エミュー観察ポイントのご紹介
2026年11月4日
上野動物園の子ども動物園すてっぷでは、エミューを展示しています。エミューは、ダチョウに次いで世界で2番目に大きな現生鳥類です。とても興味深い特徴がたくさんありますが、ここでは注目ポイントを3点ご紹介します。
1.翼
エミューは飛ぶことができない鳥として有名で、翼が非常に小さく退化していますが、その翼はどこにあるか、大きさはどのぐらいかご存じでしょうか? 下の写真で、両足の前にちょこんと飛び出ているものが翼で、長さは20cmぐらいです。
エミューの翼
2.足
鳥類にしては非常に太く強靭な足は、蹴る力がとても強く、身を守る際に役立っています。もちろん走ることも得意で、その最大時速は50kmともいわれています。天敵から逃げたり、広範囲に移動して食物を探したりすることができます。空の飛翔ではなく、地上での生活に特化した鳥類といわれる所以です。
3.羽
放飼場には、エミューの白っぽい羽が落ちていることがあります。その羽をよく見ると、1本の羽軸から2本に分かれています。正羽の根元から分かれて生えている「第2の羽」である後羽が、正羽とほぼ同じ長さなのです。これは、雨が直接体にふれず、防寒性を高めるのに役立つといわれています。
エミューの羽
エミューに限らず、生き物はどの種類も興味深い特徴があります。それぞれが生きていくためにそれぞれの生活環境に適応して進化していった結果、地球上で多種多様な生き物が生活しているのです。
金子みすゞさんの詩でも「みんなちがって、みんないい」とうたわれているように、さまざまな動物を観察しながらそれぞれの動物のすばらしさを発見し、生物多様性について思いを馳せてみてください。
〔上野動物園 子供動物園係〕

