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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.188 - Oct 29, 2004
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・ゾウ舎、そしてクマ舎。変化しつづけております。
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カード&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/
※なお、友の会の年会費は、2005年より年会費 2,000円に値下げいたします。
また、機関誌である月刊「どうぶつと動物園」は季刊誌に生まれ変わりま
す。くわしくは http://www.tokyo-zoo.net/member/ をごらんください。
■上野動物園■========================================================
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▼ホッキョクグマ舎とクマ舎の工事
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ホッキョクグマ舎改修工事のため、観覧通路を通行止めにしています。現
在、ホッキョクグマ舎用設備の移設や擬岩補修の作業中。
そのかわり、寝室側に観覧場所をもうけました。サル山わきの急な坂の途
中にあります。写真は「東京ズーネット」 http://www.tokyo-zoo.net/ か
らニュースページをごらんください。
また、ホッキョクグマ舎にならぶクマ舎は年内にとりこわし、2年の工事
を経て、生まれ変わる予定です。動物たちはそれぞれ、園内の別の場所にう
つします。
記録を見ると、昭和2年(1927年)12月15日、「シロクマ檻竣工。無柵放
養式として日本で最初のもの。翌昭3.1.1公開」とあります。
このホッキョクグマ舎と前後してつくられたのが、ヒグマ舎、クマ舎、オ
ットセイ池。ヒグマ舎とクマ舎は、それまでクマ檻がならんでいたところに、
となりあわせて造られたのでした。
その背景はコンリート擬岩。天井はなし。鉄棒が檻として設置され、前面
の鉄柵の上部は内側に曲げて、「忍び返し」となっていました。
しかし、クマ舎とヒグマ舎は昭和34年(1959年)にはとりこわされ、翌年
の2月16日に完成し、現在のクマ舎にいたっています。
クマ舎観覧通路の下は倉庫になっています。また、中にはホッキョクグマ
舎プール用循環ポンプなどの設備も設置されています。解体後、あたらしい
飼育展示舎では、ここを寝室にする予定です。
また、クマ舎の並びに「東京の野山」という鳥舎がありますが、この施設
は園内の五重塔ちかくに引っ越します。こちらは12月中旬は見られる予定で
す。
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▼東京文化財ウィークの催し物
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2004年11月3日(水・祝)から14日(日)は「文化財保護強調週間」。こ
れに合わせて、同期間中開催するのが「東京文化財ウィーク」。下記3園で
は「解説カードの配布」と「ガイドツアー」をおこないます。
◎動物カードの配布──天然記念物のいる動物舎で解説カードをくばります。
場所:上野動物園 (11月3日~14日)
多摩動物公園 (11月1日~14日)
井の頭自然文化園(11月2日~14日)
◎ガイドツアー
○多摩動物公園
11月3日(水・祝)、7日(日)、13日(土)、14日(日)
各日11:00~11:45
ルート :イヌワシ→タンチョウ→コウノトリ→ガン池→カモシカ
集合場所:アジア園ノウサギ舎前
○井の頭自然文化園
11月6日(土)、14日(日)、各日13:30~14:15
集合場所:水生物館入口
ミヤコタナゴなど、水辺にすむ天然記念物を中心に解説します。
◎各園の文化財等
○上野動物園
・重要文化財 旧寛永寺五重塔
・特別天然記念物 タンチョウ、オオサンショウウオ
・国指定天然記念物 オオワシ、オジロワシ、ルリカケス、カラスバト
○多摩動物公園
・特別天然記念物 タンチョウ、ニホンコウノトリ、オナガドリ、
ニホンカモシカ
・国指定天然記念物 オジロワシ、オオワシ、ニホンイヌワシ、
ヒシクイ、マガン、コクガン
○井の頭自然文化園
・特別天然記念物 タンチョウ、ニホンカモシカ、
オオサンショウウオ
・国指定天然記念物 オジロワシ、ミヤコタナゴ、カラスバト
■多摩動物公園■======================================================
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▼レッサーパンダとアムールトラの赤ちゃん、命名式開催!
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すでにお伝えしたとおり、アムールトラのオスが2004年5月26日に誕生。
また、レッサーパンダ2頭(どちらもメス)が2004年6月17日に生まれまし
た。
多摩動物公園では、この3頭の名前を募集していましたが、このたびメデ
タク決定! 命名式を開催します。決定した名前は……追って発表します!
あ、いえ、ジラしてるわけでは……。まずは日程と場所をおつたえします。
・レッサーパンダ 2004年11月20日(土)13:30~14:00
アジア園レッサーパンダ舎前
・アムールトラ 2004年11月23日(火・祝)10:30~11:00
アジア園アムールトラ舎前
※いずれも雨天の場合はウォッチングセンター動物ホールで開催します。
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▼11月の催し物
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・楽しくチャレンジ工作教室──「バードコールを作ろう」
鳥の鳴き声のような音が出る「バードコール」。木の枝とネジを使って
つくります。2004年11月6日(土)13:30~14:30、小雨決行、アジア園モ
ウコノウマ上広場先着100名。
・落ち葉のプール
園内の落ち葉でつくったプールはふわふわ。2004年11月27日(土)から
12月26日(日)の1か月間、コアラ下休憩所前広場にて。
・フェイスペインティング
顔に動物の「模様」を書いて、動物になってみませんか? お子さんは
もちろん、おとなの方にも大人気のフェイスペインティング。模様を落と
して帰るもヨシ、そのまま電車に乗って注目を浴びるのもヨシ……。
2004年11月20日(土)10:30~14:30、正門情報テント横(雨天時はウォ
ッチングセンター内)。
・「動物の見どころ教えます──ちょっと得する飼育係のお話」
毎週日曜日や祝日の13:30~14:00、飼育職員が担当動物の生態や仕事の
裏話をお話しする「動物の見どころ教えます」。場所は各動物舎前、また
はウォッチングセンター動物ホール。
2004年11月3日(水・祝) 世界にひとつだけのウマ
7日(日) インコの話
14日(日) エサの話
21日(日) ライオンの話
23日(火・祝) 骨折をなおそう
28日(日) コアラの話
■ B O O K S ■=======================================================
『メジロの眼──行動・生態・進化のしくみ』
橘川次郎著、海游舎、2004年9月1日刊
本体2,400円、ISBN4-905930-82-0
1958年、ニュージーランドでメジロに出会って以来、約半世紀のあいだ、
メジロを追いつづけてきた著者によるメジロ本。
メジロのおどしの行動を調べ、群れの中の順位制をくわしく調査する著者。
闘争が群れの秩序をたもっていると考え、威嚇行動の進化が想定されます。
また、餌のすくない季節に死亡する個体が多いことから、不利な個体が淘
汰されて有利な形質が広がるという、まさに進化をまのあたりにしているの
ではないかと考える著者は、巻末近くで「自然淘汰はアッという間に起こる」
と述べています。
生涯をつうじての一夫一婦制、島から島への移動・分散など、子育て、寿
命など、フィールドでの地道な調査結果をまとめ、生物の進化という真理を
導く本書は、著者の研究生活をふりかえる書物であり、骨太の動物行動学、
進化学の書。
著者はクイーンズランド大学名誉教授。オーストラリア生態学会会長、ク
イーンズランド鳥学会会長などを歴任。
■TokyoZooShopのお知らせ■============================================
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▼多摩動物公園オリジナル・お菓子セット「ライオンバスBOX」
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持ち歩いてたのしい! 取っ手つきの「ライオンバス型BOX」に、4種類の
お菓子をつめあわせました──動物の絵のビスケット、いちご味のたまごボ
ーロ、ラムネ菓子、動物の顔のキャンディー。
ちいさなお子さまでも、安心してお召し上がりになれます。税込価格 525
円。多摩動物公園のギフトショップでおもとめください。
上野動物園では、姉妹品「モノレールBOX」を好評発売中。
写真は http://www.tokyo-zoo.net/shop/ から「ショップニュース」をご
らんください。
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N E W S C L I P S
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●日立市営かみね動物園、月曜休園を廃止──入園者増へ休み返上
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news02.asp?kiji=8164
●台風でアケボノゾウとシカの足跡化石が見つかる
滋賀県湖南市では 台風23号で土砂が洗い流されて露出したと思われる粘土
層から約 200万年前のアケボノゾウとシカの足跡化石が見つかりました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041027-00000000-kyt-l25
●旧岩崎邸庭園で洋館ライトアップ
2004年11月19日から2005年1月10日の、金・土・日・祝日・祝日前日および
1月3日(月)の28日間、日没から21時まで(入園は20時30分まで)園内をラ
イトアップ。11月27日(土)はライトアップとコンサート「二胡と揚琴の演奏
会」18:00~18:30と19:00~19:30。
上野動物園→旧岩崎邸庭園というコースはいかがでしょうか。
詳細は http://www.metro.tokyo.jp/INET/EVENT/2004/10/21eas300.htm
●アシカの飛び込み大会──ロングリート・サファリパーク
イングランドのロングリート・サファリパークで、7月に生まれたアシカ6
頭が奇妙な行動。木にのぼっては、3メートル近い高さからダイビング。6頭
が順番にならんで、つぎつぎに飛び込むのだとか。理由は不明。写真↓
http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/animals/newsid_3757000/3757916.stm
●竹内伸子「とりどり展」
ゴリラをはじめ、さまざまな野生生物を描かれている竹内伸子さん。来年の
干支である「とり」をテーマにした竹内さんの絵手紙展が銀座で開催されます。
上野動物園で描いた鳥を中心に、遠くはアフリカで描いたものから、近くは都
会のカラスまで、約80点の「とり」がならびます。
2004年11月5日(金)~11月14日(日)、11時~18時30分(日曜日は18時ま
で)。場所は、野の花「司」地下1階(松屋の裏)。
くわしくは、竹内さんのサイト「『ゴリラの森』からの絵手紙」をごらんく
ださい。 http://www.gorillan.net/ から中に入って、左にある「個展情報」
をクリック。
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▽編集後記
・「世界でひとつだけのウマ」、オンリーワン♪……?
・上野動物園のクマ舎観覧通路下の倉庫(通称クマ下)にはいろんな道具が
置いてあって、イベントのときに運び出したりしていました。電灯をつけ
ても薄暗い倉庫内で作業をしていたときのこと。壁から一条の光が漏れて
います。コンクリートの壁にわずかな隙間が。なんだろう、とのぞきこむ
と、フッと生暖かい風……。壁1枚向こうの、寝小屋のクマに息を吹きか
けられた思い出。 (大平)
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メールマガジン ZooExpress No.188 - 2004年10月29日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
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URL : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
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(c)2004 Tokyo Zoological Park Society
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