教育活動
動物園水族館での学び
動物園水族館での学び
動物園や水族館の最大の魅力は、なんといっても「生き物の生きている姿」を誰もが気軽に観察できることです。人と生き物、そして自然とのつながりが薄れつつある現代において、多様な生き物との出会いはまさに学びの第一歩となるでしょう。
生き物との心動かされる出会いをきっかけに、生き物に親しみ、さらに深く知り、それらを育んできた自然の大切さについて考える。動物園や水族館での学びは、人と生き物、自然との未来を考え行動するための大切な基盤を築く場でもあると、わたしたちは考えています。
わたしたちは動物園水族館が子どもから大人まで、だれもが楽しく学び、自然や生き物への理解を深め、その未来を考える場となるよう日々取り組んでいます。
生き物の観察
生き物の観察
動物園や水族館では、のんびりとお気に入りの生き物をながめて過ごすのも素敵な楽しみ方のひとつです。しかし、少し積極的に「観察」することで生き物のおもしろさを自分自身で発見することができれば、生き物や自然への関心はより深まるでしょう。
とはいえ、「どこをどうみればいいのかわからない」という方も少なくないかもしれません。そこで、動物園水族館では、生き物を「こうみたらおもしろい!」という観察のポイントがわかる教材やプログラムをたくさん用意しています。
生き物をじっくり観察し、そのふしぎや驚きに気づくことができれば、「かわいい」「きれい」という印象だけで終わらず、生き物のもつ無限大の魅力をより深く味わうことができるでしょう。
身近な自然へつなぐ
身近な自然へつなぐ
子どもの自然体験が乏しいことが問題視されるようになってから、かなりの時間が経ちました。今では、子どもたちに接する親世代や教員の中にも、十分な自然体験をしていない人が少なくありません。自然の中で、そこに生きる生き物たちとの生き生きとした出会いがなければ、自然について深く考えることは難しいでしょう。
私たちは、身近な自然や生き物とつながるためのプログラムにも力を入れています。園内の自然環境を活用した観察会をはじめ、干潟など生き物がくらすフィールドに直接足を運ぶ体験も行っています。
動物園や水族館での学びが、その場限りで終わるのではなく、それぞれが身近な自然の中で学びを継続し、自然や生き物とのつながりを深めていくきっかけとなることを願っています。
生き物と地球の未来のために
生き物と地球の未来のために
地球上の生き物たちが直面している危機的な状況や地球温暖化による気候変動など、近年これらの環境問題に関する報道が増えたことで、私たちの関心もますます高まっています。環境問題の解決には技術の進歩や規制の強化といった社会的な取り組みはもちろんのこと、わたしたち一人ひとりが自然との関係を見直すことが欠かせません。
わたしたちは動物園や水族館での生き物との出会いをきっかけに、来園者が生き物や自然環境の現状を理解し、それを自分ごととして受け止め、生き物や自然の未来のために行動して欲しいと考えています。そのために講演会やシンポジウムの開催や、さらには「私たちにできること」を共に考えるワークショップなど、さまざまな取り組みを積極的に行っています。
多様な教育普及活動
多様な教育普及活動
動物園や水族館にはじつにさまざまな方が訪れます。誰もが楽しく学べる場になることをめざして、都立動物園水族園では多様な教育普及活動を行っています。それぞれの教育普及プログラムは「誰に」「何を」「どうやって」伝えるのかを考えながらデザインされています。例えば同じテーマであっても、対象となる年齢にあわせて内容やねらいが異なるプログラムを用意します。
教育プログラムは、参加者のみなさんと共につくりあげていくものです。みなさんからのご意見やご感想をもとに、プログラムの改善や新しいプログラムの開発につなげていきたいと考えています。ぜひ、プログラムに参加し、ご意見やアイデアをお寄せください。
学校との連携
学校との連携
動物園や水族館の教育普及活動において学校教育との連携は重要な柱のひとつです。豊かな感性と好奇心を持つ子どもにとって、生き物や自然との生き生きとした出会いは、何にも代えがたい貴重な体験となるでしょう。わたしたちは動物園や水族館を訪れる子どものために多様なプログラムを用意するだけでなく、来園が難しい子どもに向けて出張授業やオンライン授業も行っています。
さらに、小学校教員向けの研修では、教員のみなさん自身が生き物や自然と接しながら楽しみ、学ぶ機会を提供しています。この体験を通じて、学校での授業や生き物の飼育をより充実させるサポートを行っています。また、個別の要望に応じて、教員の方々と協力しながら授業や教材の開発にも取り組んでいます。
わたしたちは、動物園や水族館が学校教育と連携し、子どもたちの学びや成長を支える場となるよう、これからもさまざまな取り組みを進めていきます。
教育普及センターと教育基本方針
教育普及センターと教育基本方針
東京動物園協会は、人々と野生の生き物との架け橋となる動物園・水族園の実現をめざしています。
このため、都立動物園・水族園の連携を一層強化し、動物園・水族館の役割である社会教育機能の充実を目的に
2019年に「教育普及センター」を設置しました。そして、教育普及センターの設立とともに教育普及事業方針を定めました。
この教育普及事業方針のもと、各園が特色を活かし、より進化した教育普及プログラムを展開していきます。
東京動物園協会教育普及方針
生き物や自然の魅力に気づき、さらに発展して学びを体験する身近な教育施設となるよう努めます。
日々新しくなる情報を正しい理解のもと発信し、知的好奇心を刺激しつづけます。
園内での教育プログラムやSNS等、さまざまな方法で情報を発信します。来園が難しい方にも、遠隔授業や移動水族館などの体験をともなう学びを届けます。
動物園と水族園の職員はもちろんのこと、ボランティアや学校等の教育機関、博物館等の社会教育機関と連携して幅の広い、深い学びを提供します。
生き物と人がともに暮らせる世界であり続けるために、地域や社会とともに行動します。
新たな取り組み
新たな取り組み
わたしたちは、今までの経験やノウハウを活かしながら、より魅力的で有効な教育普及活動を展開していくとともに、教育普及センターを中心に新たな取り組みも行っています。
