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             お知らせとお詫び

 7月7日に配信した No.15に不備──メール末尾が十数行脱落──がありま
したので、完全なものをあらためてお送りいたします。システムの確認に時間
がかかり、再配信が遅れてしまったことをお詫び申し上げます。
                        財団法人 東京動物園協会

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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.15 - July 6, 2001

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都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
やっぱり暑いですよね、エミューだって。

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   N E W S
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■上野動物園■========================================================

 ▽クロサイの「マロ」が到着!

  6月18日、茨城県日立市のかみね動物園から、クロサイのオス「マロ」が
 やってきました。マロは2000年2月17日にかみね動物園で生まれた個体です。
 「麻呂」?……と思ったら、母親マキ(かみね動物園生まれ)と父親メトロ
 (米マイアミメトロ動物園)のあいだに生まれた子だから、とのこと。1歳
 と5カ月ほどですが、なんだかもう何百年も生きているかのような印象を受
 けるのは、やはりサイという動物の迫力でしょうか。

 ・かみね動物園 http://www.net-ibaraki.ne.jp/hitachi/zoo.htm
 ・マイアミメトロ動物園 http://www.co.miami-dade.fl.us/parks/metrozoo.htm

  クロサイはアフリカにすむ巨大な陸上動物です。現在、野生のクロサイは
 約2000頭といわれており、絶滅が心配されています。数の減った大きな要因
 は、サイの角に対する需要です。アジアでは催淫剤・解熱剤としてつかわれ、
 イエメンでは短剣の柄の素材にもちいられています。

  マロが来園して上野のクロサイは2頭になりました。もう1頭の「アルゴ」
 は1995年10月30日に横浜市金沢動物園で生まれ、1999年3月8日に来園した
 メスです。アルゴはマキの姉ローラの子どもなので、アルゴとマロはいとこ
 どうしです。

  上野動物園でのクロサイ飼育の歴史を簡単に振り返ると:

     1952年7月 サイタロウ(オス)来園
     1956年5月 ラフスキン(メス)来園
        12月 ラフスキン死亡
     1957年6月 ルル(メス)来園
     1964年10月 サイタロウ死亡
     1966年7月 ルル韓国へ
     1999年3月 アルゴ(メス)来園
     2001年6月 マロ(オス)来園

  1999年に来園したアルゴは、上野動物園としてはじつに33年ぶりのクロサ
 イでした。今回、あらたにオスが到着し、繁殖が期待されています。

  かみね動物園サイト内の「動物園ニュース」には、マロのニュースが写真
 とともに何点か掲載されており、成長のようすがうかがえます。生まれたと
 きは体重が約30キログラムだったそうですが、今では300~400キログラム。
 上野動物園到着後も飼育は順調です。水浴びが大好きで、暑い日は放飼場手
 前で水につかっているすがたが見られるでしょう。
 ・「動物園ニュース」 http://www.net-ibaraki.ne.jp/hitachi/zoo-news.htm

  当園のクロサイはヒガシクロサイとよばれる亜種です。このヒガシクロサ
 イのとなりにミナミシロサイの放飼場があるのですが、当面はマロとアルゴ
 をいっしょにせず、このミナミシロサイの放飼場でシロサイとクロサイ(ア
 ルゴ)を午前と午後にわけて、交替で展示します(マロは一日中出ています)。

  なお、シロサイは英語で「白いサイ」white rhinoceros とよばれますが、
 じつはアフリカーンス語かオランダ語の「幅広の」(英語の wide と同系の
 単語)が、英語の「白い」(white)にまちがって訳されてしまった、とい
 われています。では何が幅広かというと──「口のかたち」です。「どうぶ
 つ図鑑」のシロサイ
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=50&Free=
 の写真でわかるように、口の幅が広く、地面に生えた草を食べやすいかたち
 をしています。南アフリカ共和国のムクゼ・フォール鳥獣保護区のページ
  http://www.mkuzefalls.com/On_Safari/Wildlife/ でも、ちがいがわかると
 思います。

  シロサイがとなりに出ていたら、クロサイとのちがいをじっくり見くらべ
 てください。

 ・マロの旅立ちを報じた「日立市報」のニュース
    http://www.net-ibaraki.ne.jp/hitachi/siho/siho1238/siho1238-9.htm

 ・The World of Zoology のクロサイ
    http://www.wnn.or.jp/wnn-z/data/africa/kurosai.html
   鳴き声あり。要TwinVQ↓
    http://www.yamaha.co.jp/xg/download/soundvq/index.html

 ▽水浴びして、キャベツ食べて──エミューの夏

  3月17日に生まれたエミューのひな4羽はすっかり大きくなり、背丈は親
 鳥にはおよびませんが、体の縞模様が消えたすがたは親鳥そっくりです。
  その親子が放飼場で毎日シャワーを浴びています。パイプをのばして、高
 い位置から水道水を降らせる装置を設置したところ、暑い日は親も子も争う
 ように(?) シャワーの下に集まります。地面に溜まった水にしばらくつかる
 個体も。水は昼から3時ごろまで出しています。
  水を止めるころ、放飼場内に置いた木の枝に飼育担当者がキャベツをまる
 ごとぐさり。こちらも親子に大人気です。「東京ズーネット」ニュースの
 ページ http://www.tokyo-zoo.net/news/index.html をご覧ください。

 ▽ケーキ初体験のモモタロウ

  前回お知らせしたとおり、7月3日はモモタロウ1歳の誕生日。そこでモ
 モタロウとモモコにケーキをプレゼントしました。午後1時半、大勢のギャ
 ラリーが見守る中、第2放飼場中央の高台にケーキをセット。そこにモモコ
 とモモタロウが登場しました。ケーキは直径30センチほどのふつうのホール
 ケーキです。ただし、ロウソクのかわりにニンジンがケーキにどーんと刺さ
 っています。
  親子ともども、最初は「遠巻きに眺めている」感じでしたが、やはり人生
 (?) 経験ゆたかな母親が最初に近づき、体を伏せるようにして、口先をケー
 キにつけて恐る恐る食べ始めました。とりあえず安心したのか、モモタロウ
 も同じ姿勢で食べ始めます。と思ったのもつかのま、母親モモコはケーキを
 独り占めしたいのか、息子をわきへ押さえこむような姿勢をとり、ケーキを
 わしづかみして食べ始めたのでした。
  モモタロウはこぼれたケーキを拾って口に入れたりしていました。自分の
 誕生日プレゼントなのにー……。
  写真は http://www.tokyo-zoo.net/news/index.html

  なお、竹内伸子さんによるゴリラの絵手紙展示は、7月15日(日)まで行
 なっています。

 ▽「もしもしカメ展」開催中!

  7月1日から西園両生爬虫類館(ビバリウム)で「もしもしカメ展」ス
 タート! 11月30日まで開催しています。展示種数は現在23種。

  カミツキガメ、ヨコクビハコガメ、エロンガータリクガメ、インドホシガ
 メ、ミシシッピーチズガメ、リバークーター、フロリダアカハラガメ、ミツ
 ユビハコガメ、トウブハコガメ、トゲヤマガメ、マレーハコガメ、セイロン
 ヌマガメ、ミナミイシガメ、ニホンスッポン、インドハコスッポンなど

  以下の展示種は「どうぶつ図鑑」にデータと写真があります。

 ミシシッピーアカミミガメ
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=217&Free=
 ニシキハコガメ
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=202&Free=
 ホウシャガメ、
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=214&Free=
 セマルハコガメ
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=193&Free=
 ニホンイシガメ
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=204&Free=
 クサガメ
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=184&Free=
 エジプトリクガメ、
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=177&Free=
 パンケーキリクガメ、
   http://www.tokyo-zoo.net/servlet/DispZooList?Level=4&Num=208&Free=

  会場のどこかに“冬眠”しているカメがいます。よーく探してください。

 ▽「いつも楽しい 夏の動物園」参加者募集!

 1.「親子で早朝動物園」

   早朝の動物たちのようすや飼育担当者の作業風景など、ふだん見ること
  のできない開園前の動物園を探索します。

    日時:  第1回 8月4日(土) 午前8時~9時半
         第2回 8月25日(土) 午前8時~9時半
    対象:  各日とも親子25組(子どもは中学生以下)
    集合:  上野動物園 表門前
    申込先: 〒110-8711 台東区上野公園9-83 上野動物園飼育課
         「親子で早朝動物園」係

 2.「夏休み夜の動物園めぐり」

   静かな夕方の動物園で、眠りにつく前の動物たちを観察します(夜にな
  ると動き出す動物もいます。それは西園のツチ……)。

    日時:  第1回 8月5日(日) 午後6時~8時
         第2回 8月26日(日) 午後6時~8時
    対象:  各日とも中学生以上50名
    集合:  上野動物園 表門前
    申込先: 〒110-8711 台東区上野公園9-83 上野動物園飼育課
         「夏休み夜の動物園めぐり」係

  【申込要領】
  ・往復はがきをつかって、それぞれの申込先に応募してください。「早朝
   動物園」は1家族につき1枚、「夜の動物園めぐり」は1人1枚にかぎ
   ります。
  ・はがきには、住所・氏名(「早朝動物園」は参加希望者全員の氏名)・
   電話番号・年令・性別・学校名と学年・参加希望日(1日のみ)を記入
   し、返信面には返送先の住所と名前をわすれずに書いてください。
  ・同一人による申し込みは無効です。

     # しめきりは、「7月12日(木)必着」です! #

  ・問い合わせ先:上野動物園 飼育課 普及指導係 電話:03-3828-5171(代)

■多摩動物公園■======================================================

 ▽ナベコウのひなが孵化しました

  ナベコウのひなが4羽孵化し、3羽が育っています。

  ナベコウ(コウノトリ目コウノトリ科)はヨーロッパとアジアの温帯に生
 息し、冬はアフリカ・中近東・インド北部・中国南部で越冬します。また、
 南アフリカの一部で一年を通じ生息するグループも知られています。
  コウノトリ科十数種の中では比較的小型で、群れを作らず、単独かペアで
 生活しています。繁殖の際もコロニーをつくることはなく、人里離れた大木
 の上部や高い岩棚に営巣します。そのせいか分布の広いわりには、数が少な
 いといわれています。

  今回孵化した4羽のうち、3羽は新コウノトリ舎(正門を入り、ウオッチ
 ングセンターを過ぎたらすぐ左手の坂道をどんどん上っていくと、トキ舎の
 となりにあります)のペアが産んだもので、のこり1羽はモウコノウマ舎そ
 ばのケージにいるペアの子どもです。

  鳥類がいちどにまとめて産む卵を「クラッチ」といいますが、新コウノト
 リ舎のペアが最初に産んだクラッチは、残念ながら孵化直前にひなが死亡し
 てしまいました。しかし、つぎのクラッチから得た3卵を孵卵器で慎重にあ
 たためたところ、6月13日、14日、16日に3羽とも孵化させることができま
 した。
  最初に孵化した個体は孵化後7日目までは飼育係が育て、ひなの状態が安
 定してから親鳥ペアにもどしましたが、親は急に大きくなったわが子におど
 ろくことなく面倒を見始めました。順調に育った2羽目のひなを孵化後11日
 目で親に戻したときには、1羽目のひなが飼育係にむかって小さなくちばし
 をあけて威嚇してきました。生後7日間というたいへんな時期を大切に育て
 てくれた飼育係員のことはすっかり忘れ、人間に刷りこまれることなく、ナ
 ベコウのひなとして成長し始めたのです。

  モウコノウマ舎上の鳥用ケージでは、6月10日に孵化したひな1羽を親鳥
 が育てています。そこで6月25日、新コウノトリ舎のペアが産んだ3羽目の
 ひなをこちらのケージに移動して、「実の両親」ではないペアに育ててもら
 うことにしました。いちどに3羽育てるのは親にとって負担になるからで
 す。

  成鳥は金属光沢のある黒い羽に赤いくちばしが印象的ですが、ひなは白い
 綿毛に包まれています。写真は http://www.tokyo-zoo.net/news/index.html

  残念ながら、新コウノトリ舎の2羽目のひなは27日に死亡してしまいまし
 たが、現在、合計3羽のひなが元気に育っています。

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▼本文中に示したリンクによって表示されるページには、他のページへの移動
 リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
  http://www.tokyo-zoo.net/search/index.html から検索してください。

▼ZooExpressではみなさんからのお便りを募集しています。匿名やペンネーム
 希望の方はその旨をお伝えください。webmaster@tokyo-zoo.net まで。ご意
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 録してください。http://www.tokyo-zoo.net/express/index.html

▼編集後記
  検索といえば、もう Google(http://www.google.com/ )以外ないでしょ、
 という昨今です。 Google の強力なキャッシュ機能をつかって、失ったファ
 イルをとりもどした企業がある、という噂もあるくらい。そのグーグルが、
 Google Image Search という画像検索機能まで備えるようになりました(た
 だしベータ版)。
   http://images.google.com/ で black rhino(引用符がなくても連句にな
 るようです)を検索してみてください。ただし、表示言語が英語になってい
 ないといけません。クロサイの写真がずらーっと表示されるはず。
  音や動画まで検索するんだったら http://multimedia.lycos.com/ 。いず
 れにせよ、日本語対応はまだまだのようですね。        (大平)

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メールマガジン ZooExpress  No.15 - 2001年07月06日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL   : http://www.tokyo-zoo.net/  東京ズーネット
(c)2001 Tokyo Zoological Park Society
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