催し物
3/24から南極生物展示にニューフェイス! 記念スタッフトーク&ガイドツアーを実施(スタッフトークとガイドツアーは3/27実施)
 └─葛西  2016/03/23

 葛西臨海水族園は2016年2月、12年ぶりに南極圏での生物調査および採集をおこないました。

 この調査で採集された南極の生物を、2016年3月24日(木)から本館1階「世界の海」エリアの「北極・南極の海」コーナーで展示します。またこれを記念して、3月27日(日)には、南極採集スペシャルスタッフトーク「南極の海に潜る」と、大人限定ガイドツアー「北極・南極の海」を実施します。

新しく展示する主な生き物

●パルボルラシア・コッルガトゥス(Parborlasia corrugatus
 担帽綱オロチヒモムシ科


パルボルラシア・コッルガトゥス

 南極海沿岸の浅い海に多く見られる「ヒモムシ」のなかまです。からだは柔らく伸縮自在で、伸びると長さが1メートル程度になります。食性は肉食系で、海底の生きものなどを捕まえ、頭部にあるスリット状の口で飲み込みます。与えた魚を丸飲みにする動画を近日中に公開します。

●グリプトノートゥス・アンタルクティクス(Glyptonotus antarcticus
 甲殻綱トガリヘラムシ科


グリプトノートゥス・アンタルクティクス

 南極海沿岸の水深約600メートルまでにすんでいる大型の等脚類(ダンゴムシのなかま)で、後ろの4対の脚がとても長いのが特徴です。成長すると10センチ以上になります。現地では海底にたまった海藻の下などに隠れているようすが観察されました。有機物や死んだ生き物などを食べています。

新展示記念イベント

●南極採集スペシャルスタッフトーク「南極の海に潜る」
 葛西臨海水族園では、1989年の開園以前から南極での調査・採集に取り組んできました。今回、南極で潜水採集をおこなった職員が、現地および潜水時の写真や映像を紹介しながら、現地につくまでの過酷な旅や南極の海のなかのようす、生物の蓄養、輸送の工夫などについてお話しします。


潜水採集のようす

 日時  2016年3月27日(日)13時30分~14時

 場所  葛西臨海水族園 本館2階 レクチャールーム

 参加費 無料(入園料は別途かかります)

●大人ガイドツアー「北極・南極の海」
 毎月7のつく日におこなっている「おとなガイドツアー」で、新たに南極で採集した生き物をご紹介します。北の果ての海と南の果ての海。ホッキョクグマやペンギンたちは有名ですが、北極や南極にはこれらの生き物を支える独特の生態系があります。今回のおとなガイドツアーは、極寒の厳しい環境に適応した生き物たちに注目します。対象は16歳以上、定員は10名程度です。なお、人数が定員を大幅に超えた場合は抽選をおこないます。


「北極・南極の海」コーナー

 日時  2016年3月27日(日)
     12時30分~13時15分(受付は10分前から)

 場所  本館2階 ツアーカウンター

 参加費 参加無料(入園料は別途かかります)

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(2016年03月23日)


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