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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.228 - 2005年08月05日
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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
・「世界最小の哺乳類の一つ」という微妙な表現をされる動物は……。
・友の会の年会費は、2,000円。機関誌「どうぶつと動物園」をお届けします。
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カード&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/
■上野動物園■========================================================
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▼カリフォルニアアシカの交換──カナの旅立ちとナナセの来園
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2005年8月1日、カリフォルニアアシカの「カナ」が京都市動物園に旅立
ち、翌日2日、京都市動物園から「ナナセ」がやってきました。
カナは2004年6月1日に上野動物園で生まれたメス。ナナセは2004年6月
13日に京都市動物園で生まれた個体です。遺伝的な多様性を保つため、動物
園どうしで交換することになりました。
今年(2005年)の6月12日に生まれた赤ちゃん(オス)にも名前がつき、
上野動物園のカリフォルニアアシカは現在5頭となりました。
ジョン (オス、1995年6月24日、高知の桂浜水族館生まれ)
カコ (メス、1994年6月18日、独ヴッパータール動物園生まれ)
チャッピー(メス、1996年5月29日、浜松市動物園生まれ)
ナナセ (メス、2004年6月13日、京都市動物園生まれ)
カイ (オス、2005年6月12日、上野動物園生まれ)
現在、ナナセは健康チェック中なので、まだプールには登場していません。
みなさんの前に登場するまでには、もう少しかかります。ナナセの写真は、
東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュース写真をごらんくだ
さい。
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のカリフォルニアアシカはココ↓
http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=30
・2005年6月12日に生まれたカリフォルニアアシカの赤ちゃんの動画
http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0506_03/index.html
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▼子ども動物園にショウロ来園
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「ショウロ」は「小驢」。「小さい驢馬(ロバ)」のこと。大型のロバは、
ダイロ(大驢)と呼ばれたりします。
子ども動物園の人気者だったロバ(ショウロ)のロッキーが死亡した後、
鹿児島市の平川動物公園からショウロの「リリー」(メス)が来園し、この
たび、サマースクールでデビューしました。
写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページを
ごらんください。背中の真ん中を走る黒線に対し、十字に交差して両肩へと
のびる黒線が特徴です。
リリーはとても人なつっこく、人間がほかの動物のそばにいると、「私も、
私も~」(意訳)と言うかのように近づいてくるとか……。
リリーは子ども動物園の「ともだち牧場」にいます!
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のロバ(ショウロ)はこちら↓
http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=362
(鳴き声も聞けます。)
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▼ガラパゴスゾウガメの引っ越し
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両生爬虫類館のガラパゴスゾウガメ「タロウ」が、屋外の施設に引っ越し
ました。タロウは推定年齢75歳以上(!)の高齢動物。とはいえ、150~200年
も生きるといわれています。ペルーから来園したのは1969年でした。
ガラス張り温室になっている両生爬虫類館の中は暑いため、今年は涼しく
すごしてもらおうと、動物園サポーター資金を活用し、屋外に放飼場を作り
ました。写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースペ
ージをごらんください。
引っ越しは2005年7月23日。この日計ったタロウの体重は 167.5キログラ
ムでした。さすがに人間が持って運ぶことはできないので、館内を自分で歩
いて移動してもらいました──といっても、スイカを食べさせながらの誘導。
約30分で放飼場に到着しました。
放飼場は、両生爬虫類館前テラスの奥、木の柵で囲まれたところです。な
お、今までの展示場には、同居し始めたばかりだったナイルチドリがいます。
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のガラパゴスゾウガメはこちら↓
http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=181
・「東京ズーネットBB」より2004年4月撮影のタロウの動画
http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0404_02/index.html
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▼カナダヤマアラシにも氷のプレゼント
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お知らせしたとおり、ニホンザル、ゴリラ、ホッキョクグマ、アジアゾウ、
ヤギたちに、恒例の氷のプレゼントをおこなっていますが、カナダヤマアラ
シにも、サツマイモ入りの氷をやってみました。
洗面器状容器に水をはり、餌はサツマイモ1個。飛びつくほどではありま
せんでしたが、サツマイモに気づいた個体がシャリシャリとかじっていまし
た。写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページ
をごらんください。
飼育担当者がホースで水をかけてやることもありますが、オス親だけは水
から逃げようとするそうです。なぜ?
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のカナダヤマアラシ
http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=458
・カナダヤマアラシ、これまでの動画4点
http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0506_01/index.html
http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0504_01/index.html
http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0405_05/index.html
http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/0305_02/index.html
■多摩動物公園■======================================================
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▼トウキョウトガリネズミ初公開
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トウキョウトガリネズミは、ネズミといってもモグラのなかま。トウキョ
ウといっても、国内では北海道に分布。「世界最小の哺乳類の一つ」などと
形容されます。しっぽを除いた体長は約5センチ、しっぽの長さは約3セン
チ、体重は約2グラムしかありません。
そのトウキョウトガリネズミが2005年7月25日に来園。8月7日から、ア
ジア園の「モグラの家」で公開します!
トウキョウと名がついているのは、発見者が「エゾ」(蝦夷)を「エド」
(江戸)と誤表記したためだとか。
本種が来園したのは、札幌市の野生生物総合研究所との共同研究の一環で
す。同研究所は、現在危急種に指定されているトウキョウトガリネズミの調
査を、1999年から北海道の嶮暮帰島(けんぼっきとう)で進めています。
トガリネズミ類はコウモリのように超音波を出して、モノの位置を把握す
るといわれています。小さい上によく動く彼らですが、写真は東京ズーネッ
ト http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをどうぞ。
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▼8月の催し物
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○「むしづくし」展
2005年8月30日(火)まで開催中。期間中の土曜日と日曜日は、それぞ
れ「ダンゴムシレース」(土)と「コオロギ相撲」(日)を実施します。絵
手紙も募集中。
○ターザン祭
ターザンはE.R.バローズ原作の冒険物語。ターザンや動物に関する展示や、
スタンプラリー、「ターザン」の無料上映会など、2005年8月16日まで開催
中です。CLUB-BVHE のサイトでも、ターザン祭りを紹介しています(バナー
をクリック) http://club.buenavista.jp/disney/special/tarzan2/
○餌の時間を大公開
餌の時間は、どの動物もだいたい決まっています。そこで2005年8月1日
から、動物園入口に餌の時間の案内板を出しました。くわしいスケジュール
は、東京ズーネットの催し物ページもごらんください。
○動物でクイズinホール
○「動物の見どころ教えます」
くわしくは、東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ の催し物ペー
ジをごらんください!
■井の頭自然文化園■==================================================
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▼8月の催し物
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○文化園いきものクラブ「身近ないきものしらべ」
○ガイドツアー
○クイズでたんけん文化園
○ペーパークラフト教室「クジラ・ペンギン」
○紙芝居(「アジアゾウのはな子さん」と動物の紙芝居)と手品
○クラフト教室「万華鏡づくり」
○特別展「日本産の生きものたち」
○特別展「東京の昆虫たち──その衰亡の歴史をたどる」
○特別展「田んぼ──生きもののにぎわいが消えた」
○彫刻園ガイド
○風車づくり
○コンサート出演募集
くわしくは、東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ の催し物ペー
ジをごらんください!
■ B O O K S ■=======================================================
『ウナギのふしぎ──驚き!世界の鰻食文化』
リチャード・シュヴァイド著、梶山あゆみ訳、日本経済新聞社
2005年6月22日刊、本体1,800円、ISBN4-532-16523-7
日本では食材としてなじみのあるウナギ。しかし、ウナギを食べるのは日
本人だけではありません。ウナギに魅せられた筆者の知的鰻遊記。
ヨーロッパやアメリカのウナギは、すべて大西洋のまんなかにあたるサル
ガッソー海で生まれ、そして、河川をめざすこと。養殖のむずかしさ。これ
だけ食べられ、研究されているのに、謎だらけの生物。バスク地方の伝統的
なウナギ漁とその危機。ウナギが枯渇しないよう、河口で捕まえたウナギを
上流に運ぶ北アイルランドの資源保護。
ふしぎなのはアメリカで、南北戦争以来、ウナギの人気は衰え、いまでは
「ゲテモノ」あつかいなのだとか。
最終章は「世界一ウナギを愛する国、日本」と副題がついていますが、日
本の話はその一部。不足分は訳者があとがきで補っています。
ウナギのふしぎな生態、そして世界にある鰻食文化。夏の土用の丑の日は
過ぎましたが、この本を読めば、さらにおいしく食べられるのでは。
・日経BookDirectより書籍紹介ページ
http://www.nikkei-bookdirect.com/bookdirect/item.php?did=16523
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N E W S C L I P S
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●アカカンガルー飼育日記──名古屋市東山動物園
http://www1.ocn.ne.jp/~ngyzoo/ から「最新情報」をクリック
●2005年8月2日、ジャイアントパンダ誕生!──米サンディエゴ動物園
ビデオ→ http://www.sandiegozoo.org/videos/ZooWelcomesCub8-03-05.html
●8月3日、ジャイアントパンダの偽妊娠を確認──米アトランタ動物園
http://www.zooatlanta.org/zoo_news_panda_unsuccessful.htm
●2005年7月12日、マレーバク繁殖──独ニュルンベルク動物園
http://www.tiergarten.nuernberg.de/aktuell_tierbestand_63.html
●イスラエルのガザ撤退計画とともに動物の避難準備──イスラエルの動物園
http://news.yahoo.com/photo/050801/ids_photos_wl/ra2233335394.jpg
●アラスカをテーマにした展示施設用にシンリンオオカミ来園
──独ハノーファー動物園
http://www.zoo-hannover.de/zoo-hannover/de/zoo_v3/unternehmen_zoo/aktuelles/aktuellesdetails/AktuellesDetails_8394.html
●動物園のサイを感電死させ、ツノを奪おうとした外部者が捕まる──インド
アッサムの動物園で深夜、サイの放飼場に有刺鉄線を投げ込み、電流を流し
て殺そうとした“密猟者”がその場で捕まりました。目的はツノだとか。
http://www.telegraphindia.com/1050804/asp/northeast/story_5070985.asp
●動物5種のピンバッジセットをプレゼント
上野商店街連合会による「希少動物救済チャリティーイベント」に連動した
プレゼント企画。スマトラトラ、アカカザリフウチョウ、タンチョウ、ホフマ
ンナマケモノ、カナダヤマアラシのピンバッジ5点セットを 200名様に。応募
フォームはこちら→ http://www.ueno.jp/xoops/modules/eguide/event.php?eid=4
●上野動物園で「ファミリー撮影体験会」開催
2005年9月23日と24日、キヤノン主催の「Kissではじめるデジタル一眼──
ファミリー撮影体験会」が上野動物園内で開かれます。抽選で各日 200組のご
家族は当日入園無料。今話題のデジタル一眼レフカメラが無料で貸し出され、
約2時間の撮影後、近くの会場でプリントアウトできます! 東山動物園(名
古屋市)、王子動物園(神戸市)、八木山動物公園(仙台市)でも開催します。
くわしくは→ http://canon.jp/kiss/ 。
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▽編集後記
・新潟の朝日村で保護され、上野動物園に引き取られた2頭のツキノワグマ
は元気ですごしています。画像とともに、追ってご紹介します。 (大平)
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メールマガジン ZooExpress No.228 - 2005年08月05日
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電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
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(c)2005 Tokyo Zoological Park Society
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