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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.229 - 2005年08月12日

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。

・子どもたちのデビュー情報と楽屋裏情報の巻。

・友の会の年会費は、2,000円。機関誌「どうぶつと動物園」をお届けします。
 東京動物園友の会に入会しませんか? 入会・継続の手続きは、クレジット
 カード&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/

■上野動物園■========================================================

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 ▼ミナミコアリクイがついにお目見え!
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  上野動物園ではミナミコアリクイを飼育していますが、「ズー・エクスプ
 レス」2004年6月4日号(No.167)でお伝えしたとおり、これまで展示して
 いませんでした。そのミナミコアリクイの野外放飼場がこのたび完成。2005
 年8月13日(土)から公開します!

  新放飼場の場所は、バードハウス2階入口の前(アオメキバタン展示場の
 向かい側)。ただし、当分のあいだ、放飼場に出すのは午後2時30分から4
 時30分、1日2時間限定です。

  公開するミナミコアリクイは、2歳のオス「ココ」。2004年1月29日、母
 親とともにパラグアイからやってきました。ところが、母親は同年2月18日
 に死亡してしまいまいsた。そこで、人工保育を試みた結果、ココは順調に
 成長。現在、粉ミルクやドッグフード、バナナ、アボカド、ゆで卵などを与
 えています。

  2005年8月8日の休園日、完成した放飼場にココを出してみました。写真
 は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースページをごらん
 ください。放飼場の中を探検したり、木にのぼったり、ロープにつかまって
 上がったり下りたり。樹上性の動物なので、木登りは得意です。

  西園のイソップ橋の下にはオオアリクイがいます。大きさだけでなく、体
 色や行動のちがいなども観察してみてください。

 ・東京ズーネットBBの動画「ミナミコアリクイの人工哺乳」(2004年3月15
  日撮影)はこちら↓です。
   http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0405_01/index.html

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 ▼マタコミツオビアルマジロの人工哺乳
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  本誌No.225でヒメハリテンレックの人工哺乳についておしらせしましたが、
 すでにこの個体の人工哺乳は終了。現在、小獣館ではマタコミツオビアルマ
 ジロの赤ちゃんの人工哺乳をおこなっています。というのも、テンレックと
 同じく、マタコミツオビアルマジロの母親が育児放棄をしてしまったため。

  マタコミツオビアルマジロの赤ちゃん(オス)が生まれたのは、2005年8
 月1日。「マルコ」と呼ばれています。しかし、母親の初乳には栄養や免疫
 などの観点から大切な成分が含まれているので、母乳を飲ませるようにしま
 した。

  といっても、育児放棄をしてしまった母親。赤ちゃんに母乳を飲ませるに
 は工夫が必要です。しかも、二人がかり。1人の飼育係が母親をつれてきて
 あおむけにし、もう1人が赤ちゃんを乳首に吸いつかせます。しかし、そこ
 はミツオビアルマジロ。ボールのように丸まろうとする母親を「伸ばして」
 あおむけにするためには、かなりの力が必要です。ただし母親は、いったん
 伸びてお腹を出すと、観念したかのようにじっとしています……。

  生後何日かのあいだ、初乳をちゃんと飲んでくれたので、現在は飼育係が
 与えるイヌ用ミルクだけ。授乳は9時、12時、15時、18時の1日4回。

  アルマジロの「甲」は、表が角質部、内層が骨質部で、まさに「ヨロイ」
 を着ているようですが、生まれたばかりの赤ちゃんのヨロイは、まだフニャ
 フニャ。少しずつ堅くなっていくようです。写真は東京ズーネットのニュー
 スページをごらんください。http://www.tokyo-zoo.net/

 ・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のマタコミツオビアルマジロはココ↓
   http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=461

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 ▼ツキノワグマの子どもの水浴び
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  読者の方からも記事のリクエストがあった、ニホンツキノワグマの子ど
 もたち。新クマ舎が完成する来年までみなさんの前にお目見えすることは
 ない予定ですが、ゴリラ舎の飼育室で元気にすごしています!

  ──2005年5月上旬、新潟県朝日村でのこと。猟銃で撃たれたツキノワ
 グマそばで、生まれて間もないオスとメスの子どもが見つかりました。
 2頭を保護することになった朝日村のTさんは、オスを「まぁくん」、メ
 スを「くぅちゃん」と名づけ、牛乳をやりながら自宅で飼育していました。

  しかし、そのまま育て続けるのは難しいため、朝日村産業課の仲介もあ
 って、上野動物園が引き取ることになったのです。上野動物園にやってき
 たのは7月15日。保護されてから約2か月の飼育記録をつづったノートも
 子グマとともに新潟から運ばれてきました。

  ゴリラ舎の1室で2頭は元気いっぱい。クマ用ペレットや煮サツマイモ、
 煮ニンジン、リンゴ、パン、オカラ、トマト、イヌ用ミルク、コマツナな
 どを、朝昼夕と食べています。到着時の体重は2頭とも約5キロでしたが、
 8月に入って、すでにオスが 9.5キロぐらい、メスは8キロぐらいに成長。

  ゴリラ舎には内庭があり、そこで散歩もさせています(観覧スペースか
 らは見えません)。子グマの首にはリードをつけていますが、好奇心全開!
 であっちに行ったり、こっちに行ったり。昨日(8月11日)も、しばらく
 散歩したあと、このところ恒例となった水浴びを堪能。写真は東京ズーネ
 ット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースページをごらんください。

  サークルで囲った中に小型容器に水を入れて簡易プールのできあがり。
 サークルの中に2頭を入れると、さっそくザバーンと飛びこんだり、すぐ
 出たり。立ち上がったり、じゃれあったり。もう、いそがしいです……。
 飼育室から出て、ミニ散歩プラス水浴をすませて部屋に戻るまで、約30分。

  なお、上野動物園での名前は、朝日村での呼び名どおり、「まぁくん」
 と「くぅちゃん」です。新クマ舎のオープンは、2006年春頃の予定です。
 もうしばらく、お待ちください!

 ・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」ニホンツキノワグマはこちら
   http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=67

 ・新潟日報、2005年7月21日
   http://www.niigata-nippo.co.jp/news/namazu_i.asp?no=/2005/07/21/2005072127540.html

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 ▼カリフォルニアアシカの「ナナセ」デビュー
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  先週号(No.228)でお知らせした、カリフォルニアアシカのメス「ナナセ」。
 ナナセは、2004年6月13日に京都市動物園で生まれた個体です。遺伝的な多
 様性を保つため、上野動物園生まれの「カナ」が京都市動物園に旅立ち、8
 月1日にナナセがやってきました。

  しばらく動物病院で健康チェックをしていましたが、本日(8月12日)、
 アシカ池にデビューしました!

  ナナセはさっそく泳ぎ回り、おとなの個体の後をついてまわったり、自分
 より小さな「カイ」と遊んだり、活発に動いています。

  カイは2005年6月12日に生まれた赤ちゃん(オス)。ナナセと遊びまわっ
 たせいか、午前の餌の時間(11時45分ごろ)には、妙にへな~となって、陸
 上ででのびていました。

  生後1年2か月のナナセには、少し小さめのアジをやります。ただし、飼
 育係が手にもって差し出すアジにはあまり積極的な反応はしませんが、ポー
 ンと放り投げられたアジにはすぐ反応するとのこと。これまでの習慣?

  写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースページを
 ごらんください。

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 ▼動物園教室「ぜんぶ見せますマウスとバット」
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  飼育係が授業をします。2005年9月24日(土)午後1時半から3時。詳し
 くは東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  の催し物ページをどうぞ。

■多摩動物公園■======================================================

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 ▼「森であそぼう」参加者募集!
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  雑木林でゲームや簡単な作業をおこない、自然について学ぶイベント「森
 であそぼう」。多摩動物公園と七生公園で開催します!2005年9月24日(土)、
 10月22日(土)、11月26日(土)。3日とも参加できる方が対象です。詳し
 くは東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  の催し物ページをどうぞ。

■葛西臨海水族園■====================================================

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 ▼ウミガラスとエトピリカのひな誕生!
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  ペンギンにまちがわれることも多いウミガラス。たしかに、白と黒のツー
 トンカラーで、歩き方もちょっとぎごちない、かも。でも、ペンギンの翼が
 1枚の板のようになっているのに対して、ウミガラスの翼は、空を飛ぶ鳥の
 ように、小さな羽が組み合わさってできています。

  そのウミガラスのひなが、2005年7月11日、12日、17日に3羽孵化しまし
 た。性別は不明です。8月に入ってすでに3羽とも巣立ち、親鳥のあとをつ
 いてまわっています。

  午前11時45分と午後4時が餌の時間。親は小魚を運んで、ひなに与えてい
 ます。日本でウミガラスを飼育・展示しているのは葛西臨海水族園だけ。今
 回の繁殖で、ウミガラスは合計28羽になりました。写真は、東京ズーネット
  http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをごらんください。

  また、ウミガラスと同じ「海鳥の生態」エリアにいるエトピリカにも、ひ
 な1羽が生まれました。孵化日は2005年8月6日。擬岩のうしろにある巣箱
 の中で子育て中です。そこで、巣箱の上に暗視カメラを設置。子育てのよう
 すをモニターで放映しています。ひなは親鳥の体の下にいることが多いので
 少し見にくいのですが、ウミガラスと同様、食事の時間には、ひなに小魚を
 運ぶ親のすがたが見られるかもしれません。

■ B O O K S ■=======================================================

 『ゴリラに会いに行こう──チサトのゴリラ日和』

             文・絵=阿部ちさと、国土社、2005年6月25日刊
             本体1,300円、ISBN4-337-31003-7

  ゴリラを追いかけ、ゴリラの絵を描き続ける著者。一番すきなところは、
 アフリカの森ではなく、イギリスのハウレッツ野生動物園。ハウレッツを訪
 れ、動き回るゴリラたちに感銘を受けた著者は、ゴリラが生き生きと暮らし
 ている謎を解くために、ハウレッツ通いを続けます。

  表情や行動、道具使用、社会行動など、ハウレッツのゴリラが見せる豊か
 な世界が描かれ、キーパーたちの情熱や工夫、そしてゴリラとの信頼関係の
 大切さが強調されています。さらに、ハウレッツ創始者の遺志として語られ
 る、野生復帰への夢。

  ゴリラ道を一直線に歩む著者による、ハウレッツ野生動物園への誘い。表
 情豊かなイラストにも引きこまれます。

 ・国土社 http://www.kokudosha.co.jp/

■おたより紹介■======================================================

  本誌No.225でご紹介した写真絵本『どきどきにらめっこ さかなとあっぷ
 っぷ!』について、メールをいただきましたっ。ありがとうございます。

     私は保育園で毎日子どもたちと遊んでいます。紹介されていた『ど
    きどきにらめっこ さかなとあっぷっぷ』を購入して、子どもたちと
    ページを開いたところ、「わあ~」と歓声が上がりました。色とりど
    りの魚が子どもたちに向かって、「あっぷっぷー」をしているのです。

     「魚」といえば横から見た図しか想像できなかった子どもたち(と
    大人)は、初めて見る魚の真っ正面からのすがたに、もう、びっくり
    仰天! 不思議な模様の魚や、おもわず笑ってしまうような顔つきの
    魚……。ある子は、隅から隅までページをじ~っと見てから、「私、
    この子にだけは、にらめっこ負けた」と、とびきりオカシな一匹を指
    さしていました。子どもたちと大人達に、魚というものの面白さを教
    えてくれた一冊でした。   (ハンドルネーム)ルリスズメだい!

  ルリスズメだい!さん、ありがとうございます。やはり、にらめっこをし
 てみるのが正しい読み方ですよね、この本は。文中の「とびきりオカシな一
 匹」が気になったので、ルリスズメだい!さんにメールでこっそりお聞きし
 したところ、その魚とは「ハナヒゲウツボ」でした。たしかに……。

  葛西臨海水族園でもぜひ、にらめっこしながら、魚の顔をじっくり見てく
 ださい!

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  N E W S  C L I P S
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●モルモットをシャンプー──横浜市野毛山動物園
http://www.city.yokohama.jp/me/kankyou/dousyoku/nogeyama/topics/s16.html

●泳ぎ始めたアシカの赤ちゃん(写真3点)──スイスのバーゼル動物園
http://www.zoobasel.ch/news/index.asp

●カピバラの赤ちゃん、7月に誕生(写真1点)──独フランクフルト動物園
http://www.zoo-frankfurt.de/deutsch/aktuelles/neues.htm

●オーストラリアガマグチヨタカの赤ちゃん(写真1点)──ベルリン動物園
http://www.zoo-berlin.de/erleben/aktuelles/newsdetail/article/12/ungewohnlicher-blick-in-die-kinderstube-der-australischen-eulenschwalme.html

●ボノボの赤ちゃん誕生(動画1点)──米メンフィス動物園

 2005年8月2日誕生。動画約1分(WMP)。 北米における飼育下のボノボの
数は84頭。世界全体でも約150頭。
http://www.memphiszoo.org/Bonobo%20Baby-hq.wmv

●カバの赤ちゃん誕生──仏グランビー動物園

 2000年に米ディズニー・アニマルキングダムから来園したカバの「ポリタ」
が、2005年8月11日、4頭目を出産。
http://www.cyberpresse.ca/actualites/article/article_complet.php?path=/actualites/article/12/6,725,0,082005,1129354.php
ポリタについて: http://www.zoodegranby.com/visite_vedettes.htm#polita

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▽編集後記

 ・お母さんのおなかの袋から出たり入ったりしていた上野動物園のオオカン
  ガルーの赤ちゃん。ヒトが近づくと袋に逃げ込んだりしていましたが、最
  近では、お客さんがまわりにいても戻らず、全身を見せてくれるようにな
  りました。

 ・マタコミツオビアルマジロの赤ちゃんに母乳を吸わせる作業をしながら、
  担当者は「お前のホントのお母さんだぞー」と語りかけていたのでした。
  が、吸わず。マルコよー、母よー……。            (大平)

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メールマガジン ZooExpress No.229 - 2005年08月30日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL  : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2005 Tokyo Zoological Park Society
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