写真でふりかえる25

  • オープン時は「しおだまり」は広い「渚の生物」水槽の一部が浅くなっただけの狭い場所。自由にさわることができたため、生物へのダメージも小さくなかった。

  • 生物によりさわりやすいように水槽を設置。

  • 「1本指ルール」を取り入れ、優しくさわってもらうように呼びかけ、スタッフによるガイドも開始した。

  • 更に改良が加えられた「しおだまり」水槽でガイドする東京シーライフボランティアーズ。2007年に組織され、「しおだまり」を中心に活動を開始。

11「『しおだまり』は進化中」

生き物にさわれる「しおだまり」。どこの水族館でも子供達に人気のコーナーです。開園当時の「しおだまり」は、想定をはるかに越える来園者に対応できるものにはなっていませんでした。しゃがまなければさわることができない水槽の形状に加えて、スタッフにも生物とのふれあい方やその面白さを伝えるような活動の余裕がなく、生物へのダメージが少なくありませんでした。その後、2度の水槽の改修を行い、またスタッフによるスポットガイド時間の設定やボランティア活動の場としての利用など、少しずつ「しおだまり」も成長してきています。

  • 展示場建設の様子。フンボルトペンギンの生息地の岩場を模ったパネルを組み上げて、本来の生息環境を再現。

  • フンボルトペンギンとイワトビペンギンの2種で飼育が始まった。当時、世界最大級の展示場。広々としたプールでゆうゆうと泳ぐ姿が観察できる。

  • ”妖精(フェアリー)”仲間入り。1991年にフェアリーペンギンの飼育を開始。フンボルトペンギンとの相性が悪かったため、仕切りを設けて飼育を行ったところ繁殖するように。

  • そして”王様(キング)”も。2009年に上野動物園から4羽のオウサマペンギンが来園。水族園では、2回の繁殖に成功し、生まれたヒナは立派に成長。

  • ご心配おかけしました。2012年、フンボルトペンギン1羽が脱走。81日後に千葉県市川市で無事に捕獲。

  • 「さざなみ」の愛称をもらい、現在ではすっかり群れに馴染んでいる。

12「世界最大級のペンギン展示場!」

「ペンギンの生態」は、総面積約1,000m2の世界最大級のペンギン展示場です。開園当初は、フンボルトペンギンとイワトビペンギンの2種を飼育していましたが、その後、フェアリーペンギン、オウサマペンギンが加わり、現在では飼育しているペンギンは4種となりました。特にフンボルトペンギンの飼育・繁殖に力を入れており、生息地を模した展示場の中で、130羽以上を飼育しています。

  • 開園当時の「海藻の林」水槽。アラメ・カジメが見えるものの、「林」にはほど遠い状態。

  • カートリッジ式海藻展示。海藻の仮根部を接着剤などでポット状の擬岩に取り付け、水槽に潜って、水槽内の擬岩に開いた孔に設置する。結構な重労働。

  • 2000年、モンタレー湾水族館と同様のピストンシリンダー式の造波装置を導入。海中の自然な水の揺れ動きが再現されるようになった。

13「海藻展示への挑戦! アラメ・カジメからジャイアントケルプへ」

水槽で海藻を飼育することは大変難しいことです。意外に思われるかもしれませんが、水族園のオープンにあたって、「海藻の林」の展示実現は、「マグロの群れ展示」と並んで、大きな挑戦だったのです。開園当時は、日本の磯で普通にみられるアラメやカジメといった海藻の展示を試みましたがなかなかうまく育ってくれませんでした。光合成のための十分な光、海水中の栄養分、それに海水の動き。これがうまく整って始めて海藻が育つのです。