんも今年で2歳。い
 までは、お母さんよりもひとまわり大きくなりました。

  母親であるネーちゃんとその子どもミーくんは、いずれも体が真っ黒でよく
 似ていますが、このたび生まれた赤ちゃんはお父さん似らしく、濃いグレーの
 ような体色をしています。写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/
 のニュースページをごらんください。

  生まれたばかりの赤ちゃんは、にぎりこぶしより小さかったのですが、今で
 は大人が手のひらを広げたくらいの大きさになり、体重も4月末時点で約 400
 グラムにまで育ちました。

  まだ名前はついていませんが、日に日に大きくなっています。そのすがたを
 子ども動物園まで、ぜひ一度見に来てください! 場所は、「うさぎとモルモ
 ットのおうち」にある『のぞいてごらん』コーナーです。お兄ちゃんのミーく
 んは「ふれあいコーナー」に登場していることもあります。ミーくんに会えた
 ら、赤ちゃんと見くらべてみてください。

                   〔上野動物園子ども動物園係 伊藤望〕

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 ▼ゼニガタアザラシ来園!
 ------------------------

  上野動物園にゼニガタアザラシのメスがやってきました! 東園の「アシカ
 池」で、カリフォルニアアシカ3頭と「同居」します。ただし、しばらくのあ
 いだ、アシカ池の奥にある、鉄格子で区切られたスペースで展示しますので、
 見えにくい状態です。ご了承ください。今後の状態を見て、完全同居を実施し
 ます。

  来園したゼニガタアザラシの名前は「メイ」。2004年5月10日生まれの3歳
 です。札幌市の円山動物園から来園しました。

  上野動物園では、飼育担当者が解説しながらカリフォルニアアシカに餌やり
 をしています。ゼニガタアザラシとカリフォルニアアシカの同居後、どのよう
 な行動を見せてくれるでしょうか。

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 ▼マレーグマ「マチ」の旅立ち
 ----------------------------

  上野動物園のマレーグマ「マチ」(メス)が、福岡市動物園に旅立ちます。
 マレーグマは、国内14施設で計26頭が飼育されていますが、繁殖成功例が少な
 く、国内での繁殖計画を積極的に進める必要があります。

  上野動物園で飼育しているマレーグマは、オスとメスのペア、そしてその子
 どもであるマチの3頭だったので、マチの繁殖相手を探していました。そこで
 このたび繁殖をめざして、オス1頭のみを飼育する福岡市動物園へと旅立つこ
 とになったのです。

  マチは2004年7月28日生まれ。移動日は、2007年5月14日(月)です(なお、
 搬出作業に支障をきたすおそれがあるため、当日の取材はおことわりしていま
 す)。

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 ▼動物の赤ちゃん、続々誕生!
 ----------------------------

  上野動物園では、いろんな動物の赤ちゃんが生まれています! 動画リンク
 はすべて「東京ズーネットBB」へのリンクです。

 ・ケープペンギン
   西園ペンギン池で、2007年2月以降、4羽のひなが孵化。からだにはモコ
   モコした羽毛がまだ残っています。ピーピーと鳴きながら、親にえさをね
   だる赤ちゃんぶり。羽毛が抜け落ちて親と同じ黒い羽になると、プールで
   泳ぐようになります。誕生日は、2007年2月26日、3月16日、3月19日、
   4月18日。性別は不明です。

    動画「ケープペンギン」(2005年3月)
    http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0503_04/index.html

 ・ジェフロイクモザル
   東園のサル舎では、ジェフロイクモザルの赤ちゃんが1頭誕生! 赤ちゃ
   んは、お母さんのお腹にしっかりつかまって落ちることはありません。お
   腹で抱かれているときは見えづらいかもしれませんが、自分で移動すると
   きもあります。去年(2006年)生まれの子どもも、まだお母さんにまとわ
   りついて甘えています。赤ちゃんは2007年4月23日生まれ、性別不明。

    動画「ジェフロイクモザルの哺乳」(2003年10月)
     http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0310_03/index.html

 ・ブラッザグエノン
   東園サル舎の赤ちゃん第2弾! ブラッザグエノンにオスの赤ちゃんが1
   頭生まれました。母親は初産ですが、おちついて世話をしています。おと
   なのブラッザグエノンはユニークな体色をしていますが、赤ちゃんは全身
   ベージュ。2007年4月23日に生まれました。

    動画「ブラッザグエノン」(2003年12月)
     http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0312_03/index.html

 ・シロガオサキ
   東園サル舎では、シロガオサキも誕生。2007年5月1日に1頭が生まれま
   した(性別不明)。生後60日くらいまでは、母親の胸にかくれていて、と
   きどき顔を出すていどですが、その後、母親の背中に乗るようになります。
   生後5か月にもなると、親から離れ、跳ね回るようになります。

    動画「シロガオサキの赤ちゃん」(2005年2月)
     http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0502_01/index.html

 ・ハダカデバネズミ
   そのユニークなすがたに目をはなせないハダカデバネズミ。アリやハチに
   見られるのと同様の高度な社会性をそなえています。2007年4月8日、女
   王が6頭を出産。成長はゆっくりで、おとなと同じ大きさになるまで1年
   ほどかかります。赤ちゃんは母親のお乳に吸い付いたり、まわりの働きネ
   ズミが赤ちゃんを運んだり、さまざまな行動が見られます。西園の小獣館
   へ、ゴー!

    動画「ハダカデバネズミ繁殖」(2005年3月)
    http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0503_05/index.html

    動画「ハダカデバネズミ新展示」(2006年5月)
     http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0605_03/index.html

 ・トビウサギ
   こちらも小獣館。ただし、夜行性なので地下にいます。昨年(2006年)も
   出産したトビウサギが、2007年4月18日に1頭を産みました(性別不明)。
   巣穴の中にいることが多いのですが、ワラの上で丸まって寝ているすがた
   も見られます。小さい体ながら、うしろ足が大きく、ジャンプするすがた
   も観察できます。

    動画「トビウサギ誕生」(2005年10月)
     http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0510_02/index.html

 ・レッサースローロリス
   またまた小獣館。昨年(2006年)に引き続き、今年も繁殖。ふたごです!
   誕生日は2007年2月28日。生後しばらくは母親のお腹につかまっていまし
   たが、最近は親から離れて枝につかまり、大きな目であたりを見まわして
   いるすがたをよく見かけます。小獣館地下の夜行性動物展示室にお出でく
   ださい。

    動画「レッサースローロリスの親子」(2005年5月)
     http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0505_02/index.html

 ・オグロプレーリードッグ
   北米の草原で巣穴を掘って生活するプレーリードッグ。ドッグといっても
   リスのなかまです。東園のバイソン舎前に放飼場がありますが、その地下
   の巣穴で、12頭の赤ちゃんを確認しました。巣穴から顔を出したり、おと
   なにまじって草を食べたり、赤ちゃんどうしで遊んだり。出産日は2007年
   2月~3月です。

    動画「プレーリードッグの子どもたち」(2004年4月)
     http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0404_03/index.html

■多摩動物公園■========================================================

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 ▼昆虫生態園のモクセンナの木
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  昆虫生態園の温室にはさまざまな植物が植えられており、それぞれに役割が
 あります。温室内の雰囲気を演出するための「背景植物」、チョウの成虫の餌
 となる「蜜源植物」、それにチョウの幼虫が食べる「食草・食樹」などです。

  温室の出口の近くにモクセンナという高さ3~4メートルのマメ科の植物が
 植えられています。葉がアカシアに似て、黄色い花が咲きます。ところが、ほ
 かの木は剪定されてきれいな状態なのに、この木は食われてボロボロのまま。
 写真は、東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースページをご
 らんください。

  温室の植物の世話をしてくれる園芸屋さんから見れば、モクセンナは害虫に
 食われてしまっているわけですが、チョウの飼育係には大変ありがたい木なの
 です。

  じつはモクセンナは、タイワンキチョウの食樹なのです。タイワンキチョウ
 は、翅の黄色い、モンシロチョウくらいの大きさのチョウです。葉が食べられ
 て見かけは悪いのですが、モクセンナの剪定は、もうしばらく待ってもらう予
 定です。
                〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 細井文雄〕

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 ▼5月の「観察デー」のお知らせ
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  毎月第3土曜日は、多摩動物公園の「観察デー」。動物解説員がみなさんの
 観察をお手つだいします。今月(2007年5月)の解説デーは、5月19日(土)
 です。

  今回は、あたらしい完成した観察シートをつかって、チンパンジーを観察し
 ます。チンパンジーのからだ、その特徴、どんなしぐさをしているのか、じっ
 くり観察してみませんか。きっと発見があるはずです。

  参加ご希望の方は、午前10時にウォッチングセンターにおこしください。動
 物解説員といっしょにチンパンジー展示場まで移動し、観察します。終了は、
 11時30分ごろです。

  「観察デー」と「観察シート」については、こちら↓のお知らせをごらんく
 ださい。
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=&link_num=6713

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 ▼「サバンナとホタルの夕べ」参加者募集
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  暮れゆく多摩動物公園で、ゆっくり、ゆったり、動物たちのすがたを観察し
 てみませんか? サバンナに悠然とたたずむキリンをながめたり、飼育係によ
 るスポットガイド(アフリカゾウ、チンパンジー、ライオン、チーターなど)
 に耳をかたむけたり。また、日が沈んだら昆虫園のホタル舎で、闇に浮かぶ、
 呼吸をするようなホタルの明滅をお楽しみください。

  日時 2007年6月8日(金)~6月11日(月)午後5時~8時30分
  場所 多摩動物公園アフリカ園と昆虫園ホタル舎
  定員 各日 150名(中学生以下は保護者同伴)
  申込 往復はがきに希望日、参加希望者全員の氏名と年齢、代表者の住所・
     電話を明記し、返信面に代表者の住所と氏名を記入して、〒191-0042
     日野市程久保7-1-1 多摩動物公園「サバンナとホタルの夕べ」係まで
     お送りください。応募多数の際は抽選をおこない、当落にかかわらず
     お知らせします。応募は1組1通。重複応募は無効です。
  締切 2007年5月24日(木)消印有効

  ※大雨の場合は中止しますが、小雨決行です。開催か中止かについては、当
   日の午後1時に判断します。

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 ▼子供写生画コンクール作品募集!
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  毎年恒例、多摩動物公園の「子供写生画コンクール」! 今年も募集します!

  テーマ  多摩動物公園の動物・園内風景
  募集期間 2007年7月1日(日)~8月31日(金)
  応募資格 小学生以下のお子さん
  応募方法 正門受付でお配りする画用紙を使って絵を描いてください。作品
       は、写生当日、正門受付に提出してください(完成した作品のみ
       受け付けます)。写生用具は、園で貸出をするクレヨン、または
       各自ご持参のものを使ってください。画板も園でお貸しします。
        作品提出の際は、裏面に住所、氏名、電話番号、学校名(幼稚
       園名等)、学年(年齢)を記入してください。
  入選発表 2007年10月中に直接通知します。
  表彰式  2007年11月4日(日)
       多摩動物公園ウォッチングセンター動物ホールにて開催
  展示期間 2007年11月1日(木)~11月27日(火)
  展示場所 多摩動物公園ウォッチングセンター展示ホール
  作品返却 作品の返却をご希望の方は2007年12月8日(土)~12月24日(月)
       の期間に、多摩動物公園の案内係までおこしください。郵便によ
       る返却は受け付けておりません。

■葛西臨海水族園■======================================================

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 ▼砂漠に囲まれた海、紅海
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  みなさんは紅海(Red Sea) という地名をごぞんじですか? 紅海は、アフ
 リカ大陸とアラビア半島にはさまれた南北に細長い海です。周囲は砂漠と赤茶
 色の岩山に囲まれ、荒涼とした風景が連なっているばかりで、生命を感じさせ
 るにはほどとおいイメージです。

  ところがじつは、紅海は生命に満ちあふれた、自然ゆたかな海なのです。砂
 漠に囲まれた海に潜ると、そこは色鮮やかな魚やサンゴで満ちています。飛行
 機の窓から見る紅海は、「紅」(あか)と「碧」(あお)のコントラストがま
 ぶしいほどです。このギャップ! ボートの縁から見おろすと、はるかな下方
 の水底がはっきりと見えます。「あそこまで行くと水深70メーロルだよ」と、
 現地のガイドダイバーが得意気に教えてくれます。これほどの透明度は、世界
 にもざらにはありません。紅海の美しさはとても言葉では言い尽くせません。

  葛西臨海水族園には、「世界の海」エリアに「紅海」の水槽があります。こ
 こでは、紅海にすむ代表的な魚類を中心に展示しています。とくに注目してい
 ただきたいたいのが、「ソハールサージャンフィッシュ」という魚です。ニザ
 ダイのなかまで、しゃもじを横にしたようなずんぐりした体型ですが、白地に
 青のストライプが鮮やかで、なんとも愛らしいすがたをしています。写真は、
 東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをどうぞ。

  尾びれのつけ根にある鋭いとげを手術用メスに見立てて「外科医」(surgeon、
 サージャン)と呼ばれるニザダイのなかまですが、では「ソハール」はどうい
 う意味なのでしょう? 英語の辞書を見ても記述がありません。

  ソハールというのは、どうやらアラビア語のようで、サハル(突き刺す)と
 いう言葉に由来するといわれています。紅海にすむ多くのニザダイのなかまの
 中で、「ソハール」だけがアラビア語そのままなのは、本種が紅海を代表する
 ニザダイであることのあかしといえるでしょう。

  私が「ソハール」という名前にこだわるのには理由があります。みなさんは、
 「千夜一夜物語」(アラビアンナイト)というお話をごぞんじでしょう。私が
 「ソハール」という名前を聞いて思い出したのは、千夜一夜物語の「船乗りシ
 ンドバッド」です。シンドバッドが最初に航海に出た港の名前が「ソハール」
 だといわれています。ソハール港は「Sohar」 と標記されるので、ソハールサ
 ージャンフィッシュ(Sohal) との関係はなさそうですが、「尾びれにとげを
 もつ魚」と「腰に短剣をもつ船乗り」のすがたは、なんとなく重なってきませ
 んか?

  かつて、フランスの海洋学者 J.-Y.クストーも、世界でもっとも美しい海と
 賞賛した紅海。「この美しい海を守りたい!」──みなさんにも実際に紅海に
 を目にすれば、同じ気持ちになると思います。

  しかし、紅海周辺の都市で爆弾テロが発生したニュースも記憶に新しく、渡
 航はおすすめできません。水槽の中でしか紅海を紹介できないのが残念です。
 アッサラーム・アレイクム。アラビア語のあいさつです。直訳すると「あなた
 がたの上に平安あれ!」。みなさんが安全に紅海を旅行できる世の中が早くや
 ってくることを、そして、すべての生命に平安が訪れることを願ってやみませ
 ん。
                 〔葛西臨海水族園飼育展示係 飛田英一朗〕

■井の頭自然文化園■====================================================

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 ▼初摘み一番茶会──文化園四季折々
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  武蔵野の面影を色濃く残す井の頭自然文化園では、日増しに新緑が目に映え
 るようになり、自然美あふれる風景が広がっています。八十八夜も過ぎ、お茶
 の産地では、葉摘みや製茶づくりの最盛期を迎えていますが、当園では、ボラ
 ンティアの方々による「初摘み一番茶会」を、2007年5月13日(日)午後1時
 半より開催いたします。場所は「資料館」です。

  例年は、ボランティアによるお茶作り工程の説明を聞いてから、園内の「お
 茶場」で新茶を摘み、野口雨情ゆかりの「童心居」で製茶し、一番茶の試飲を
 しています。会場では、用意した卓上コンロに鍋をかけ、摘んだばかりの新茶
 を炒り、ほどよく熱したところで手もみをして、鍋に戻して炒ります。これを
 何度か繰り返し、水分を飛ばしてお茶がよじれてきたらできあがりです。市販
 の銘茶には、機械を使わず人の手で作られているのもありますが、かぎられた
 時間の中でおこなう当園の茶づくりはあくまで略式で簡易なもので、いわば、
 「文化園茶」というところでしょうか。

  残念ながら、今年は都合により「童心居」が使用できませんので、茶摘みと
 製茶はできません。しかし、ボランティアが事前にお茶葉を摘み、製茶の準備
 をしておきますので、資料館前の緋毛氈で一番茶とお菓子を味わってください。

  「水」は井の頭恩賜公園内の弁財天内の名水「お茶ノ水」を汲んで沸かした
 ものです。市販のものとは一味も二味もちがいます。お菓子つきの「お茶」を
 「名水」で試飲できることには格別の思いをいだかれる方もいらっしゃるよう
 で、毎年、楽しみにしてくれるファンの方々も少なくありません。

  最近、日本茶を飲む人が少なくなっていますが、お茶がどのようにしてでき
 るのかわからないという方も、これを機会に、昔から伝わる「お茶」を味わっ
 てみてはいかがでしょうか。また、当日は「母の日」にもあたりますので、母
 の日にふさわしいプレゼント(当日までのお楽しみ)も用意してあります。ぜ
 ひ、井の頭自然文化園におこしください。

                  〔井の頭自然文化園教育普及係 瀧原優〕

 --------------------
 ▼開園65周年の催し物
 --------------------

  2007年5月17日(木)は、井の頭自然文化園の開園記念日。65周年を迎えま
 す。この日は入園無料! また、各種の催し物をおこないます。

 ◎園長といっしょにどうぶつ観察

  井の頭自然文化園園長の永井清といっしょに園内をまわりながら、動物を観
 察します。午前11時と午後2時、各回約30分。本園正門にお集まりください。

 ◎どうぶつクイズ&スタンプラリー

  クイズをときながら園内の動物を観察し、スタンプを集めます。すべて集ま
 った方には、オリジナルぬりえ本をプレゼント! 午前10時からスタート。正
 門前の受付でクイズ冊子を配布します(冊子がなくなりしだい終了です)。ゴ
 ールで記念品を差しあげます。先着 500名。

 ◎マジックショー in 彫刻館

  杉並区を中心に活動しているアマチュア手品グループ「風の園」による手品。
 午後1時30分と午後2時30分。各回30分間。彫刻館B館ステージにて開催。

 ◎オリジナル缶バッジプレゼント

  ご来園の先着 500名さまに、当園オリジナルの缶バッジを差しあげます。午
 前9時30分から配布。なくなりしだい終了します。場所は、本園と分園の各入
 口です!

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 ▼開園記念コンサート♪
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  2007年5月17日に開園65周年を迎える井の頭自然文化園では、開園記念として、
 5月から6月の土日に、彫刻館でクラシックコンサートを開催します。当園では
 毎年春と秋にコンサートを開催していますが、年々ファンの方も増え、毎回多く
 の方に楽しんでいただいています。

  小さなお子さんも楽しめる童謡など、親しみやすい曲も用意しています。音楽
 をご家族でお楽しみください。

 ◎第1回 2007年5月13日(日)
  「今、熱いクラシック! Vol.1──春風とギターの調べ」
     出演:建幸三(ギター)、奥村多絵子(フルート)、金田栄輝(ピアノ)
     曲目:禁じられた遊び、アランフェス協奏曲、日本の歌~春の歌ほか

 ◎第2回 2007年5月20日(日)
  「今、熱いクラシック! Vol.2──チェロ・バイオリン・ピアノ」
     出演:遠藤益民(チェロ)、中野志穂(バイオリン)、
        五味こずえ(ピアノ)
     曲目:千の風になって、となりのトトロ、カタローニャ地方の民謡よ
        り「鳥の歌」ほか

 ◎第3回 2007年6月10日(日)
  「トランペット&ピアノ・コンサート」
     出演:鈴木暁美(ピアノ)
        河合優・小久保陽平・岩月美樹(トランペット)
     曲目:ラッパ吹きの子守歌、涙そうそう、ドレミの歌、子犬のワルツ、
        アラベスクほか

 ◎第4回 20076月23日(土)
  「マンドリン・コンサート」
     出演:プロベル立川(マンドリン音楽アンサンブル)
     曲目:「魔女の宅急便」ほか、サンサーンス「動物の謝肉祭」より、
        かめ、象、白鳥ほか

 会場 井の頭自然文化園 彫刻館B館特設ステージ(200席、全自由席)
 時間 第1ステージ午後1時から、第2ステージ午後2時から。
    各ステージ約45分

■東京動物園協会■======================================================

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 ▼都立動物園・水族園の職員募集
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  財団法人東京動物園協会では、下記のとおり職員を募集します。なお、詳細
 については、こちら↓の募集要項(PDF、約180KB)をごらんください。

  http://www.tokyo-zoo.net/news/temp/2007_05/recruiting_facilities_2007_May.pdf

 職務内容 東京都立動物園・水族園(上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水
      族園、井の頭自然文化園)の施設維持管理

      ※動物園・水族園の維持管理計画、補修工事の設計・監督、整備、
       保守管理等の業務

■ B O O K S ■=========================================================

 『魚のウロコのはなし』(ベルソーブックス 027)

                吉冨友恭著、成山堂書店、2007年4月8日刊
                   本体1,600円、ISBN978-4-425-85261-1

  魚類学の専門書でさえ、「せいぜい2、3ページ」しか紹介されないという
 「ウロコ」。日本人なら、とっても身近な魚のウロコ。でも、じゃまものあつ
 かいされがちなウロコ。そのウロコに光をあてた本。

  鱗とは、「動物の体の表面を覆っている小片」。ウナギのように皮膚下に埋
 もれていたり、タツノオトシゴのようにつながっていたり、ハリセンボンのよ
 うにトゲになっていたり。そんなに特殊でなくても、鱗の形は千差万別。大き
 さもターポンのように数センチあるのもあれば、ウナギのように1ミリていど
 のものまでいろいろです。

  科学的に見た鱗の役割だけでなく、「鱗」を使った言語表現、調理のための
 鱗引き、あるいは鱗の活用方法も紹介されています。鱗のコラーゲンからコン
 タクトレンズの試作も行なわれているとのこと(目から鱗、というか目に鱗?)。

  鱗の研究には、魚の年齢や成長、組織形成への応用、分類の手がかり、移植
 実験、環境指標など、さまざまな広がりがあるようです。また、最終章では、
 鱗を観察するための展示施設や水族館も紹介されています。

  「おわりに」には、著者が故・安田秀明先生の鱗関連資料を受け継ぐことに
 なったエピソードが記されています。処分寸前の資料を著者が引き継いだのは、
 著者が書くとおり「因縁」だったのかもしれません。

  初のウロコ専門書の誕生。

 ・成山堂書店 http://www.seizando.co.jp/ 内の書籍紹介ページ
   http://www.seizando.co.jp/verseau/v027.html

 ・著者の研究室サイト http://www.u-gakugei.ac.jp/%7Et-ystm/

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  N E W S  C L I P S
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●180万種のオンライン生物図鑑プロジェクト
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0705/09/news054.html

●のとじま水族館、「イルカたちの楽園」オープン

石川県七尾市ののとじま水族館で、日本最大級のトンネル水槽「イルカたちの楽園」
がオープン。のとじま水族館 http://www.notoaqua.jp/

●ツシマヤマネコ、下島で発見!

2007年5月8日、対馬の下島でツシマヤマネコの生息が確認されました。ツシマ
ヤマネコの生息がはっきりと確認されたのは、なんと23年ぶりとのこと(しかも、
23年前の確認は、同じく5月8日)。くわしくは「ツシマヤマネコニュース」の
サイト↓で。
http://twcc.cool.ne.jp/bbs/joyful/joyful.cgi

●ヤンバルクイナが事故死? 沖縄、愛鳥週間初日の朝

愛鳥週間の始まった2007年5月10日の朝、沖縄県国頭村で交通事故で死んだと見
られる国の天然記念物ヤンバルクイナが発見されました。(東京新聞[共同])
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007051001000630.html

・ヤンバルクイナ死亡に関する動画ニュース(FNN)
  http://www.otv.co.jp/newstxt/news.cgi?mode=detail&code=20070510180364&pline=&keyword=&andor=&input_yms=&input_yme=&type=

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▽本文中にしめしたリンクによって表示されるページには、ほかのページへの移
 動リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
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▽ズー・エクスプレスでは、みなさんからのおたよりを募集しています。匿名や
 ペンネーム希望の方はその旨をおつたえください。 webmaster@tokyo-zoo.net
 まで。ご意見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

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 てください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/

▽編集後記

 ・連続しての再配信でお恥ずかしいかぎりです。対応は行なっているのですが、
  不完全なようです。あらためて精査いたします。

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 ・動物園ホールのまわりのケヤキも、ぐんぐんと芽吹いていますが、昨日(5
  月10日)の強風でかなり落ちました。葉を自分で食べるわけじゃないのに、
  モッタイナイ、と思ってしまうのは、ビンボーショー?

 ・不忍池のオオワシ島に異変が、というウワサもちらほら。さて……。(大平)

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メールマガジン ZooExpress No.323 - 2007年05月11日
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電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
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(c)2007 Tokyo Zoological Park Society
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