飼育下生まれのオガサワラカワラヒワのペアが繁殖しました!

ニュース
2026年6月24日

オガサワラカワラヒワは小笠原諸島のみに生息し、野生での絶滅の危険性が極めて高いとされている鳥です。本種の生息域外保全の一環として、上野動物園や父島施設において飼育繁殖に取り組んでいます。

このたび上野動物園では、昨年飼育下で生まれたオガサワラカワラヒワ同士がペアとなって繁殖し、3羽のヒナが巣立っています。野生での絶滅の危険性が高い種において、このように飼育下で複数世代に渡る繁殖ができることは、個体数を増やし絶滅を回避するために非常に重要です。

経緯

上野動物園では、オガサワラカワラヒワの保全に貢献するため、近縁種での飼育繁殖技術の開発や普及啓発等に取り組んできました。2025年3月には父島内の施設から野生由来のオガサワラカワラヒワ2羽を受け入れて飼育繁殖に取り組み、2025年7月に2羽のヒナが巣立ちました。父島の施設では同年6~7月に計4羽が巣立っています。

その後、2025年10月に父島の施設から上野動物園へ2羽を移動し、2026年は新たなペアでの繁殖に取り組んでいました。

巣立ったオガサワラカワラヒワのヒナ(右)と母親
(撮影日:2026年6月15日 上野動物園内で撮影)

2026年の繁殖状況

・上野動物園
 巣立ち数 3羽
  父親 2025年6月15日 父島施設生まれ
     2025年10月15日 上野動物園に来園
  母親 2025年6月30日 上野動物園生まれ

父島施設でも、飼育下生まれ同士のペアの繁殖に成功しています。
・小笠原自然文化研究所 飼育施設
 飼育ペア1 2026年6月14日〜16日 4羽孵化
 飼育ペア2 2026年6月18日までに交尾行動を確認

・東京都父島施設
 飼育ペア1 巣立ち数 2羽
 飼育ペア2 2026年6月4日〜 産卵(計4卵)

国内の飼育状況(2026年6月15日現在)
・恩賜上野動物園 8羽(うち2026年生まれ 3羽)
・父島      16羽(うち2026年生まれ 6羽)