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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.117 - June 20, 2003
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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」
・やっぱり昆虫のセミに似てますか……?
■上野動物園■========================================================
▼コウモリフェスティバル開催!──上野 6/18
4000種をこえる世界の哺乳類のうち、ネズミのなかま「齧歯類」(げっし
るい)は、1700種類以上。目(もく)としては最大のグループです。
では、約1000種もの種数をほこる、2番目に多いグループは?
それは、空を飛ぶ哺乳類、コウモリなのです。
2003年7月1日から、「コウモリフェスティバル2003 in 上野動物園」が
はじまります。
特別展、一般向け講演会、動物ゼミナール(連続講演会)、観察会など、
コウモリをさまざまな角度から紹介します。
・コウモリ展
7月1日から9月28日のあいだ、上野動物園西園ズーポケットにて。写
真、解説パネル、模型、折り紙、体験コーナーなど。
・一般向け講演会「コウモリのおはなし」
7月21日(月・祝)、午後1時30分から3時まで(開場午後1時)、西
園動物園ホールにて。申込不要(動物園の入園料は必要です)。
コウモリのふしぎさ、観察法などについて、動物写真家の中川雄三さん
がスライドとともに語ります。
○中川雄三さんのページ http://www.fujigoko.tv/nakagawa/
・連続講演会「動物園ゼミナール・コウモリ学入門」
8月2日(土)午前10時~午後5時と、8月3日(日)午前10時~午後
4時の2日間、ちょっと専門的な内容の連続講演会です。
対象は中学生以上 160名です。お申し込みのうえ、お送りする参加証を
ご持参ください(入園が無料になります)。なお、応募多数の場合は、抽
選をおこないます。
申込方法──Eメール、ファックス、いずれかの方法で、参加者全員の
氏名・年令と、代表者の住所・電話番号(ファックス番号)を明記して、
下記宛先にお送りください(コウモリ観察会への申込とは別にお送りくだ
さい)。
Eメール:event@tokyo-zoo.net
(題名を「動物園ゼミナール」としてください)
ファックス:03-3828-8237
はがき:〒110-0007 台東区上野公園9-83
東京動物園協会「動物園ゼミナール係」
○8月2日
「コウモリはどんな動物か」吉行瑞子(国立科学博物館)
「DNAで探るコウモリの進化」河合久仁子(北海道大学低温科学研究所)
「コウモリの生存戦略とエコロケーション」松村澄子(山口大学)
「コウモリの保護と観察」山本輝正(コウモリの会)
○8月3日
「日本の動物園でのコウモリ飼育」大橋直哉(東京都産業労働局)
「オオコウモリウォッチング」大沢啓子(都立保谷高校)
「コウモリの繁殖と社会構造」船越公威(鹿児島国際大学)
・コウモリとセミの観察会
8月2日(土)、8月3日(日)の午後5時30分から8時まで、不忍池
周辺でコウモリの飛行とセミの羽化を観察します。定員は各日 100名(1
日単位の催し物です)。
申込方法──Eメール、ファックス、はがき、いずれかの方法で、参加
希望日(日を問わない場合は、第1希望・第2希望をお書きください)、
参加者全員の氏名・年令、代表者の住所・電話番号(ファックス番号)を
明記して、下記宛先にお送りください(動物園ゼミナールへの申込とは別
にお送りください)。
Eメール:event@tokyo-zoo.net
(題名を「コウモリ観察会」としてください)
ファックス:03-3828-8237
はがき:〒110-0007 台東区上野公園9-83
東京動物園協会「コウモリ観察会係」
主催:上野動物園、共催:コウモリの会、(財)東京動物園協会
・コウモリの会 http://mailsrv.nara-edu.ac.jp/~maedak/bscj/
■葛西臨海水族園■====================================================
▼すがたもくらしも異なる親子──コブセミエビ
親と子の姿が似ても似つかない生き物といえば、みなさんは何を思い浮か
べるでしょうか? イモムシとチョウ、ヤゴとトンボなど、昆虫のなかまを
思い浮かべるかもしれません。じつは、海の生き物にも、とても同じ種とは
思えないほど、親と子で姿のちがう種類がたくさんいます。
「東京の海」のコーナー、「伊豆七島」の水槽に展示されているコブセミ
エビを見てみましょう。ずんぐりむっくりとした大型のエビです(写真は東
京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをごらんくだ
さい)。
さて、その子ども(幼生)の姿は?──これまで「実験展示」コーナーで
お見せしていましたが、残念ながら数がへってしまったので、上記ニュース
ページの写真をごらんください。
透明でうすっぺらな体、先端がブラシのようになっている長い足、飛びで
た眼、なんだかヘンテコな格好をしています。とても親子とは思えませんね。
コブセミエビの親子は姿がちがうだけでなく、くらしかたもまったくちが
います。水槽の岩棚をノソノソと歩きまわる親は、自然の海でも浅い海の岩
場でくらしています。
では幼生は?というと、海中で浮いてただようくらし、つまり浮遊生活を
しているのです。ひろ~い海をこんな小さな生き物がただよっているなんて、
想像がつきませんね。でも、驚くなかれ! エビもカニも、ウニもヒトデも、
沿岸の海底でくらす海の生き物のほとんどが、子どもの時期には、親とまっ
たく違う姿で浮遊生活をしているのです。
幼生のヘンテコに見える姿も、そのくらしかたがわかると納得。透明でう
すっぺらな体は、水の中では敵に見つかりにくいし、足にはえた細かい毛は
水中に浮くのに役立ちそうですね。幼生の体は小さく、未発達で、泳ぐ力も
あまりありませんが、ただようくらしに便利な、いろいろな工夫をもってい
るのです。
では、姿もくらしも異なる親子は、どうやってつながるのでしょう? 幼
生が浮遊生活をおえて、親とおなじようなくらしを始めるとき、体にも大き
な変化がおきます。海の底でくらすのに適した姿や機能をもつようになるの
です。イモムシがさなぎをへて、チョウになるのとおなじような変化が、コ
ブセミエビにもおきるというわけです。
コブセミエビの幼生は、ある朝水槽をのぞいていた飼育係が見つけました。
水中に設置された蛍光灯に小さなクモのような「ムシ」がたくさん集まって
いたのです。
すこし前に、コブセミエビの1匹がおなかに卵をかかえていたので、幼生
だ!と、ピンときたわけです。水槽から取り上げ、別の水槽でブラインシュ
リンプなどの小さなえさを与えて育てています。最初は体長が2ミリほどで
したが、2回脱皮をして約4ミリにまで成長しました。
資料によれば、コブセミエビの幼生は、数か月の浮遊生活のあいだに約4
センチまで成長するそうです。
〔葛西臨海水族園調査係 天野未知/飼育係 中村浩司〕
■大島公園動物園■====================================================
▼ハナジカの落角
シカの角が落ちることを「落角」(らっかく)といいます。大島公園動物
園でも、5月8日、ハナジカに今年はじめての落角が確認されました。
昨年(2002年)は、落ちた角を10センチていどの長さに切り、キーホルダ
ーを作って、体験学習で来園した学生さんなどへの記念品にしましたが、職
員からは「大きすぎる」「実用性がない」「もらっても迷惑だろ」とさんざ
んな評判でした。
毎年たくさんの角が落ちますが、今年はどのように有効利用しようか迷っ
ています。
さて、落角が終われば出産期。今年は何頭のかわいいバンビたちの顔が見
られるか楽しみです。
写真は「東京ズーネット」 http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースペー
ジでどうぞ。 〔大島公園動物園 高橋孝太郎〕
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N E W S C L I P S
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●トキの数が500羽をこえる
1981年発見当時7羽。急速に増え 500羽に。2003年は約70羽が誕生。保護
区域は約300平方キロ。中国の話。
http://j.peopledaily.com.cn/2003/06/20/jp20030620_29981.html
●「アブラムシミニ図鑑」
ちいさな昆虫、アブラムシを接写し、わかりやすく画像でまとめた図鑑。
http://homepage1.nifty.com/tago-ke2/ABURAMUSHI/TOP-ABURA.htm
田悟敏弘さんのサイト。「ウンカ・ヨコバイ識別ミニ図鑑」も。トップペー
ジは http://homepage1.nifty.com/tago-ke2/ 。
●「アリ類図鑑データベース2003」改訂
日本産アリの分類検索に関するデータベースが改訂。生まれかわりました。
http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/indexj.html
●薮内正幸 野鳥・動物原画展──絵本・図鑑に描かれた野鳥と動物たち
2003年6月28日から7月24日まで、茅野市美術館・茅野市図書館にて、動
物画家・薮内正幸氏の原画展を開催。入場無料。
・茅野市図書館 http://www.libnet-suwa.gr.jp/Chino/IntroChino.html
●脇田智写真展「動物たち・光と影'03」
独自の視点で動物園動物を撮り続ける写真家・脇田智さんによる個展。も
う始まってしまったのですが(6月19日より)、6月24日まで開催中。代官
山フォトギャラリー(東京都目黒区)にて。
・脇田智 Photo Gallery Zoo
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/3227/
・代官山フォトギャラリー
http://www.eastwest-inc.co.jp/salon/closeup_2003/006/closeup20030619.html
●スマトラサイ妊娠──シンシナティ動物園
このままでは絶滅が近いといわれるスマトラサイ。米シンシナティ動物園
では、2001年9月13日、飼育下で初めてオスが生まれました。 100年以上も
前の1889年、カルカッタ動物園で繁殖して以来のことでした。
そして2003年6月、シンシナティ動物園で同じ個体が2頭めを妊娠。期待
が高まっています。
・シンシナティ動物園 http://www.cincinnatizoo.org/
●グラスゴー動物園、9月で閉園
財政難を解消できず、英国グラスゴー動物園は、2003年9月で閉園が決定。
開園は1947年。あてにしていた所有地売却も許可がおりませんでした。
・グラスゴー動物園 http://www.glasgowzoo.co.uk/
●イルカのソナーとコウモリのソナー
音波を発射し、反射音で標的の方向や距離をはかるしくみが「ソナー」。
コウモリやイルカや潜水艦でしられています。
コウモリや潜水艦は、遅く返ってくる反射音を自分で増幅しておぎなって
いますが、この調整のしくみはイルカにはない、と考えられていました。
しかし、科学誌「ネイチャー」6月19日号によれば、イルカは標的に近づ
くほど、発射音を小さくして調整しているとのこと。
コウモリの中には、音波を発するときだけ音が聞こえなくなるようなしく
みをもっている種類がありますが、イルカの耳は構造的にそれができないら
しく、その意味でも、発射音の方を小さくするしくみは合理的なようです。
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変更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登
録してください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/
▽編集後記
「アブラムシミニ図鑑」の田悟敏弘さんは、東京動物園協会が2000年12月
まで発行していた昆虫の月刊誌「インセクタリゥム」によく写真を投稿して
いただきました。ホームページでもご活躍中です。
ある研究によれば、コウモリの口の前約10センチのところで約 100デシベ
ルもあったとか。工事用空気削岩機の騒音が90デシベルとのことなので、聞
こえたらうるさそう(「ポップミュージックの楽団」が 110デシベル……↓)
http://www.jpec.or.jp/contents/infosante/No.3/page2.html
水産総合研究センター水産工学研究所の赤松さんのページにイルカの声が。
→ http://cse.fra.affrc.go.jp/akamatsu/at/homepage.html
No.113でご紹介したヤマトメリベ。来週25日に「東京ズーネットBB」で、
その不思議なすがたと動きを公開します! (大平)
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メールマガジン ZooExpress No.117 - 2003年06月20日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
(c)2003 Tokyo Zoological Park Society
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