「深海調査に行ってきました」も4週目。今回が最終回です。今回、「しんかい6500」が深海の貴重なサンプルとともに浮上してきました。
・第1回「
調査決行!~潜水開始」
・第2回「
しんかい6500は準備OK!」
・第3回「
しんかい6500は潜航中」
【今回の動画】
Windows Media、
QuickTime
「しんかい6500」は母船とケーブルで繋がっていおらず、自力で母船の側に浮上してきます。そこでダイバーが母船にたぐり寄せるためのロープをかけます。母船のすぐうしろまで近づいたら、クレーンで釣り上げるための太いワイヤーを取りつけます。
水深約5000メートルの深海から回収された貴重なサンプルは、船内にいくつかあるラボラトリーにすぐ運ばれ、研究者たちは記録をとったり、分析をしたり、大忙しになります。「よこすか」はわりと大きな船ですが、海が荒れていればそれなりに揺れます。そのため、ラボにある水槽や顕微鏡はしっかりとロープで固定してあります。
着岸すると、研究者たちは各サンプルを自分の研究室に持ち帰り、詳細な分析を開始します。「しんかい6500」と「よこすか」は、燃料や食料などを補充し、ふたたび次の研究航海へと出航するのです。
写真上:潜行後の整備のためにパネルが
はずされている「しんかい6500」
写真下:しんかい6500の母船「よこすか」と
ハイパードルフィンの母船「なつしま
*協力:
独立行政法人海洋研究開発機構[JAMSTEC]
*葛西臨海水族園では、2010年5月11日(火)まで、不思議な深海生物の世界 を紹介する特設展示「あなたの知らない深世界」を開催中。JAMSTEC の調査 で得られた貴重な標本や、深海に沈んだ鯨の骨にすみつく「ゾンビワーム」 の生体が見られます。この機会にぜひご来園ください。
*(1年前にも同じ終わり方をしていますが……)私は2010年4月20日から、無人探査機「ハイパードルフィン」を使用した深海調査に参加する予定です。おもしろい映像が撮れたら、またご紹介します!(ハイパードルフィンに関する過去のニュースは下記リンクをどうぞ)
「アメケンの深海調査航海リポート」
その壱、
その弐、
その参
「続・新たな視点で見てみると」
(10)と
(11)
〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕
(2010年04月02日)