目指せハシビロコウ博士!
ハシビロコウの観察調査に取り組む架空のオンライン研究室「ハシビロコウ研究室」。ハシビロコウの未来を守る仲間を増やすことが目的の一つです。
クイズをとおしてハシビロコウ博士を目指しましょう。また、実際に観察するときっと新しい発見があるはずです。ぜひ上野動物園でも観察に挑戦してみてください。
研究テーマ:ハシビロコウの基本を学ぼう
研究テーマ:ハシビロコウの基本を学ぼう
Q1. 何を食べるの?
①魚
②草
③果物.
正解は、①魚。
ハシビロコウは主にハイギョやナマズなどの魚類を食べます。魚類以外にも、水生のヘビやカエルなども食べることがあります。
上野動物園では、ハシビロコウに生きたコイを与えています。食べている姿を見られるチャンスは少ないですが、ハシビロコウのようにじっと待って観察してみてください。
★★★★★
Q2. あまり動かないのは、なぜ?
①ねむいから
②魚をつかまえるため
③敵から見つかりにくくなるから
正解は、②魚をつかまえるため。
ハシビロコウは、水辺で魚が近くにくるのをじっと待っています。動かないことで、魚に気づかれにくくなるのです。
どのくらい動かないか、自分も一緒に動きを止めて観察してみましょう!
★☆☆☆☆
Q3. ハシビロコウは、どの鳥のなかまかな?
①ツルのなかま
②フラミンゴのなかま
③ペリカンのなかま
正解は、③ペリカンの仲間。
ハシビロコウは、水面近くに魚がくると、幅の広い大きなくちばしで素早く捕まえます。くちばしの先端はカーブして鋭くとがっているので、この部分を使って魚をがっちりとはさみます。
多摩動物公園で飼育しているモモイロペリカンとハシビロコウの魚を食べるようすをくらべてみよう!
ハシビロコウと同じく、魚を食べるケープペンギンのくちばしを観察してみましょう。やはり上くちばしの先端がカーブしてとがっているので、ペンギンが口を開く瞬間を待ってみてください。
★★★★☆
Q4. どんなところにすんでいる?
①森林
②湿地
③海岸
正解は、②湿地。
ハシビロコウはアフリカ中東部の水草の多い湿地や川などにくらし、背丈の高い植物が多い場所を好みます。開放的な場所とくらべて、魚が集まりやすく、また自分の姿を捕食者から隠すこともできるのでしょう。
ハシビロコウはどこにいるでしょうか?よくいる場所を観察してみましょう。実際には、水の中ではなく陸の上にいることが多いです。茂みの上など高いところに立っていることもあります。
★☆☆☆☆
Q5. ハシビロコウの足はどれかな?
正解は、①ハシビロコウ、②エミュー、③フラミンゴ。
水の中に入っても歩きやすく、背丈の高い草むらの中も歩きやすい長い足をもちます。また、4 本の指がとても長く、水草や泥の上を歩いても体が沈みにくいです。
他の鳥の足も観察してみよう!
②はエミューの足です。エミューは長くて頑丈な足を使って高速で走ることができます。後ろ向きの指は走るときに邪魔になるので退化し、3本指になっています。
③はフラミンゴの足です。フラミンゴは、ハシビロコウと同じく浅瀬を歩きやすい長い足ですが、水かきがあり、深いところでは泳ぐこともできます。
★★☆☆☆
まとめ
ハシビロコウのこと、知ることができましたか? ぜひ、上野動物園にも実際に観察しに来てくださいね。
観察をして「どうしてだろう?」と疑問に思ったことは、ぜひ調べてみましょう。知れば知るほど、もっと面白くなるはずです!
次の「研究員コース」では、ハシビロコウのくらしに注目し、より深くハシビロコウのことを学ぶことができます。
「研究員」コースは2026年7月ごろ開講予定です。どうぞお楽しみに!
研究テーマ:ハシビロコウのくらしを調べてみよう!
研究テーマ:ハシビロコウのくらしを調べてみよう!
Q1. 多くの鳥は鳴き声でコミュニケーションをとります。ハシビロコウはどのようにコミュニケーションをとるのかな?
①鳴く
②くちばしを打ち鳴らす
③つばさで音を立てる.
正解は、②くちばしを打ち鳴らす。
ハシビロコウは、ほとんど鳴き声を出さない鳥ですが、そのかわり、くちばしを「カタカタ」と打ち鳴らすことがあります。これは「クラッタリング」と呼ばれる行動です。クラッタリングは、オスとメスのコミュニケーションや、なわばりを守るときなどにおこないます。
ハシビロコウがくちばしを使って出す音を聞いてみよう!
★★★★★
他にもクラッタリングをする鳥がいるかな? ニホンコウノトリもクラッタリングをします。
★★★★★
Q2. ハシビロコウは、群れをつくる? 群れをつくらない?
①つくる
②つくらない
正解は、②つくらない。
ハシビロコウは、基本的には単独でくらします。繁殖するときはペアで過ごしますが、群れをつくることはありません。自分のなわばりをもち、他のハシビロコウがなわばりに来ると「ここは自分の場所」ということを伝えるために、くちばしをカタカタと鳴らす「クラッタリング」をしたり、つばさを広げて大きく見せたりして相手にアピールします。
他の鳥も観察して、くらし方のちがいを調べてみよう! 鳥には、群れをつくる種とつくらない種がいます。また、季節などによって一時的に群れをつくる種もいます。上野動物園では、その鳥の本来のくらしをできるだけ再現するように工夫をしています。
★☆☆☆☆
西園にいるベニイロフラミンゴはどうかな?
東園ツル舎にいるホオカザリヅルはどうかな?
Q3. じっと動かないように見えるハシビロコウ。まばたきは、する? しない?
①する
②しない
正解は、①する。
ハシビロコウをよく観察すると、まばたきをしています。まばたきには、2種類あります。1つは、目頭から目尻に向かって閉じる、白く半透明の膜を使ったまばたきです。この膜は「瞬膜(しゅんまく)」と呼ばれます。水の中にくちばしを素早く差し入れて魚をつかまえるときには、この瞬膜を閉じて目を守ります。
もう1つは、ヒトと同じように、まぶたを閉じるまばたきです。ただし、ハシビロコウは、閉じる方向がちがいます。ヒトは上から下に閉じますが、ハシビロコウは下から上に閉じます。ハシビロコウのまぶたには羽毛が生えており、瞬膜のまばたきと区別することができます。
ハシビロコウのまばたきを観察してみよう!どちらのまばたきをすることが多いかな?
★★☆☆☆
Q4. この写真は、雨の日のハシビロコウの羽のようすです。雨があたっても、水をはじいているのがわかります。ハシビロコウは、あるものを自分で羽に塗って水をはじいています。それは何?
①尾の付け根から出てくる脂(あぶら)
②羽をくずした粉
③ 餌の魚の脂(あぶら)
正解は、②羽をくずした粉。
ハシビロコウの腰のあたりには、「粉綿羽」(ふんめんう)という特別な羽があります。粉綿羽は、生えてから少しずつくずれて粉になっていく羽です。まずは、ハシビロコウの羽づくろいのようすを動画で見てみましょう!
ハシビロコウは、羽づくろいのときにくちばしや頭などを腰のあたりにこすりつけ、この粉を全身の羽にまぶしていきます。その粉によって、水や汚れをはじくことができます。
実験動画を見てみよう!
ハシビロコウのほかにも、ハトやサギの仲間など、粉綿羽を使う鳥がいます。一方で、多くの鳥は尾の付け根にある分泌腺から出る脂を羽に塗っています。
他の鳥の羽づくろいも観察してみよう! くちばしをどこにこすりつけているかな?
★★☆☆☆
Q5. ハシビロコウは、左右のつばさを広げたときの大きさが約2.5mにもなります。ハシビロコウは飛べる? 飛べない?
①飛べる
②飛べない
正解は、①飛べる。
ハシビロコウは飛ぶことができます。エサとなる魚を探して移動するときなどには、歩くだけでなく、大きなつばさを広げて飛びます。また、上昇気流を利用して、上空を旋回することもあります。動物園でも、つばさをひろげる姿や、短距離ですが飛んで移動する姿を見ることができます。
飛ぶまで待って、観察してみよう。
★★★★★
フラミンゴ側の広い放飼場では、飛んでいるところが見られるかもしれません!
飛ぶ鳥(ハシビロコウなど)と、泳ぐ鳥(ケープペンギン)の翼をくらべてみよう! つばさの形や大きさには、どんな違いがあるかな?
★★★☆☆
飛ぶ鳥:東園ワシ・タカ舎にいる「コシジロハゲワシ」のつばさは、大きく広がり、空を飛ぶのに役立ちます。
泳ぐ鳥:西園にいる「ケープペンギン」のつばさは短くかたい形になっていて、水をかいて泳ぐのに役立ちます。
まとめ
ハシビロコウの「くらし」について、いろいろな発見がありましたか?
体の特徴や行動には、ハシビロコウがどのようにくらしているのかを知るヒントがたくさんあります。観察して、考えて、調べることで、もっとハシビロコウのことを知ることができます。
この「研究員コース」ではハシビロコウのくらしのひみつを探りましたが、次は「博士コース」です! 博士コースでは、野生のハシビロコウの現状について学び、ハシビロコウを守るためにできることを考えます。
2026年11月頃公開予定です。お楽しみに!

