 |
======================================================================
Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.24 - Sep 07, 2001
======================================================================
都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
「伝説の動物」といえば……。
-----------------
N E W S
-----------------
■多摩動物公園■======================================================
▽ヨーロッパオオカミ登場!
モスクワ動物園からやってきたヨーロッパオオカミ2頭を9月8日(土)
から公開します。場所はアジア園のオオカミ舎。マレーグマとアムールトラ
のあいだです。
多摩動物公園ではチョウセンオオカミを飼育していましたが、1999年に死
亡したメスを最後に飼育がとだえていました。今回、ニホンコウノトリ1ペ
アとの相互寄贈というかたちで、モスクワ動物園からヨーロッパオオカミの
雌雄が来園。健康のチェックもすみ、公開の運びとなりました。オスは2000
年5月7日生まれの1歳、メスは1998年5月9日うまれの3歳です。交替で
運動場に出す予定です。
ヨーロッパオオカミは、タイリクオオカミの一亜種。ヨーロッパ中部や北
部、シベリア地方に分布し、森林・平原・山地・ツンドラ地帯でくらしてい
ます。群れは5~20頭の家族群ですが、雌雄ともに、群れの中での優劣が定
まっています。
・今回来園したヨーロッパオオカミの写真(メス)
http://www.tokyo-zoo.net/news/
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」からチョウセンオオカミ
http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList02?Level=4&Num=57&Free=
【オオカミ関連サイト】
・日本オオカミ協会 http://homepage2.nifty.com/~wolf/
(「森・オオカミ・人のよい関係を考える」会)
・ウルフズパック http://www.interq.or.jp/world/barzu/
(膨大なコレクション!)
・オオカミの仲間たち http://www.jca.apc.org/~kuzunoha/
(活発に活動されています)
・国際オオカミ・センター(英語) http://www.wolf.org/
・国際オオカミ・センター(米ミネソタ州)のライブ映像(1分ごとの更新)
http://www.elyminnesota.com/Cams/WolfCam/index.asp
【ヨーロッパオオカミの名前募集!】
多摩動物公園では、このたびのヨーロッパオオカミ公開とともに、2頭の
名前を募集します。オオカミ舎前に設置した応募用紙をつかって、下記のく
みあわせの中から一つを選び、投票箱に投函してください。募集期間は9月
8日(土)から16日(日)までです。
(1) (2) (3) (4) (5)
オス: モーグリ ロムルス レムス ロボ アポロン
メス: サン アマラ カマラ モロ アルテミス
(候補名の由来は、ジャングルブック、もののけ姫、“オオカミ少女”、ロ
ーマ神話、シートン動物記などです。)
投票の結果、得票数の一番多い名前に決定します。また、名前決定後、命
名式を行います。決定した名前に投票された方の中から、抽選で2名の方を
代表者として命名式に招待し、記念品をプレゼントいたします。
■葛西臨海水族園■====================================================
▽紫色の煙幕で身を守る──アメフラシ
〔特設展「軟らかな体のしなやかなくらし──軟体動物」展示種紹介[4]〕
春、磯のしおだまりをのそりのそりと這う巨大ナメクジのような生き物、
それが「アメフラシ」です。ウミウシと同じように軟らかい体をさらけだし
ていますが、捨て切れなかった小さな貝殻が背中に隠れています。水族園で
はこの貝殻も展示しています。うすい貝殻の端に巻貝の頂点にあたる突起が
あるのを見てください。巻貝の仲間だということが実感できるはずです。
アメフラシはどのように身を守っているのでしょう? その武器は紫色の
液です。敵に襲われると、背中からモクモクと紫色の液を水中に吹き出しま
す。粘性の液には、餌である海藻からもらった化学物質も含まれていて、敵
は煙ならぬ液にまかれて身動きができなくなるようです。まさに「目くらま
し」──軟体動物の身の守り方はじつにいろいろです。
水槽でお見せできないのが残念ですが、アメフラシはおもしろい交尾のし
かたをします。春の磯では、アメフラシがいくつもつながって交尾している
のが見られます。アメフラシは雌雄同体、つまり一つの個体がオスでもあり
メスでもあり、卵と精子の両方を作るのです。
少々ややこしいので、たとえばA、B、Cと3匹のアメフラシが連なって
いたとしましょう(実際にはもっとたくさんの個体が連なることもあります)。
AはBのペニスを受け入れ、精子をもらうメスとして交尾します。一方、B
はAにペニスを入れて精子を渡しつつ、Cのペニスを受け入れます。その結
果、CはBに精子を渡すオスとして交尾するのです。ときには先頭と最後尾
の個体がつながって輪ができることもあります。なんとも不思議な交尾風景
です。春の磯で見つけたらじっくり観察してみてください。
*春の磯で交尾をし、卵を産むと、アメフラシは約1年間の短い一生を終え
てしまいます。不思議なことに、磯で小さな子どものアメフラシを発見する
ことはほとんどありません。というわけで、現在、残念ながらアメフラシの
展示はしばらくお休み中です。 〔葛西臨海水族園調査係 天野未知〕
■東京動物園友の会■==================================================
▽「どうぶつと動物園」9月号ができました
「どうぶつと動物園」は、東京動物園友の会の機関誌です。友の会への入
会は http://www.tokyo-zoo.net/member/ の「入会資料申込み」でどうぞ。
本文中の記事とともに、表紙の動物もオカピです!
・最新号(9月号)の目次から
[生き物トーク]
カバによろしく……堀井憲一郎
[動物たちのからだとくらし]
サメの歯……谷内透
[誌上ガイドツアー]
特設展示「軟らかな体のしなやかな暮らし──軟体動物」……桜井博
[多摩動物公園・里山講演会3]
里山と農業──保全生態学の立場から……立川周二
[飼育トピック]
オカピを迎えるまで……葛西宣宏・田島日出男
オカピの検疫に付き添って……竹内ひろし
[グラフ]
オカピに大接近!/動物の目・哺乳類編
・園内に営巣する野生のアオサギ……多摩動物公園野鳥観察グループ
・動物園ニュース
・会員のページ
----------------------
N E W S C L I P S
----------------------
▼「アカウミガメの放流」は保護という観点からみれば逆効果である、という
報告にもとづき、稚ガメの放流活動を中止する団体が出てきました。アカウミ
ガメは孵化後20数時間以内に海に入りますが、砂浜を歩くあいだに地磁気を感
知し、海を泳ぐための「方位磁石」を身につけるとのこと。しかし、人工孵化
による放流では水槽内で待機しなければならず、磁石をもてない個体は生き残
る確率が低くなってしまうそうです。昼に放流することの危険性などを含め、
放流の問題点を指摘する「日本ウミガメ協議会」のサイトは:
http://www4.osk.3web.ne.jp/~umigame/ 。
▼上野動物園で生まれ、現在、北京動物園 http://www.beijingzoo.com/ で飼
育されているジャイアントパンダのオス「ユウユウ」(悠悠・13歳)が、5歳
になる「ニュウニュウ」(漢字は【おんなへん(女)にウシ(丑)】が2文字)
と自然交配に成功。ニュウニュウは妊娠の兆候を見せています。ただし、ニュ
ウニュウは別のオスの精子で人工授精がおこなわれており、ユウユウが父親に
なるかどうかは、まだ不明。現在、上野動物園生まれのパンダはユウユウだけ
となっています。〔読売新聞より〕
▼千葉県勝浦市行川(なめかわ)の「行川アイランド」が8月31日に閉園。経
営難によるものと発表されています。開園は1964年。ピーク時の年間入園者数
は 117万人にでした。フラミンゴ、ペンギン、アシカなど、飼育動物は日本各
地の動物園や遊園地に引きとられる予定です。
▼乱獲による絶滅が心配されているタイマイ(ウミガメの一種)の卵39個が、
シンガポールの工業団地予定地の砂浜から救出されました。孵化した子ガメた
ちは、現地の水族館「アンダー・ウォーター・ワールド」で元気に育っていま
す( http://www.underwaterworld.com.sg/ )。都市化されたシンガポール周
辺でタイマイの産卵がおこなわれるのは珍しいとのこと。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
お詫び
No.23 の重複配信についてメールをお送りいたしましたが、そのメールその
ものが、システムの不調により、「本文のないメール」とともに配信されてし
まいました。かさねてお詫び申し上げます。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
▼本文中に示したリンクによって表示されるページには、他のページへの移動
リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。
▼ZooExpressではみなさんからのお便りを募集しています。匿名やペンネーム
希望の方はその旨をお伝えください。webmaster@tokyo-zoo.net まで。ご意
見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。
▼メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の
変更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登
録してください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/
▼編集後記
アメフラシは英語で sea hare(海のウサギ)。日本語でも「ウミウサギ」
はアメフラシの別称です。どうやら、耳のような、角のような部分がウサギ
っぽいらしい……のですが? (大平)
======================================================================
メールマガジン ZooExpress No.24 - 2001年09月07日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
(c)2001 Tokyo Zoological Park Society
|
 |