井の頭自然文化園は、1942(昭和17)年、「行楽の間に自然科学の知識普及の向上に寄与する」という目的のため開設されました。園内には、動物園のほか、彫刻館、熱帯鳥温室、資料館などが併設され、その名称のとおり、自然と文化が調和した施設となっています。
ここでは日本産の動物を多く飼育しており、「リスの小径」においてニホンリスの放し飼いをおこなうなど、動物を身近に感じられる展示をおこなっています。
また、環境省が推進する特別天然記念物ツシマヤマネコの保護増殖事業にも協力しており、2006(平成18)年より飼育を開始、以後、繁殖にむけた研究 をおこないながら、翌2007(平成19)年には一般公開をはじめました。2011(平成23)年には、さまざまな野生の生き物が集まるしかけを施した「いきもの広場」を公開し、より一層、生き物を身近に感じられるような取り組みを実施するなど、環境教育の充実にも力を入れています。