ニシローランドゴリラ「アニー」の近況(3/21更新:ゲンタロウとアニーの同居)

ニュース
2026年3月21日更新

2026年3月21日追記:ゲンタロウとアニーの同居

以前からお知らせしているとおり、ゲンタロウとアニーの同居を休園日にのみ実施しています。
前回のお知らせ以降も、2月24日、3月9日・16日に同居を実施しました。

2月24日の同居はゲンタロウが風邪気味ではあったものの、初めて怪我なく同居を終えることができました。

3月9日の同居は二頭とも互いの距離の取り方がさらに上達したように見え、今までよりも緊張感が和らぎ、いい距離感を保っているように見えました。
ゲンタロウのディスプレイ(自分を誇示する行動)は頻発するものの、無事に同居を終えることができました。

3月16日の同居では、開始から10分までは前回と同様にゲンタロウがディスプレイを盛んにおこない、アニーが距離を保ちながらそれを見ているという様子が継続しました。
開始から10分を過ぎた頃から、アニーがゲンタロウとの距離を詰め始めました。
そのあたりからゲンタロウの誇示行動も激しくなり、アニーが放飼場の隅に行った際にゲンタロウが背後からアニーを捕え、臀部や肩などを負傷させました。
その直後、アニーは自力でゲンタロウから逃れ、ゲンタロウを追い回し複数回絡みがあったのちに膠着状態となったため、一頭ずつ室内に入れて同居終了としました。

今回、二度の同居を怪我なく終えることができ、大きく前進したかと思われましたが、最後の同居で、大変残念なことにまたアニーに怪我を負わせる結果となってしまいました。
今回の怪我は、以前に負った傷と同じ場所であることから、傷の衛生状態を保つため、しばらくの間アニーの放飼を休止いたします。
アニーは今までと同様に、日中は非公開の屋外ケージと室内を出入り自由にする方法で管理していきます。また、ゲンタロウを放飼している時間以外は、2頭が格子越しに見合いできる状況を継続していきます。

今後の同居については、アニーの怪我の治癒を待ったうえで、二頭にとって最善の方法を検討し、慎重に実施していく予定です。

2月24日に実施した2頭の同居のようす

2026年2月19日追記:ゲンタロウとアニーの同居

アニーの怪我がおおむね改善したため、2026年2月9日に二度目の同居を実施しました。

一度目とほぼ同様に、同居直後にゲンタロウがアニーを捕らえ、左臀部など複数個所を噛んだため、アニーはまた負傷しました。
しかしその後はアニーがうまくゲンタロウと一定の距離を保ち、ゲンタロウのディスプレイ(自分を誇示する行動)を擬木上から見ているようすなどが確認されました。

獣医師による視診を含め、慎重な観察によりアニーの怪我が重傷でないと判断されたことから、続けて2月16日にも同居を実施しました。
この同居では、開始からすぐにゲンタロウがアニーへ直進することなく、少しずつ距離を詰めるかたちとなりました。
アニーも以前よりもさらに距離の保ち方が上達したのか、かなり落ち着いたようすでゲンタロウのディスプレイを擬木上から見ていました。
開始から15分ほどその状態が続き、状況に慣れたのかアニーのほうからゲンタロウへ距離を詰めるシーンが増えていきました。
開始から20分を過ぎた際、間に障害物がない状態で2頭が初めて対面し、ゲンタロウにアニーが捕まるかたちとなりました。
その際にアニーが背中や臀部などを負傷しました。

同居のようす
同居のようす(撮影日:2026年2月16日)

この2回の同居では、2頭とも互いの距離の取り方がかなり上達したように見えました。
負傷をともなう接触はありましたが、それまでは2頭がそろって地上にいても一定の距離を保ってお互いを視認していました。

アニーの怪我の程度も初回ほど重くはなく、同居解消直後にも格子ごしにアニーからゲンタロウの方に近づくなどのようすを確認しています。

アニーの怪我でご心配をおかけしていますが、怪我の状態や2頭のようすを注意深く観察しながら、引き続き同居に向けて取り組んでいく予定です。

同居についてはしばらくの間、休園日のみの実施を予定しています。ご承知おきください。

2025年12月28日追記:快方に向かうアニー

12月10日にお知らせしたニシローランドゴリラ「アニー」のケガは快方に向かっています。

最近のアニー
最近のアニー(2025年12月19日撮影)

そこで休園日におこなっていた放飼練習を、2026年1月2日から開園日にも実施します。
時間帯はゲンタロウを室内に入れたあとを予定していますが、天候や健康状態によって変動することがあるため、時間を定めずに実施します。

2025年12月も休園日に放飼練習を実施しましたが、放飼場に一、二歩出る状態からあまり進歩がありません。
そのため、室内から放飼場への扉を開放しても、アニーは放飼場に出ず、ご覧いただけない可能性が高い状況です。

まずはアニーが安心して放飼場に出られる環境をつくるのが第一の目的です。
アニーの本格的な公開まで、しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。

2025年12月10日追記:来園1か月経ったアニー

アニーの来園から1か月が経ちました。

来園当初はあまりえさを食べず、かなり警戒している状態が続きましたが、ゲンタロウとの見合いが始まると同時に採食量が徐々に増え、ゲンタロウの近くにいる方が落ち着いてすごしているように見えました。

当初、日中のみ格子越しに2頭の見合いをさせていましたが、夜間も含め、徐々に終日おこなうようにしました。
終日見合いを始めた初日には、夜間に格子越しに手を合わせるなどの行動を確認することができました。
そこで、休園日に放飼場で同居させることにしました。

ところが、いっしょにさせた途端ゲンタロウがアニーを追いかけ始め、放飼場に不慣れだったアニーは逃げ切れず、ゲンタロウに覆いかぶさられ、四肢などを咬まれて負傷してしまいました。

その後、室内に逃げ込んだアニーは追いかけてきたゲンタロウに反撃し、ゲンタロウもアニーに咬まれて数か所負傷したため、初めての同居は早々に中止しました。

室内ですごすアニー
室内ですごすアニー(2025年12月5日撮影)

それでも同居直後から、アニーは傷を気にしつつもみずから格子に近づき、格子や扉越しにゲンタロウのようすをうかがう行動を見せました。
そのため、翌日以降も格子越しの見合いを終日おこなっていますが、2頭は同居前と変わらずお互いのようすを確認しあっています。

ゲンタロウは環境に慣れ始め、1頭だけでものびのびとすごしていますが、アニーはゲンタロウが放飼場に出て姿が見えなくなると不安な声を上げるなど、ゲンタロウの存在が大きくなっているように見られます。
次回の同居はアニーのケガが治り、万全の状態になってから実施する予定です。

現在、なるべく刺激の少ない休園日を選んでアニーの放飼練習を実施しています。
まだ単独で放飼場に出ることが難しく、一歩二歩出る程度なので、時間をかけて慣れてもらう予定です。
そのため、アニーの公開はしばらく先になってしまうことをご理解いただければと思います。

休園日以外の日は、日中は非公開の屋外ケージと室内を出入自由にして、アニーが好きな場所ですごせるようにしています。

最近は、ゲンタロウのようすを見ながらアニーがえさを食べる量も増え、トレーニングにも素直に応じるなど、上野動物園での生活に少しずつ慣れてきているようです。

これからも2頭の関係性やアニーの健康状態をていねいに観察し、慎重に同居や公開の準備を進めていきます。
公開までもうしばらくお待ちください。

2025年11月28日:検疫後のアニー

2025年11月4日東山動植物園から来園したニシローランドゴリラのメス「アニー」の検疫が2025年11月12日に終わりました。

10月27日に来園したオスの「ゲンタロウ」と格子越しで顔合わせをしたところ、相手を毛づくろいするような行動や指を合わせる行動など、比較的良好な反応が見られました。

今後は休園日を利用して展示場に慣れさせたり、ようすを見ながらゲンタロウとの同居を進めます。公開についてはしばらくお待ちください。

(2025年11月18日)
(2025年12月10日:近況を更新)
(2026年02月19日:近況を更新)
(2026年03月21日:近況を更新)