ニュース
カイツブリのひなが見られます
 └─井の頭 2009/09/25

 井の頭自然文化園水生物館では、今年(2009年)6月に続き、9月7~10日にもカイツブリのひなが3羽孵化し、無事に育っています。

 6月の1回目の子育ては、見ている飼育係員にとってはハラハラドキドキで緊張の毎日でしたが、今回は2度目の子育てで、親にも余裕が感じられ、安心して観察しています。

 ひなは、孵化後しばらくは親鳥の背中に潜り込む習性がありますが、今ではその時間は少なくなり、よく水面で泳ぐようになりました。ときどき潜水練習をするようすも見ることができます。

 孵化から13~16日目となる9月23日、巣にあらたな卵が発見されました。たくさんのひなに恵まれ、餌の確保や収容場所にも困っているため、さっそく擬卵(ぎらん:本物に似せて作った人工卵)を5つ追加しました。これまでの実験から、こうすれば実際の産卵数を少なくさせることができて、親の負担を軽減できることがわかってきたからです。

 このままひなが成長していくと、巣立ちの準備のために、親鳥はしだいにひなを攻撃するようになります。ひなが親鳥と同じ展示水槽でいっしょに見られるのは、10月の中旬までだと思います。

〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 荒井寛〕

◎これまでのニュース(2009年)

カイツブリのひなのようすと産卵調整 (07月17日)
カイツブリのひなの展示ひとまず終了 (07月24日)
カイツブリの卵、今回は孵化にいたらず(07月31日)
カイツブリをいつまでだませるのか  (08月07日)
カイツブリの擬卵実験は予想外の展開へ(08月21日)
カイツブリが再び孵化しました    (09月11日)

(2009年09月25日)



ページトップへ