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Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.170 - Jun 25, 2004

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」。

・ケンタのにおいは……。

■上野動物園■========================================================

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 ▼ゴリラのケンタがやってきました
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  2004年5月24日、京都市動物園からニシローランドゴリラのオス「ケンタ」
 が上野動物園にやってきました。到着した夜のようすを「東京ズーネットBB」
 では動画でご紹介しています(東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/
 から「TokyoZooNetBB」をクリック)。

  京都を発ったのは午後1時ごろ。京都の飼育係1名、上野から迎えに行っ
 た2名とともに、トラックに乗って一路東京へ。午後10時30分ごろ東京に着
 きました。ビデオは上野到着後のようすです。

  トラックからケージを降ろし、ゴリラ舎に運び込んで、飼育室に移しまし
 たが、ケンタは素直に移動してくれました。推定27歳のケンタは体格がよく、
 顔も大きく、お尻も大きく、迫力のある個体です。

  これで上野動物園のゴリラはオス2頭(ムサシとケンタ)、メス4頭(リ
 ラコ、ピーコ、ローラ、トト)の計6頭になりました。6月13日に初めて放
 飼場に出たケンタは、落ち着いた表情であたりを探検。放飼場より上にある
 観覧ポイントで見ていると、ケンタの「におい」が漂ってきます。担当者に
 よると、体臭の強さにも個体差があるとのこと。

  期待されているケンタ。続報はふたたびビデオでもご紹介します。

 ・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」のニシローランドゴリラはここ↓
   http://www.tokyo-zoo.net/encyclopedia/species_detail?code=63

■東京ズーネットBB■==================================================

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 ▼新作ビデオを公開しました!
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  「東京ズーネットBB」は、動物園からお届けする動画ニュースです。2004
 年6月25日、あたらしく6本を公開しました。「東京ズーネット」のトップ
 ページ http://www.tokyo-zoo.net/ から「TokyoZooNetBB」をクリック!

 ◎うごく!どうぶつ図鑑(約2分)

  ○カリフォルニアアシカ出産

   2004年6月1日、上野動物園のカリフォルニアアシカが双子を出産!
  でも、残念ながら1頭は病死してしまいました。もう1頭は、小さな体で
  元気よく動いたり、泳いだりしています。

  ○ケープペンギンに個体識別マーキング

   上野動物園の東園と西園の2か所にいるケープペンギン。数の少ない東
  園に西園から5羽を移動しました。個体識別用がすんでいない個体には、
  翼に色のついた環を装着したり、マイクロチップをつけたり……。

  ○インドライオンの朝食

   上野動物園では毎朝9時30分ごろ、牛骨をインドライオンにあたえてい
  ます。がっしりとした前足で骨を押さえ、かぶりついているのはオス。鋭
  い爪、牙、ざらざらした舌など、迫力ある食事風景をごらんください。

  ○コモンマーモセット

   上野動物園小獣館の屋根の改修が終わり、外光が飼育室内にさしこむよ
  うになって、コモンマーモセットも毛並みがよくなりました。1か月ほど
  あたえている青草もよく食べています。

  ○アライグマの7頭の子ども
   井の頭自然文化園でアライグマが7頭誕生。久しぶりの繁殖です。2004
  年6月19日に初めて運動場に出ました。1頭だけ体が黒い子がいます。徐
  々に大胆になった子どもたちは水に入ったり、餌を探したり。

 ◎動物園よりおしらせ

  ○ゴリラのケンタ来園

   上の記事をごらんください。

 ※東京ズーネットBBの動画は、ブロードバンドでどうぞ。ISDNでは再生でき
  ません。ごめんなさい。おすすめの環境は、こちらをごらんください。
   http://www.b-bat.tv/requirement_comp/500k.html

■大島公園動物園■====================================================

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 ▼ワオキツネザルの子どもの事故
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  2004年5月8日、出産後まもないワオキツネザルの子どもが、母親の胸か
 ら落ちるという事故が起きました。母親を室内に収容し、子どもを抱くよう
 促しましたが、興奮して抱く気配がありません。

  昨年も同様の事故が発生しました。そのときは、子どもを産んだばかりの
 別のメスに乳母になってもらいました。そこで、4月30日に出産し、ワオキ
 ツネザルのいる小獣舎で育児中のメスに託したところ、さっそく子どもを胸
 に引きよせてくれました。

  母親から離れてまもないためか、子どもも違和感を感じていないようです。
 小獣舎はお客さんとの距離が近いので、メスが2頭の赤ちゃんを育てている
 ところを間近で観察できます。

  小獣舎には老齢の「おばあ」(推定年齢27歳以上!)と「ガク」が同居し
 ていますが、最近は赤ちゃんがおばあの背中をつかんだりするところも観察
 されています。

  写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/  からニュースページ
 をごらんください。           〔大島公園動物園 高橋孝太郎〕

■動物園でのボランティア募集のおしらせ■===============================

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 ▼東京動物園ボランティアーズへの参加者を募集します
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  動物に関する解説、来園者への案内、催し物の手伝いなど、動物園でボラン
 ティア活動をおこなっているのが「東京動物園ボランティアーズ」(TZV)。
 現在、参加者を募集中です。いっしょに、魅力ある動物園を作っていきません
 か?

  東京動物園ボランティアーズは、活動内容によって「ドーセントグループ」
 と「サービスガイドグループ」という二つのグループにわかれています。

  “ドーセント” docent は聞きなれない言葉かもしれませんが、動物園や博
 物館・美術館などの展示解説員のこと。動物園では、来園者に向けた動物ガイ
 ドなど、教育普及活動をおこないます。

  サービスガイドグループは、施設案内、迷子札配布、イベントの補助など、
 来園者接遇を中心とした活動を担当します。

  活動場所は、上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園、葛西臨海水族
 園です(ただし、井の頭自然文化園はサービスガイドグループのみ)。

  応募方法、説明会の日程、募集定員、応募資格など、くわしくは東京ズーネ
 ット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースのページをごらんください。

■ B O O K S ■=======================================================

 『ハエ──人と蠅の関係を追う』篠永哲著、八坂書房、本体2,000円、
                2004年5月刊、ISBN4-89694-842-4

  1960年代から2002年まで、何十回という海外調査を重ねてきた篠永先生に
 よる、熱帯地域での採集調査の記録。何を採集したかというと、それはハエ。

  本書に出てくるのは、おもにイエバエ科、クロバエ科、ニクバエ科。この
 3科には、病原体の媒介者や伝搬者となる「衛生害虫」がたくさん含まれて
 います。衛生害虫はヒトの生活環境下で生息するので、世界共通の種も多い
 のです。篠永先生の調査の目的の一つはハエの害虫化を解明することでした。

  ハワイ、小笠原、インドネシア、ニューギニア、南太平洋島嶼群、ニュー
 カレドニア、フィリピン、タイ、マレー半島、ボルネオ、台湾、ベトナム、
 南西諸島、ネパール、インド、パキスタン、ナイジェリア、マダガスカルな
 ど──世界各地で見て採集し記載したハエの紹介なのですが、秘境と言って
 よい場所での調査も多く、その苦労と楽しみと興奮が伝わってきます。

  「ハエの調査というとすぐにゴミ処理場に案内されます。そこでの仕事は
 一〇分で済みます。(略)われわれの採集の目的は、ゴミ処理場のイエバエ
 ではありません。自然環境下のハエです。このことを理解してもらうのがま
 た厄介な仕事でした。いくら説明しても人の生活と関係のないハエなど現地
 の人にとってはどうでもいいことなのです」(p.39)

  しかし、精力的に調査をつづける篠永先生は巻末でこう語っています──
 「小さくて、あまり綺麗ではなく、収集対象にもならないハエ類に興味をも
 つ人の数は、蝶や甲虫などの愛好家の数とは比べものになりません。(略)
 それでも研究をやめられない理由は、ただハエが好きだからです」(p.205)。

  著者は元・東京医科歯科大学助教授。医学博士。衛生害虫研究の第一人者。
 現在、東京医科歯科大学非常勤講師。

 ・八坂書房のサイトはまだありませんが、今月、yasakashobo.co.jp ドメイ
  ンが登録されたようですので、まもなく開設?

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  N E W S  C L I P S
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●カタツムリの一斉調査、7~8月──自然保護協会
http://www.nacsj.or.jp/old_database/kansatsu/kansatsu-040622-shiryo.html

●クロサイの生息数、過去2年間で500頭増加(AP)
http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/animals/newsid_3817000/3817011.stm

●第2回「イボヤギ展」下北沢、ギャラリーGeki
2004年7月6日~11日 http://www.honda-geki.com/geki.html

●「海のモノ展3──ちょっと涼しい海の中へどうぞ」杉並区 Gallery MADO
2004年7月28日~8月2日 http://www.eltadesign.com/umi3.htm

●クロヒョウだ!──3週間にわたる捜索の結果、大きめのイエネコだった

 フランスのマルセイユ近郊での事件。20人もの目撃者がいたのに……。結局、
大きめのイエネコだったとのこと。でも、捕獲できてないそうです。
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200406230015.html (CNN.co.jp)

●トドの赤ちゃん誕生──鴨川シーワールド

 千葉県の鴨川シーワールドで2004年6月22日までにトドの赤ちゃんが誕生。
生まれたばかりの体長は約1メートル、体重は20キロ(推定)。トドは国内
の水族館や動物園16か所で約70頭が飼育されています。(共同)

・Yahoo!NEWS(写真あり)
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000121-kyodo-soci
・鴨川シーワールド http://www.kamogawa-seaworld.jp/

●「雄浜」あらため「彬彬」──ジャイアントパンダ

 和歌山県の白浜アドベンチャーワールドから中国の四川省成都へ里帰りした
ジャイアントパンダの「雄浜」(ユウヒン)は、「彬彬」(ピンピン)という
中国名を授けられました。緊張気味に過ごしているようです。(人民网)

http://people.ne.jp/2004/06/23/jp20040623_40603.html
http://people.ne.jp/2004/06/24/jp20040624_40661.html

●渡り鳥衝突対策──高層ビルの夜間消灯

 北米では渡り鳥が高層ビルの照明に惑わされ、窓ガラスに衝突して死亡して
いるそうです。年間10億羽が死んでいるという見積りもあります。シカゴでは
4年前から夜間消灯を推進。かつては歩道に落ちた鳥の死骸をかき集めるほど
だったそうですが、被害は約8割も減ったとのこと。
 マンハッタンでは運動の推進はむずかしいようですが、世界貿易センタービ
ルがなくなったため、被害はやや減っているとのこと。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200406210018.html (CNN.co.jp)

●タコにも“利き手”あり?

 タコの8本の腕は、器用さではどれも同じですが、あたらしい場所を探ったり、
見慣れない物体を触ったりする際、いちばん先に出す腕が決まっているとのこと。
2番目、3番目に出す腕もほぼ決まっているそうです。二つある目のうち、どち
らかが“利き目”で、その利き目に近い腕が“利き腕”になるのでは、との予想。
Animal Behavior Society大会での発表。
http://www.nature.com/nsu/040614/040614-1.html

●しっぽの赤外線でヘビを脅すジリス

 カリフォルニアジリスは、子どもを襲おうと近づいてきたガラガラヘビに対し、
しっぽを立て、そこから赤外線(要するに熱)を発して、追い払おうとするそう
です。赤外線を信号として意図的に使う動物の例はこれまで知られていませんで
した。もっとも、闘えばジリスの負けはほぼ確実。熱がヘビに対してどういう意
味を伝えているを調べるのは、今後の課題です。同じくAnimal Behavior Society
大会での発表。http://www.nature.com/nsu/040614/040614-3.html

●“密航者”ホッキョクギツネがシアトルに到着

 アリューシャン列島の西端に近い島を発ち、シアトルに到着した船のごみ用
コンテナを開けたら……そこには、なぜかホッキョクギツネが。なぜコンテナ
に閉じこめられたかは不明ですが、2週間は旅をしてきたはず。地図↓
http://seattletimes.nwsource.com/cgi-bin/EnlargePhoto.pl?MediaUseId=2001965044

 野生に戻すには高齢でもあり、ウッドランドパーク動物園で飼育することに
なりました。(SeattleTimes)
http://seattletimes.nwsource.com/html/localnews/2001965008_fox25m.html

●タイで行なわれた人間vsアジアゾウのサッカー

 コ、コワー。動画43秒、WMP→http://news.tbs.co.jp/asx/news983408_3.asx
(Tokyo Broadcasting System, Inc.)

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▽編集後記

 ・先週お伝えした、腕時計を守っていた推定30歳以上のウミザリガニですが、
  質問メールをいただきましたのでお答えします。動いていた時計はさすが
  に30年は経っていないようです。それでも少なくとも3年は水中にあった
  と推測されています。えーと、ソースはたとえば↓(英語)
   http://news.bbc.co.uk/cbbcnews/hi/animals/newsid_3817000/3817011.stm

 ・やっぱり梅雨全開の日々……。蒸蒸。             (大平)

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メールマガジン ZooExpress No.170 - 2004年06月25日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL   : http://www.tokyo-zoo.net/  東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2004 Tokyo Zoological Park Society
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