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 Z o o E x p r e s s ■ ズー・エクスプレス ■ No.391 - 2008年08月01日

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・都立動物園の最新情報をお届けするメールマガジン「ズー・エクスプレス」

・まずは、最新動画6点 http://www.tokyo-zoo.net/movie/ をごらんアレ!

・東京動物園友の会に入会しませんか? 年会費は、 2,000円。機関誌「どう
 ぶつと動物園」を年4冊お届けします。入会・継続の手続きは、クレジット
 カード&オンラインでもOK! → http://www.tokyo-zoo.net/member/

■目次■----------------------------------------------------------------

 ・東京ズーネットBB
   └─夏休み! 7月の動画ニュースをお届けします!

 ・上野動物園
   ├─モルモットの赤ちゃん、展示開始!
   └─「真夏の夜の動物園」のチラシをどうぞ!(PDFダウンロード)

 ・多摩動物公園
   ├─まもなく開催、サタデーナイト@TamaZoo!
   ├─8月の観察デーは、キリンを観察
   └─モルモット教室、8月は中止します

 ・葛西臨海水族園
   ├─水槽のサンゴを見てみよう!
   └─アメケンの深海調査航海リポート、番外編

 ・井の頭自然文化園
   ├─シリーズ井の頭自然文化園のカエル No.10──ウシガエル
   └─アオノリュウゼツラン、ついに開花!

 ・書籍紹介──ごとうけい『クラフト動物ランド』

■東京ズーネットBB■====================================================

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 ▼夏休み! 7月の動画ニュースをお届けします!
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  「東京ズーネットBB」は、動画でおつたえする動物園ニュース。「東京ズー
 ネット」 http://www.tokyo-zoo.net/ のトップページから、「TokyoZooNetBB」
 をクリックしてください。

 ◎うごく!どうぶつ図鑑

 【アカカンガルーの人工哺育】─────────────────────

   多摩動物公園ではアカカンガルーの赤ちゃんを人の手で育てています。特
  製の「袋」に赤ちゃんを入れてミルクを与えたり、散歩をさせたり。群れに
  戻した後、キーパーズトークで活躍してくれるかもしれません。

 【トキのひなを大きなケージに移動】──────────────────

   多摩動物公園が佐渡トキ保護センターから預かったトキが繁殖。このたび
  ひな7羽を大きなケージに移しました。健康状態をチェックするために採血
  も実施。トキを落ち着かせるためにクロツラヘラサギを同居させています。

 【動物に氷のプレゼント】───────────────────────

   上野動物園でニホンザルとホッキョクグマに氷をプレゼント。氷には好物
  の餌を入れてあります。サル山に氷を置くと、さっそく集まってかじり始め
  ました。ホッキョクグマは段差やプールを利用しているように見えます。

 【ヤクシカ親子】───────────────────────────

   井の頭自然文化園でヤクシカが誕生。赤ちゃんは日陰で休んだり、母親か
  らミルクをもらったり。はっきりした「鹿の子」模様はカムフラージュに役
  立つともいわれています。

 【モウコノウマの親子】────────────────────────

   多摩動物公園のモウコノウマの親子。おっぱいをもらい、放飼場を駆けま
  わり、仔馬は元気に育っています。最近は他の個体の鳴き声に、甲高い声で
  反応するようになりました。現在、時間限定で公開中。

 ◎動物園よりおしらせ

 【オランウータン「ジプシー」来園50周年】───────────────

   多摩動物公園のオランウータンの「ジプシー」は来園50周年。お祝い会を
  開催しました。現在推定53歳。放飼場にはスイカやリンゴ、バナナ、キーウ
  ィなど、好物の果物を置きました。現われたジプシーさんは……。

 ※「東京ズーネット」のモバイルサイトでも、動画を公開しています(約30
  秒)。動画再生対応機種でごらんください。アクセス先は、パソコン版と
  同じく、 http://www.tokyo-zoo.net/  です!

■上野動物園■==========================================================

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 ▼モルモットの赤ちゃん、展示開始!
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  先々週、上野動物園の子ども動物園でモルモットの出産が続いているとお知
 らせしました。(ニュース「モルモット、出産ラッシュ」↓)
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9596

  そして2008年7月13日、妊娠していた最後のお母さんモルモットが、ついに
 出産! 3頭を産みました。6月30日に4頭、7月6日2頭が生まれています
 ので、赤ちゃんは計9頭となりました。残念ながら、6月30日に生まれた4頭
 のうち1頭は死亡してしまいましたが、残る8頭の赤ちゃんは、母乳を飲んで、
 すくすくと成長しています!

  6月30日生まれの赤ちゃんは生後20日を過ぎ、しっかりしてきたので、親子
 の展示を始めました。子ども動物園の「うさぎとモルモットのおうち」にある
 「のぞいてごらん」の窓から中をごらんください。

  7月6日と13日に生まれた子どもたちも、さらに成長したら、順に公開して
 いく予定です。かわいいさかりの赤ちゃんを、子ども動物園にぜひ見に来てく
 ださい!
                   〔上野動物園子ども動物園係 伊藤望〕

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 ▼「真夏の夜の動物園」のチラシをどうぞ!(PDFダウンロード)
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  すでにおつたえした、上野動物園恒例、「真夏の夜の動物園」。2008年は、
 8月12日(火)から17日(日)、午後8時まで開園します(東園は午後7時ま
 で)。くわしくはこちら↓

 その1: http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=9392
 その2: http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=9393

  イベント、もりだくさん!なので、ウェブサイトでは「その1」「その2」
 に分けて掲載していますが、イベントをまとめたチラシを作成しました。こち
 ら↓からダウンロードして、ご利用ください。

   http://www.tokyo-zoo.net/event/temp/2008_08/ueno_summer_2008.pdf

  PDF、2ページ、約1.2MBです。プリントアウトして上野動物園にゴー!

■多摩動物公園■========================================================

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 ▼まもなく開催、サタデーナイト@TamaZoo!
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  8月になりました。今月の目玉はなんといっても、30日をのぞく毎週土曜日
 (8月2日、9日、16日、23日)に開催する「サタデーナイト@TamaZoo」!
 こちら↓でお知らせいたしました。

 その1: http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=9533
 その2: http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=9534

  また、8月1日~31日有効の「売店食堂10%割引クーポンつき」のチラシも
 下記からダウンロード可能です。印刷して、ご利用ください。

   http://www.tokyo-zoo.net/event/temp/2008_08/SN_at_TamaZoo.pdf

  さて、サタデーナイト@TamaZoo で「どんなことをやるのかな?」と楽しみ
 にしているみなさんに、すこしだけ写真でご紹介しましょう。写真は、東京ズ
 ーネット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースページをごらんください。

  正門付近では「はたらく車、大集合」。多摩動物公園内で活躍しているライ
 オンバスやキリン号(販売物を運ぶ車)など、働く車を展示しますので、記念
 撮影をどうぞ!

  「はたらく車、大集合」そばのテントには、「飼育係になろう!」コーナー
 を設置。8月1日から着用することになった新品のコスチュームがせいぞろい。
 長靴も置いてありますので、本格的な飼育係の装備が身につけられます。

  昆虫園やアフリカ園に向かう「昆虫坂」には、なにやら見なれない(?)動
 物たちが登場。それは、キラキラ光るイルミネーションの動物です。この動物
 たちには日中もそのすがたを見せてくれますが、「サタデーナイト限定」では、
 キラキラ輝く光でみなさんをお迎えします!

  このほか、サタデーナイト@TamaZoo は限定イベントもりだくさん! 8月
 の夜、いつもとちがった動物園で楽しい時間をすごしませんか?

                   〔多摩動物公園教育普及係 野口友子〕

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 ▼8月の観察デーは、キリンを観察
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  毎月第3土曜日に開催している多摩動物公園の「観察デー」。動物解説員と
 ともに、動物をじっくり観察します。

  2008年8月の観察デーは8月16日(土)です。

  今回はリニューアルした観察シートを使って、キリンのしぐさやくらしを観
 察します。生後3か月の赤ちゃんキリンも、7月下旬から群れに加わり、元気
 にすごしています。12頭からなるキリンの群れの、ゆったりしたくらしぶりを
 じっくり見てみませんか。

  ご希望の方は、午前10時にウォッチングセンターにおこしください。動物解
 説員がごいっしょにキリンの前に行って、みなさんの観察をサポートいたしま
 す。時間は、11時30分くらいまでです。

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 ▼モルモット教室、8月は中止します
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  お子さんにも大人気、多摩動物公園の「モルモット教室」。このところ、暑
 さ対策として、ペットボトルに水を入れて凍らせた「クーラー」を使っていま
 したが、いよいよ夏本番となり、8月中は「モルモット教室」を中止すること
 にしました。ご了承ください。よろしくお願いいたします。

 (通常、この「モルモット教室」は、多摩動物公園のアジア園「どんぐり広場」
 の「ふれあいコーナー」で開催しています[日曜日 10:30~11:30])

■葛西臨海水族園■======================================================

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 ▼水槽のサンゴを見てみよう!
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  葛西臨海水族園の「グレートバリアリーフ」や「インド洋」水槽では、本物
 の“生きたサンゴ”を展示しています。一方、本物ではない、“作り物サンゴ”
 の入っている水槽もいくつかあります。でも、来園者の多くの方々は、この違
 いを区別されていないように見えます。水槽のサンゴは、魚などがすむ海の景
 観をつくるための“飾り”のように思われ、あまり意識して見られることがな
 いのかもしれません。

  生きたサンゴは、もちろん展示生物として水槽に入れています。魚だけでは
 なく、サンゴにも注目していただきたいのですが、まずは水槽内の“生きたサ
 ンゴ”を見つけてみましょう。

  「インド洋」の水槽では、水槽前面にあるアクリル板のすぐ近くにもサンゴ
 を置いてあるので、間近に見ることができます(サンゴの写真は、東京ズーネ
 ット http://www.tokyo-zoo.net/  のニュースページをごらんください)。

  小枝を束ねたようにも見えるこのサンゴの“枝”の表面には、小さなイボイ
 ボが並んでいます。さらに目をこらすと、そのイボイボから白いひげのような
 ものがチョボチョボ生えているのがわかります。イボイボの一つ一つにイソギ
 ンチャクのような形のポリプがあり、ひげのようなものはポリプから伸びた触
 手なのです。

  サンゴは、小さなイソギンチャクのような形をしたポリプが、石灰質の骨格
 を作りながらその数をどんどん増やし、枝状やテーブル状、塊状など、さまざ
 まな形の群体をつくっているのです。

  種によっては、昼間はあまり触手を伸ばさず、ぱっと見ただけではわかりづ
 らいものもありますが、それらも夜になると触手を大きく伸ばします(上記ニ
 ュースページから写真をごらんください)。こうした触手の動きこそ、サンゴ
 が生きている証拠です。

  「インド洋」水槽の隣にある「紅海」の水槽にもサンゴが入っていますが、
 じつはこちらは作り物。サンゴを飼育するためには、強い光や良好な水質を維
 持する特別なシステムや管理が必要です。そのため、すべての水槽で生きたサ
 ンゴを展示するのは簡単ではありません。水槽内で生きたサンゴを見つけたら、
 ぜひ、じっくり観察してみてください。

  現在、地球温暖化による海水温の上昇や海水の酸性化など、さまざまな要因
 によってサンゴの生息がおびやかされています。サンゴが死んでしまうと、そ
 のまわりにすむ多くの生き物も暮らしていけなくなってしまいます。

  今年(2008年)はサンゴ礁保全を目的とした国際的な協力の枠組である「国
 際サンゴ礁イニシアティブ」(ICRI)によって「国際サンゴ礁年」と定められ、
 各国でサンゴ礁についての理解を深めてもらうための活動がおこなわれていま
 す。みなさんもまず、サンゴやサンゴ礁について、興味をもつことから始めて
 見ませんか?
                  〔葛西臨海水族園飼育展示係 児玉雅章〕

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 ▼アメケンの深海調査航海リポート、番外編
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 ◎12日間の船旅

  今週は、アメケンこと雨宮健太郎の体験リポート番外編をお届けします。か
 たい話は抜きにして、沖縄の青い海に浮かぶ船上での日々の模様についてお話
 ししましょう。船の中での生活──みなさんはどんなものを想像しますか?

  まず、船室には二段ベッド、ロッカー、机、そしてテレビと冷蔵庫まであっ
 て、とても快適な居住空間でした。そして、船内にはお風呂もあります。しか
 し、長い航海では真水の補給ができないため、湯船には沸かした海水を入れ、
 貴重な真水を節約します。

  湯船に入っていると、船が波で揺れるたびに湯船には大波がたつので、暖か
 い海の中で揺られているような心地よさでした。しかし、お風呂では心地よい
 船の揺れも、顕微鏡で小さな生き物の観察やパソコンに夢中になっているとき
 には……う~~ん、なんとな~く頭痛が……。心地よくないですね。

  このように船はつねに揺れているので、その対策も大事です。高価な顕微鏡
 や実験器材などはロープなどでガッチリと固定します(写真は東京ズーネット
  http://www.tokyo-zoo.net/ のニュースページをごらんください)。研究者の
 みなさんは、いかにも“研究”といった感じの機材を持ち込んでいましたが、
 われわれ葛西臨海水族園の二人組が船に乗るといったらこれだ!と持ち込んだ
 機材は……漁師合羽と長靴という、いつもの生物採集スタイルでした(笑)。

  そして船上生活での一番の楽しみ!?、それは食事です。船には司厨長をはじ
 めとする料理人さんたちが乗っていて、一日三食、おいしい料理を作ってくれ
 ます。この食事がとってもおいしいのです。メニューは、ステーキ、白身魚の
 ホイル焼き、マーボードーフ、煮魚、カレーなど、和洋中とバラエティー豊か
 で、さらにデザートにフレッシュな果物までありました(写真は上記ニュース
 ページをどうぞ)。

  ただ、夕食の時間が午後5時半なのはちょっとつらかった……。夜中にお腹
 がすいてしまい、水圧実験用に持って行ったカップ麺(その詳細はリポートの
 「その弐」をごらんください)の中身をくだいてポリポリと食べ、空腹をしの
 いでいました。案の定、帰って来たらズボンが──きつい。

  さて、このアメケンの体験リポートは、今回の番外編をもちまして終了とさ
 せていただきます。ご愛読くださいましたみなさんに感謝いたします。またい
 つの日か、アメケンシリーズでお会いしましょう。

 ・リポート1~4
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9399
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9452
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9592
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9619

                 〔葛西臨海水族園飼育展示係 雨宮健太郎〕

■井の頭自然文化園■====================================================

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 ▼シリーズ井の頭自然文化園のカエル No.10
  ──ウシガエル
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  今回ご紹介するのは、井の頭自然文化園水生物館の人気者「ウシガエル」。
 特設展示室の円柱水槽で、岩の上にどっしりと座っている大きな姿はとても迫
 力があります。その姿を見ると、子どもたちだけでなく、大人の方からも「お
 ぉ~!」と歓声があがります。写真は東京ズーネット http://www.tokyo-zoo.net/
 のニュースページをごらんください。

  このウシガエルは、2005年8月に水生物館へやってきました。捕獲個体なの
 で年齢はわかりませんが、来園当時、今とほとんど変わらない大きさだったよ
 うです。餌としておもにマウスを与えていますが、水槽にいっしょに入ってい
 るアメリカザリガニを食べることもあります。餌を食べた後は立派な糞をしま
 す(上記ニュースページの写真をどうぞ)。アメリカザリガニを食べた後は、
 糞が赤くなるのですぐにわかります。

  昨年(2007年)、このウシガエルの左手の指に、小さな「こぶ」のようなも
 のができました。この「こぶ」はしだいに大きくなり、指よりも大きくなって
 しまいました。獣医に「こぶ」の切除をしてもらい、しばらく入院させた後、
 無事、円柱水槽に戻って来ることができました。今では手術の跡もほとんどわ
 からず、「こぶ」はきれいになくなりました。このウシガエルは特設展示「ず
 っとカエルとくらしたい」の会期中ごらんになれます。2008年8月31日まで。

  ウシガエルは約90年前に食用として日本へ持ち込まれ、野外へ広がりました。
 日本にすむカエルの中でもっとも大きくなり、大きな個体では体長が約18セン
 チにもなります。その大きな口で、昆虫やザリガニ、他のカエルだけでなく、
 小型の哺乳類や鳥類、爬虫類まで食べ、生態系に大きな影響を与えています。
 そのため、特定外来生物に指定されており、許可なく飼育や移動・譲渡などを
 することはできません。


  井の頭池にもウシガエルがすんでいて、「ヴォォォーヴォォー」という不気
 味な鳴き声が聞こえてくることがあります。たまに大きなウシガエルの姿を見
 かけることもありますが、小さなウシガエルやオタマジャクシを見かけたこと
 は一度もありません。卵を産む場所やオタマジャクシが育つような場所がほと
 んどなく、オオクチバスとブルーギルがたくさんいるため、今の井の頭池はウ
 シガエルにとって生活しにくい環境のようです。

            〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 小木曽正造〕

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 ▼アオノリュウゼツラン、ついに開花!
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  お待たせしました。2008年7月26日(土)、井の頭自然文化園のアオノリュ
 ウゼツランが、ついに開花しました! 7月29日には、東京ズーネットに写真
 を掲載しました↓(撮影日は開花翌日の7月27日)。
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9630

  写真は開花翌日、2008年7月27日(日)の撮影です。いつ満開になるか、ま
 た、いつまで咲いているのか、情報が少ないため、正確に予想することができ
 ません。

  その後、7月30日には約半分の花が開花しました。写真はこちら↓
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9650

  7月29日の計測では、大きいほうの株は高さ 878センチ、小さいほうの株は
 744センチでした。

  アオノリュウゼツランは大変蜜量の多い植物のようで、虫たちがたくさん花
 のまわりを飛んでいます。ためしに花をひと房採ってみたところ、カナブンの
 なかま1匹とともに、予想外の量の蜜が出てきました。

  日本では、30~50年に一度、開花するといわれています。アオノリュウゼツ
 ランの花を見る機会はなかなかありません。井の頭自然文化園の熱帯鳥温室の
 そばで咲いています。どうぞお見逃しなく!

 ・第1報(2008年06月27日)から第6報(2008年07月30日)まで
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9396
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9450
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9590
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9616
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9630
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=9650

■ B O O K S ■=========================================================

 『クラフト動物ランド』(ニューワイド学研の図鑑工作ブック)

               ごとうけい著、学習研究社、2008年7月26日刊
                    本体900円、ISBN978-4-05-202996-7

  ごとうけいさんの紙工作ブック。登場するのは、子ライオン、コアラ、オウ
 サマペンギン、バンドウイルカ、ラッコ、ジャンガリアンハムスター、レッサ
 ーパンダ、ジンベエザメの8種。「色つき」と「白地」の2種類の展開図がつ
 いているので、1冊で2度楽しい!

  「小学生の夏休み工作にはもってこいの1冊ですよ、お父さんお母さんっ!!」
 とは、著者ごとうさんの弁。

  ペーパークラフトで動物単体を作るだけでなく、紙ねんどやスポンジ、ナイ
 ロンたわし(!)、プラスチックケース、紙の筒、貝殻、ビニール、空き箱、
 割りばし、ペットボトルのふた、モール、石など、できあがった作品をかざっ
 て楽しむための工作のアイデアがたくさん詰まっています。

  工作好きな読者の心をつかむ工作ブック。夏休みにいかが?

 ・学研の書籍紹介ページ
   http://shop.gakken.co.jp/shop/order/k_ok/bookdisp.asp?code=1020299600

 ※ごとうけいさんの作品展(2008年8月5~10日)は、下↓のお知らせをどうぞ。

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  N E W S  C L I P S
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●昆虫写真家の今森光彦さん、東京3会場で写真展同時開催!

2008年7月5日~8月17日、東京都写真美術館:「昆虫4億年の旅」
http://www.syabi.com/details/conchu.html

2008年8月14日~9月1日、大丸ミュージアム:「里山」
http://www.daimaru.co.jp/museum/tokyo/satoyama.html

2008年7月24日~9月7日、
エプソンイメージングギャラリー・エプサイト:「神様の森・伊勢」
http://www.epson.jp/epsite/event/gallery1/08/7.htm

※なお、多摩動物公園では2008年9月27日、今森さんを迎えて講演会開催↓
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=9614

●2008こども博「探検!アート&オモチャの動物園」

2008年7月29日~8月3日、日本橋三越本店本館7階催物会場にて。入場無料。
昆虫採集スタンプや、木のオリジナル動物スタンプほか、カードやエコバッグを
つくる子ども向けワークショップ(有料)など、アートとオモチャで楽しめる動
物園! 本誌No.369でもご紹介した写真絵本『ほんとのおおきさ動物園』(学研)
から、福田豊文さんの実物大写真も展示されています。

・会場で消しゴムはんこのワークショップを開催されるワダハルオさんのブログ
 より http://wadaharuo.exblog.jp/8367838/

・日本橋三越「2008こども博」のお知らせ
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/08kodomohaku/event.html

●ごとうけい紙工作展2008「も~い~かい? ま~だだよ♪」

上↑で「工作ブック」をご紹介した紙工作作家ごとうけいさんの作品展。2008年
8月5日~10日、表参道ヒルズ内の「Gallery80」にて開催です。

・ごとうけいさんサイト http://www.keicraft.com/
・ごとうけいさんニュースブログ http://keicraft.air-nifty.com/

●絶滅が懸念されていた国の特別天然記念物ライチョウ発見
http://www.asahi.com/national/update/0728/TKY200807280038.html (朝日)

●西アフリカ原産の魚のウロコ、防弾チョッキのモデルに (AFPBB News)
http://www.afpbb.com/article/science-technology/2423297/3169662

●飼育下で世界初! ハシビロコウ孵化に成功!

2008年7月19日、ベルギーのブリュッセル郊外にある動物園「パルク・パラディ
ジオ」で、ハシビロコウのひなが生まれました。飼育下でのハシビロコウ繁殖は
これまでに例がありません。現在、人間の手で育てています。7月24日には2羽
目が孵化しました。

・パルク・パラディジオ http://www.paradisio.be/

・孵化ニュース(写真あり)
  http://www.paradisio.be/fr/paradisio-info/premiere-mondiale.html

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▽本文中にしめしたリンクによって表示されるページには、ほかのページへの移
 動リンクが含まれていない場合があります。とくに東京ズーネットの「どうぶ
 つ図鑑」のばあい、完全なかたちで表示するためには、図鑑のトップページ
  http://www.tokyo-zoo.net/search/ から検索してください。

▽ズー・エクスプレスでは、みなさんからのおたよりを募集しています。匿名や
 ペンネーム希望の方はその旨をおつたえください。 webmaster@tokyo-zoo.net
 まで。ご意見・ご要望・お問い合わせもこのアドレスまでどうぞ。

▽メール配信先変更、配信停止は下記URLにてお願いいたします。配信先の変
 更をご希望の方は、いったん解除をおこない、あらためて新アドレスを登録し
 てください。 http://www.tokyo-zoo.net/express/

▽編集後記

 ・上野「真夏の夜の動物園」、多摩「サタデーナイト@TamaZoo」、 チラシを
  プリントしてお持ちになると便利! URLは本文↑で。

 ・NEWS CLIPSでご紹介したとおり、ベルギーの動物園でハシビロコウが孵化。
  飼育下での孵化は世界初! でも、日本語や英語などで検索しても、あまり
  報道されていないのが意外なんですけど……。

 ・井の頭のアオノリュウゼツランがついに開花! ところで、株の高さが数メ
  ートルもあるのに、記事では1センチ単位で数値をご紹介してきました。さ
  て、その測定法とは?

 ・明日(8月2日)は、上野動物園西園で「セミとコウモリの観察会」。
   http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&link_num=9358
  夕方から、すぐそばの水上音楽堂でジャズフェスティバル……。  (大平)

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メールマガジン ZooExpress No.391 - 2008年08月01日
財団法人 東京動物園協会
110-0007 台東区上野公園9-83 上野動物園内
電話 03-3828-8235 FAX 03-3828-8237
e-mail: webmaster@tokyo-zoo.net
URL  : http://www.tokyo-zoo.net/ 東京ズーネット
携帯サイト: http://www.tokyo-zoo.net/ (PC版と同じです)
(c)2008 Tokyo Zoological Park Society
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