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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.179 - Aug 27, 2004
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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。
・「血の汗」とも呼ばれます。
■東京ズーネットBB■==================================================
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▼新作ビデオを公開しました!
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「東京ズーネットBB」は、動物園からお届けする動画ニュースです。今月
も、新作6本を公開しました! 「東京ズーネット」のトップページをクリ
ック!
◎うごく!どうぶつ図鑑(約2分)
○カバの赤い汗──────────────────────────
最近、上野動物園もお手伝いした研究により、「カバの赤い汗」の研
究が話題になりました(2004年5月27日付の英科学誌「ネイチャー」掲
載の論文)。その「赤い汗」をビデオでご紹介。
「血の汗」とも呼ばれるカバの「汗」はむかしから知られています。
皮下腺から分泌された粘液は、数分で赤くなり、数時間後には茶色に変
わります。
ビデオでは顔の表面にプツプツと小さく盛り上がった赤い点々が写っ
ています。研究によると、この分泌物には紫外線を防ぐ効果や、抗菌効
果があるとのこと。ヒトのスキンケアに応用可?
○オオアリクイの水浴び──────────────────────
2004年の夏は記録的な猛暑でした。上野動物園のオオアリクイもシャ
ワーを浴びています。がっしりした爪をつかって、しっぽをガシガシガ
シ掃除?したり、お尻をカリカリ掻いて?みたり。
いつも仲のよいオスとメスの2頭ですが、地面にたまった水に浸かり
ながら、相手に「パン~チ」をくらわせているのはなぜ……。
○キリンと「サッカーボール」───────────────────
多摩動物公園のキリンたちに「サッカーボール」をあたえてみました。
いや、直径20センチくらいのじゃなくて。大きさはビデオを見てくださ
い。飼育係が放飼場に運んできます。
金属枠の球体の中身は青草やシイの葉、まん中にペレットを入れてあ
ります。キックオフと同時にキリンが足でコロコロころがすはず……が、
ちょっと押してみたり、青草を少し食べてみたり。
○アライグマに氷のプレゼント───────────────────
井の頭自然文化園では、2004年3月14日と18日にアライグマが生まれ
ました。夏のあいだ、そのアライグマの親子に、サツマイモやリンゴを
閉じこめた氷をプレゼントしてみました。
水の中でゆらしたり、地上で転がしたり──そのうちに中身が食べら
れるようになります。異様に暑かった時期も過ぎ、残念ながら、もう氷
のプレゼントはしていません。ビデオでごらんください。
○スマトラトラの朝食───────────────────────
上野動物園では、朝、インドライオンとスマトラトラに牛骨をあたえ
ています。開園時間の放飼場内の固定具に牛骨を装着。骨にかぶりつく
シーンのちょっと前、奥の方で砂を蹴っているのは尿によるマーキング。
動物園ならまじかで観察できます。爪も牙も舌も足も、どんなふうに
食事をしているか、じっくり見てください。
◎動物園よりおしらせ
○動物解説員のガイドツアー────────────────────
上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園では、
動物の専門家「動物解説員」によるガイドツアーを行なっています。動
物の専門家といっしょに動物園や水族園をまわると、たのしさ倍増!
マイクをもって解説する解説員は、園内を歩きながら、ほんものの動
物のからだの一部など、いろんな資料をつかって解説します。ツアーが
おわったあとも、動物がちがった目で見えるはず。
所要時間は約45分、参加は無料です。スケジュール等、ガイドツアー
のページはこちら→ http://www.tokyo-zoo.net/guided/
※東京ズーネットBBの動画は、ブロードバンドでどうぞ。ISDNでは再生でき
ません。ごめんなさい。おすすめの環境は、こちらをごらんください。
http://www.b-bat.tv/requirement_comp/500k.html
■井の頭自然文化園■==================================================
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▼文化園いきものクラブ──2004年9月~12月
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動物解説員といっしょに、さまざまなテーマで井の頭自然文化園の動物や
自然を観察します。対象は小学生(低学年は保護者同伴も可)。
参加申し込みは、実施日の3週間前から電話で受けつけます。各回とも、
「先着20名」まで! お早めに!
2004年9月11日(土)9時30分~12時 「井の頭池をのぞいてみよう」
2004年10月9日(土)9時30分~12時 「アカゲザルのしぐさ観察」
2004年11月13日(土)9時30分~12時 「落ち葉 探検隊」
2004年12月11日(土)9時30分~12時 「冬越しをするカモたち」
※申込・お問い合わせは──井の頭自然文化園 0422-46-1100
■大島公園動物園■====================================================
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▼保護したキョンの子
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2004年6月8日、キョンのメスの子が園内で保護されました。幸い、カラ
スなどによる外傷もなく、元気だったので人工哺育をすることにしました。
その結果、初日から人工乳首にも吸いつくようになり、順調に成育。ミル
ク以外の固形物を食べることも、かなり多くなってきました。
7月22日以降、小獣舎の一角を利用して展示しています。現在は離乳をう
ながすために最低限のミルクしかあたえていませんが、係員がそばを通るた
びにミルクを求めてケージ内を移動するしぐさはとても愛らしいです。
このまま成長して園内に放飼できるようになれば、大島公園の人気者にな
ることでしょう。
写真は、東京ズーネットのニュースページ http://www.tokyo-zoo.net/
をごらんください。 〔大島公園動物園 高橋孝太郎〕
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N E W S C L I P S
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●「ホタル点滅の不思議──地球の奇跡」──横須賀市自然・人文博物館
開館50周年を迎えた横須賀市自然・人文博物館の特別展示。ホタルの調査・
研究を重ねてきた博物館ならではの展示。開催中。2005年1月30日まで。
http://www.museum.yokosuka.kanagawa.jp/event/event.html
●金メダルラッシュで魚不足──須磨海浜水族園
神戸市の須磨海浜水族園では、アテネ五輪で日本選手がメダルをとるたびに、
金ならゴールデンバタフライフィッシュ、銀はシルバーダラー、銅はブロンズ
プレコの個体数を増やす企画をスタート。ところが、金メダルラッシュでゴー
ルデンバタフライフィッシュが不足。キンギョハナダイを代役に立て、その間
に追加個体を確保。ゴールデンバタフライフィッシュは計16匹になったとのこ
とですが、8月27日現在、日本は金15、銀9、銅10。また足りなくなる?
・須磨海浜水族園ニュース
http://kcva.or.jp/aquarium/cont/cont01/info/info-176.htm
・asahi.com メダル獲得総数
http://www2.asahi.com/2004athens/result/ME/MEX000.html
●公開シンポジウム「動物園における日本産哺乳類の展示と維持」
2004年10月9日、東京農業大学厚木キャンパスにて、日本哺乳類学会2004年
度大会の公開シンポジウム。
座長:小宮輝之(上野動物園園長)
「四国産ニホンカモシカを飼育して」
中西安男(わんぱーくこうちアニマルランド)
「カヤネズミのゆりかご作り──日本で一番小さなネズミの巣作り行動」
宮田桂子(上野動物園)
「アブラコウモリとアズマモグラの体重変動と摂食量」
村井仁志(富士市ファミリーパーク)
「リス森構想から10年」 佐々木真一(井の頭自然文化園)
「オヒキコウモリの保護活動と飼育展示」
畑瀬淳(広島市安佐動物公園)
「アズマモグラの飼育と展示における新しい知見」
菊地文一(多摩動物公園)
10月10日にも公開シンポジウム「哺乳類の採食行動」が開催されます。詳細
は大会サイトから http://www.university.jp/mammalogy/
●公開シンポジウム「人と野生動物の共通感染症」と「アジアの野生動物医学
をもっと知ろうよ!
2004年9月18日、東京大学農学部弥生講堂にて、日本野生動物医学会大会の
公開シンポジウム。くわしくは、日本野生動物医学会大会のサイトをごらんく
ださい。 http://www1.bbweb-arena.com/harubuuu/igakukai.htm
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変更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登
録してください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/
▽編集後記
・今晩(土曜日の夜)に計画されていた東京動物園協会の「ムササビ観察会」。
天候不順のため、中止と決定いたしました(泣)。 (大平)
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メールマガジン ZooExpress No.179 - 2004年08月27日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2004 Tokyo Zoological Park Society
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