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南極レポート[2]南極前夜──成田からサンチャゴ、そしてプンタアレナス到着
 └─2002/02/08

(南極調査に向かった葛西臨海水族園の職員からレポートが届きました。衛星電話を使った通信環境はキビシイのですが、無事画像も到着しました。前回に引き続き、南極レポート第2回をお届けします。)

       * * *

 南極調査隊員3名は2002年2月3日に成田を発ち、2月4日、日本から見て地球の裏側にあたるチリの首都サンチャゴに到着しました。

 いま、サンチャゴは夏まっさかり。気温は30度を超え、冬の東京から来たわれわれには大変暑く感じられます。サンチャゴで関係機関との調整や調査用機材の確認後、2月7日にはサンチャゴから約2000キロ南下し、プンタアレナスに到着。

 チリの最南端にあるプンタアレナスは、マゼラン海峡に面した港町です。スペインをはじめとしたヨーロッパからの移民で発展してきました。町の中央には、マゼランとこの地の先住民族の銅像があります。ここで先住民の足に触れた旅人は、ふたたびこの地に帰ってくることができるという言い伝えがあるそうです。

 われわれもキングジョージ島への旅立ちを前に、旅の安全を祈願しました。天候がこのまま良好ならば、2月9日には小型飛行機でキングジョージ島に向かいます。

写真:プンタアレナスのマゼランと先住民族の銅像

〔葛西臨海水族園調査係 松山俊樹@プンタアレナス〕

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 南極ってどんなところ? どんな生き物がくらしているの? 南極でのスタッフの生活のようすは?──南極に行ったことのある方は比較的少ないと思います。そこで、読者のみなさんからいただいた質問を、南極滞在中のスタッフに衛星携帯電話等を使って直接聞いてみます。海の中のようす、ペンギン、陸上の生き物、宿の食べ物など、南極に関する質問ならなんでもかまいません。webmaster@tokyo-zoo.net までお送りください!(追記:受付終了しました)

(2002年02月08日)

◎これまでの「南極レポート」(2002年03月01日追記)
[1]出発直前──南極圏での採集・調査に行ってきます(2002年2月1日)
[2]南極前夜──成田からサンチャゴ、そしてプンタアレナス到着(2002年2月8日)
[3]南極到着!──プンタアレナスからキングジョージ島へ(2002年2月15日)
[4]採集終了──発送準備完了!(2002年2月22日)
[5]最終回──採集個体、無事到着(2002年3月1日)



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