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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.134 - Oct 17, 2003
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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
・茨城県では突風で大型クレーンが倒壊したあの日、多摩動物公園は豪雨でし
た……。
■上野動物園■========================================================
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▼オオハクチョウの活躍に期待
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不忍池に、いつのまにか増えたオオハクチョウ。井の頭自然文化園からや
ってきた3羽です。2003年8月30日に放しました。オスどうしでケンカする
こともあるので、オスは1羽だけ。
ハクチョウたちは、ただノンビリと泳いでいるだけではありません(写真
は、東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをごら
んください)。不忍池に繁茂するハスを少し減らしてくれるのではないか、
と期待されているのです。
ただし、ハスといっても、まだ柔らかい新芽でないと、なかなか食べてく
れないようです。岸にもっと美味しい草があると、そっちを食べてしうかも。
来年の春から夏にかけて、オオハクチョウたちは活躍してくれるでしょうか?
上野動物園でオオハクチョウを展示するのは、27年ぶり。じつに久しぶり
の来園となりました。
ハクチョウたちは、不忍池のほとり、「白鳥の像」にちかい岸辺にいるこ
とが多いようです。
ちなみにこの像は、新潟県北蒲原郡水原町(すいばらまち)の瓢湖(ひょ
うこ)に飛来するオオハクチョウが国の天然記念物に指定された際、その記
念に寄付されたもの。瓢湖は人造湖。そこにやって来たハクチョウは、人間
による餌づけで増えました。
この記事を編集中のいま、もうすっかり夜ですが、不忍池をちょっと見て
きましょう──。タンチョウは池の中、一本足でじっと眠っています。暗い
ので、ほとんどシルエット。シジュウカラガンは地面をつついているようで
すが……いました、そのそばで眠っているオオハクチョウ。首を後にまわし、
羽の中に突っ込んでじっと眠っていました。
モモイロペリカン、タンチョウ、シジュウカラガンなどとともに、不忍池
のほとりを“演出”するオオハクチョウ。日中、悠然と不忍池を泳ぐすがた
をごらんください。
・水原町の公式サイト内「瓢湖・白鳥」のページ↓
「リアルタイム映像」(といっても約3分おきの更新)もあり。
http://www.town.suibara.niigata.jp/hyouko/hyuhaku.html
■多摩動物公園■======================================================
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▼ズーリンピック開催しました
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TokyoZooNetさま
10月13日の「体育の日」、多摩動物公園で開かれる「マウス・
モルモット・カメ」のレース、ぜひ見に行きたいのですが、あい
にく都合がつきません。
これって、異種混合戦なのでしょうか? それともマウスはマ
ウスどうしなのかしら? そして、勝者はいったいだれ?
とのメールを読者の方から受信。了解しました! 子どもたちにまじって
観戦するぞ、と意気込んで到着した多摩動物公園はドシャ降り。レース開催
の前に園内を歩いてまわったら、靴もズボンもとりかえしのつかないほど濡
れました……。でも雨の中、インドサイは放飼場を走りまわり、プールに飛
び込んだり、大迫力。
さて、外が突然の豪雨に見舞われたこともあり、室内のレース会場は満員
になりました。レースは「異種混合線」ではなく、1種ないし2種のたたか
いです。コースは1.5メートルほどの直線。
これまで、ウサギとカメをたたかわせたこともあったようですが、今回は、
マウス5匹で3レース、モルモット5匹で1レース、そしてカメ(イシガメ
1匹とクサガメ4匹)1レースでした。最初に1頭を予想して、あたった子
には賞品あり。
すぐ勝負のつくマウスにくらべて、苦労したのがモルモットです。子ども
たちの大歓声におどろいて、スタート近くでかたまってしまい、審判の裁定
で1位を決定。マイペースのカメたちは、接戦の末、ゴールインしました。
写真は、東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページを
ごらんください。
多摩動物公園にはカメがいないので、選手は上野動物園の両生爬虫類館か
ら“出張”しました。
■大島公園動物園■====================================================
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▼アルダブラゾウガメのごちそう
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春から秋にかけて、アルダブラゾウガメは屋外放飼場に出してしまうので、
主がいなくなったカメ舎では、ある植物が育ちます。
その植物とは……トマトです。餌としてあたえたトマトの種が排泄され、
カメ舎の中で芽吹くのです。
ゾウガメがいるあいだは、新芽のうちに食べられてしまうので育つことは
ありませんが、真夏の陽射しを浴びたトマトはぐんぐん育ちます。
収穫したトマトは、ゾウガメたちのごちそうになります。
繁茂するトマトの写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ の
ニュースをどうぞ。 〔大島公園動物園 高橋孝太郎〕
■訂正■==============================================================
前号の「NEWS CLIPS」で、野毛山動物園のアジアゾウ「はな子」は「はま
子」のまちがいです。失礼いたしました。
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N E W S C L I P S
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●アドベンチャーワールドで9月8日に生まれた双子のパンダの名前決定
第1子は隆浜(リュウヒン)、第2子は秋浜(シュウヒン)。母は梅梅(メ
イメイ)で、父は永明(エイメイ)です。名づけ親は、日本動物園水族館協会
の池田隆政会長。お母さんは、双子の子育てにちょっと疲れ気味とか……。
・「アドベンチャーワールド」サイト内のニュース
http://www.adventureworld.co.jp/pandafamily/top.htm
●米海軍が潜水艦のソナー制限に同意。ただし、日本周辺海域は除外
潜水艦の低周波ソナー(水中音波探知機)でクジラがおどろいて急浮上し、
減圧症で死亡する例が報告され、米海軍は使用制限に同意。使用可能海域は
大幅に縮小しますが、日本、中国、朝鮮半島沖合など、東アジア近海のみ、
継続使用とのこと。(共同通信)
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▽編集後記
・10月10日から、10月の第2月曜日(2003年は10月13日)に移動した「体育
の日」。10月10日は晴れの特異日といわれていますが、調べてみると、他
の日に比べて晴天率がとりたてて高いわけではない、という報告もありま
す。どっちがホント?
・多摩動物公園の「モグラのいえ」のモグラたち、活発に動いています。ト
ンネルも掘りまくり。こんなにはっきりモグラのかたちや動きが見られる
展示はないのでは? 展示場所がちょっと見落としやすいかもしれません。
「アジア園のインコ舎前」です!
・前号の編集後記に、「どうしたんですか?(笑)」とのメール。ごめんな
さい、感涙です。マクラの乾くヒマもありません。 (大平)
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メールマガジン ZooExpress No.134 - 2003年10月17日
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電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
(c)2003 Tokyo Zoological Park Society
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