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南極レポート[5]最終回──採集個体、無事到着
 └─葛西  2002/03/01

 2002年2月25日、南極で採集した個体が葛西臨海水族園に到着しました。天候の影響で飛行便が延期されたせいもあり、キングジョージ島から当園到着まで5日半(132時間)ほどかかりました。長時間の輸送にもかかわらず、ほとんどの個体は無事でした。

 到着したのは、南極を代表するノトテニア科のなかま3種類のほか、無脊椎動物9種類、海藻のなかま5種類などです。長旅を終えたこれらの個体は、ひとまず当園の極地生物のための特別水槽に収容され、十分な休養のあとで少しずつみなさんの前にお目見えします。

 今回、大きな魚群やめずらしい稚魚のすがたを観察することができました。調査も終わりに近づいたころ、この海でもっとも獰猛といわれるヒョウアザラシに遭遇し、ヒヤリとさせられる場面もありましたが、最終的に無事調査を終えることができました。

写真:アンタークティックスパイニープランダーフィッシュ Harpagifer antarcticus

◎これまでの「南極レポート」
[1]出発直前──南極圏での採集・調査に行ってきます(2002年2月1日)
[2]南極前夜──成田からサンチャゴ、そしてプンタアレナス到着(2002年2月8日)
[3]南極到着!──プンタアレナスからキングジョージ島へ(2002年2月15日)
[4]採集終了──発送準備完了!(2002年2月22日)

〔葛西臨海水族園調査係 松山俊樹@日本帰着〕

(2002年03月01日)



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