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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.192 - Nov 26, 2004
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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
・「どうぶつと動物園」バックナンバーフェア、開催期間延長!
・東京動物園友の会に入会しませんか? 入会・継続の手続きは、クレジット
カード&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/
※なお、友の会の年会費は、2005年より年会費 2,000円に値下げいたします。
また、機関誌である月刊「どうぶつと動物園」は季刊誌に生まれ変わりま
す。くわしくは http://www.tokyo-zoo.net/member/ をごらんください。
■東京ズーネットBB■==================================================
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▼動画ニュースをお届けします
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「東京ズーネットBB」は、動物園からお届けする動画ニュースです。2004
年11月26日、あらたに6点を追加しました。「東京ズーネット」のトップペ
ージ http://www.tokyo-zoo.net/ から「TokyoZooNetBB」をクリックしてく
ださい。
◎うごく!どうぶつ図鑑(2~3分)
○アメリカビーバー────────────────────────
齧歯類ビーバー科に属するのがアメリカビーバーとヨーロッパビーバー。
齧歯類のなかまでは、カピバラにつぐ大きさです。木をかじり倒して、ダ
ムをつくる土木屋として有名。上野動物園の西園にいるのはアメリカビー
バー。泳いだり、木をかじったり、毛づくろいをしたり。動くすがたを見
るには、午後3時ごろが狙い目。
○シロハラハイイロエボシドリ───────────────────
上野動物園の東園、屋外にあるバードケージにシロハラハイイロエボシ
ドリ1羽が登場。お目見えしたのは2004年8月31日。エボシドリ類は頭頂
部に生える飾り羽が特徴的な、アフリカにすむカッコウ目の鳥です。シロ
ハラハイイロエボシドリも、頭の上に“烏帽子”(えぼし)を乗せていま
す。ビデオの音声でもわかりますが、鳴き声が「コラッコラッ」と聞こえ
ます。同じケージのニシムラサキエボシドリはあまり鳴きません。
○フクロモモンガ─────────────────────────
フクロモモンガは「フクロ」という名のとおり、有袋類の動物です。上
野動物園小獣館の地下にいます。齧歯類のモモンガと同様、滑空するのが
特徴。展示室内では、数匹が重なりあって、どの足がどの個体のだかわか
らないほど、押しくらまんじゅう状態になっていることもあります。この
フクロモモンガに、このたび子どもが生まれました。親はクリーム色~淡
渇色をしていますが、子どもは比較的はっきりした白と黒です。
○ミズクラゲ───────────────────────────
葛西臨海水族園のミズクラゲ。東京湾は世界的に見ても有数のミズクラ
ゲ生息地。しかし、ミズクラゲが増えたのは、戦後、東京湾の環境が変化
したからと考えられています。「富栄養化による赤潮の発生」や「ダムに
よる珪酸の不足」が、動物プランクトンの小型化を招き、魚類に適した餌
が減って、クラゲ類に適した餌が増えた、と考えられています。
○ハートマンヤマシマウマの削蹄──────────────────
シマウマの足の先には蹄(ひづめ)があります。動物園ではこの蹄をと
きどき削ります。これを「削蹄」(さくてい)といいます。蹄がのびすぎ
ると、足の一部によくない重心がかかったり、汚物がたまって病気の原因
になったりするので、ときどき削ります。専門家による削蹄のようすをビ
デオでごらんください。
◎動物園よりおしらせ
○干支の「とり」と記念撮影────────────────────
2005年の干支は酉(とり)。上野動物園の子ども動物園に、ニワトリと
いっしょに写真を撮るコーナーをつくりました。サークルの中にチャボを
放し、止まり木にはオナガドリをとまらせます。2004年12月19日まで開催
(12月4日[土]をのぞく)。チャボが登場するのは午前9時30分から午
後3時30分、オナガドリの出番は午後1時30分から午後2時30分です。年
賀状用にどうぞ。
※東京ズーネットBBの動画は、ブロードバンドでどうぞ。ISDNでは再生でき
ません。おすすめの環境は、こちらをごらんください。
http://www.b-bat.tv/requirement_comp/500k.html
■東京動物園友の会■==================================================
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▼「どうぶつと動物園」バックナンバーフェア開催中!
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池袋のジュンク堂書店本店で、東京動物園友の会の会誌「どうぶつと動物
園」バックナンバーフェアが開かれています。11月末までの予定でしたが、
2004年12月15日まで延長になりました。
展示場所は1階の雑誌壁面です。表紙は動物園の動物。 100冊以上がずら
りとならんだようすは圧巻です。展示風景は「東京ズーネット」のニュース
ページをごらんください http://www.tokyo-zoo.net/ 。
販売しているのは1996年1月から最新号まで(一部、在庫切れになってし
まった号もあります)。ぜひ手にとってごらんください。
・東京動物園友の会への入会・継続の手続きは、クレジットカード&オンラ
インでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/
・ジュンク堂 http://www.junkudo.co.jp/
■上野動物園■========================================================
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▼ホンドタヌキとマレーグマの残り2頭も移動しました
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何度かお伝えしたクマ舎の全面改修工事のため、エゾヒグマは東武動物公
園に旅立ち、マレーグマの母子(キョウコと赤ちゃん)は西園に移動しまし
た。
休園日の2004年11月22日(月)には、ホンドタヌキ4頭をドール舎の裏側
に移動。また、マレーグマのサクラ(メス)とアズマ(オス)はトラ舎に移
しました。残念ながら、いずれも非公開エリアです。
ホンドタヌキは1頭ずつ、四つのキャリアに入れて軽トラで移動。マレー
グマはクマ舎の通路から輸送箱に入れ、手押し式リフトで運びました。輸送
箱は一つですので、2往復しました。
タヌキには体内に個体識別用のチップを埋め込んであります。キャリアか
らすくい網に入れ、読みとり機で個体を確認し、ワクチン注射をして飼育舎
に放しました。
マレーグマも輸送箱ごと重量を測り、後で箱の重量を引いて体重をチェッ
ク。そして、トラ舎の通路に箱を接続し、移動させました。これで作業は無
事終了。
まもなく旧クマ舎がすがたを消すことになります。新クマ舎完成予定は、
2006年春。まだまだ先ですが、お待ちください。
■TokyoZooShopのお知らせ■============================================
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▼来年の干支「酉(とり)」のぬいぐるみ販売中!
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チャボの桂種をモデルにした、来年の干支「とり」のぬいぐるみができま
した。大きさは、くちばしから尾羽まで約12センチ、トサカまでの高さ約9
センチです。価格は税込 1,050円。
「桂種」は、江戸時代に愛玩用に改良されたニワトリの品種です。
2004年11月19日より、上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園のギフ
トショップで販売中。限定製作商品なので、どうしても欲しい!という方は、
お早めにショップへどうぞ。
写真は http://www.tokyo-zoo.net/shop/ から「ショップニュース」をご
らんください。
■ B O O K S ■=======================================================
『いい おかお』 文・さえぐさ ひろこ、アリス館、2004年11月10日刊
本体1,200円、ISBN4-7520-0286-8
どうぶつたちの「いいおかお」写真集。5ページのアジアノロバのフレー
メンが好きだなー(東京動物園協会提供の写真だから、というわけではあり
ません)。どんなにおちこんだときでも、見ればきっと元気がでる(という
か脱力します)。
ヤギ、ゴリラ、カンガルー、ゴリラ、レッサーパンダ、ハイラックス、チ
ーター、ホッキョクグマ、イエネコ、イヌなどの表情をとらえた、写真えほ
んです。
・アリス館 http://www.junposha.co.jp/alice/
・アリス館「こんにちは。編集長です」には、『いいおかお』ができるまで
の編集担当さんの奮闘がつづられています(アジアノロバの写真も!)。
http://www.junposha.co.jp/alice/head/index.html
・アリス館サイト内の書籍紹介ページはこちら。
http://www.junposha.co.jp/alice/shinkan/main0411.html#0286-8
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N E W S C L I P S
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●インドゾウの赤ちゃん「モモ」、足を痛めて公開中止──王子動物園
運動場でボール遊びをしていて、右前足を骨折。写真が痛々しいです。
王子動物園 http://ojizoo.jp/ 下の「NEWS」内のリンクから。
●異色の「混合飼育」──東山動物園
オオヒキガエルにワタボウシパンシェ、キアシガメにオニオオハシなど。
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20041125/lcl_____ach_____005.shtml
●幻のフグ、テトラオドンバイレイ公開──海響館
メコン川に生息する「幻のフグ」、テトラオドンバイレイが下関市の海響館
で公開開始。皮膚に「ひげのような突起」がたくさんあるのが特徴。
・海響館 http://www.kaikyokan.com/ (ニュースは右上のWhat''s New?から)
●シンポジウム「21世紀の動物園を考える」開催
2004年11月23日、旭川市の旭山動物園でシンポジウム「21世紀の動物園を考
える」が開催されました。札幌テレビ放送のニュース映像(RealPlayer/WMP)。
http://www.stv.ne.jp/news/item/20041123185710/
●マンモスの絶滅原因は乱獲ではなく、寒冷化
マンモスなどの大型哺乳類が氷期のおわりに絶滅したのは、人による乱獲の
せいではなく、寒冷化による影響ではないかと国際共同チームが解明。ミトコ
ンドリアDNAを分析し、減少し始めた時期を調べてわかりました。ジャイア
ントバイソンやカリフォルニアライオンなども同様のようです。2004年11月26
日付の米科学誌「サイエンス」より。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20041126i402.htm (読売)
●イルカの群れが、海水浴中の人間をサメから守る
ニュージーランドで海水浴中の人間をイルカの群れが囲み、ホホジロザメか
ら守ってくれたのだとか。イルカは自分や子どもを守るためにサメを攻撃する
こともあるそうです。3週間ほど前のできごと。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200411230006.html (CNN.co.jp)
ところが、11月24日、比較的近くで尾のないイルカの死体が発見されました。
密漁者のしわざのようです。同じイルカかどうかはわかりません。
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つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。
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希望の方はその旨をお伝えください。webmaster@tokyo-zoo.net まで。ご意
見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。
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変更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登
録してください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/
▽編集後記
・「装蹄師」や「牛削蹄師」の認定を行なっているのが日本装蹄師会。競走
馬の場合、ひづめの摩耗をふせぐため、蹄鉄をつける仕事の方がメインで
すが、ウシなどは逆に伸びすぎをふせぐことになります。日本装蹄師会は
http://www.farriers.or.jp/ 。
・上野動物園のマレーグマの赤ちゃんは、自分で高いところまでのぼるので
すが、おりられなくなってしまいます。しまいには、ギュィーン、ギュィ
ーンと鳴きながら、お母さんに助けを求めます。なのに、お母さんがおろ
しにくると、赤ちゃんは格子に手をかけたまま、離れようとしないワガマ
マぶり。お母さんのキョウコは、「ああ、アンタはいつまでもそうしてな
さい」と言いたげに見えるのですが。
・なんだかちょっと暖かくなって風が出てきました。外(動物園内)では木
々がざわざわ言っています。ですが東京地方の土日は晴れの予報!(大平)
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メールマガジン ZooExpress No.192 - 2004年11月26日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2004 Tokyo Zoological Park Society
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