西園の動物たちの引っ越し
2026年8月7日
上野動物園の西園では、6月から7月にかけていくつかの動物の移動をおこないました。移動にともなう展示の変更は、その都度上野動物園公式サイトや園内掲示物などでお知らせしていますが、こちらでもう少し詳しくその内容をご紹介します。
まずは、小獣館の地下で展示していたムツオビアルマジロが6月29日に千葉市動物公園へ移動し、上野動物園での展示は終了しました。そのあと、小獣館1階で展示していたマタコミツオビアルマジロが地下展示室に移りました。
アルマジロは本来夜行性の動物で、1階で展示していたときは巣箱の中で丸くなって休んでいることがほとんどでしたが、地下展示室では昼夜のサイクルを逆転させているため、展示時間中に活発に歩き回るようすが見られるようになりました。
同じく小獣館地下で展示していたニホンモモンガ全頭が、6月8日に神戸どうぶつ王国へ移動しました。空いた展示室では、7月14日からミナミコアリクイを展示しています。
ミナミコアリクイは以前東園のバードハウスで展示していましたが、昨年6月にバードハウスが閉館となり、その後は非公開になっていました。ミナミコアリクイはニホンモモンガと同じ樹上性です。そのため展示室にあった樹木を活用して改修し、ミナミコアリクイの新たな展示スペースとして利用できました。ミナミコアリクイは主に夜行性であることから、以前よりも活動的なようすを見ていただくことができます。
次に屋外では、鳥インフルエンザ感染防止対策のため、屋内の展示室や非公開エリアに避難していた二ホンコウノトリ、シジュウカラガン、サカツラガンが、鳥インフルエンザ国内発生の終息にともない、いそっぷ橋横の不忍池に面したケージに移動してきました。
この移動に先立ち、ケージ内の樹木を剪定し伸びきった草を刈り取ったところ、背後の不忍池ではちょうどハスが咲き始めていたため、鳥たちとハスが織りなす、この時期ならではの景色をお楽しみいただけるようになりました。
なお、ここにいる鳥たちは、鳥インフルエンザ対策をする前は弁天橋を渡ったところにあるケージでも展示していましたが、現在はこのいそっぷ橋横のケージのみの展示となっています。
動物にとって新しい展示室への移動は、大きな環境の変化です。私たち飼育係も、無事に移動できた後は、えさをしっかり食べているか、落ち着いて休めているかなどを注意深く見守っています。
動物の移動にはさまざまな理由がありますが、動物たちにとってのよりよい環境づくりや、来園されたみなさんに動物の新たな一面をご覧いただくことも大事な目的です。ぜひ、動物たちの新しいくらしにも注目して見てください。
〔上野動物園 西園飼育展示係〕

