葛西臨海水族園では、土日祝日に1日2回「水槽の裏側ツアー」を開催しています。ふだんは関係者以外立ち入ることのできない水族園の裏側に入り、水槽設備や生き物のことなどを紹介する約45分間のガイドツアーです。新型コロナウイルス感染症拡大防止のためにしばらく中止していましたが、今年の5月13日、なんと約3年ぶりに再開しました。
今回は水槽の裏側ツアーのさらに裏側、入社2年目の解説スタッフである私が、ガイドツアーデビューをするまでについてお話しします。5月のガイドツアー再開に向けて、これまで特訓を続けてきました。まずは先輩解説スタッフのガイドツアーを見学するところからスタートします。お手本をもとに自分なりにアレンジを加え書き起こしてから、ガイドの練習を始めます。練習を重ね、次は先輩たちに練習を見てもらい、アドバイスをうけて内容の修正をします。
しかし、先輩スタッフを前に練習するというのはとても緊張しました。私は練習中に緊張から言葉が詰まってしまうことも多かったので、まずは自信をもって話せるように、先輩や飼育係から飼育業務や生き物の見どころなどを見聞きし、自分でも水槽設備の仕組みについて調べたり、じっくり生き物の観察をしたり、言葉や話題の引き出しを増やすようにしました。これらを繰り返し、複数の先輩から合格をもらって、ようやく参加者のみなさんを水槽の裏側ツアーにご案内することができるようになりました。

ガイドツアー練習のようす
水槽の裏側ツアーは参加される方々とコミュニケーションをとりながら進めることを大事にしています。みなさんのわくわくが伝わってくると自分も楽しくなりますし、さまざまな質問をいただくこともとてもうれしく感じています。
また、水槽の裏側ツアーのルートはひとつだけではありません。どの水槽の裏側へ行くのかは参加してからのお楽しみ! みなさまのご参加をお待ちしています。
※安全確保のため、対象は小学生以上の方とさせていただきます。
また、小学生だけでの参加はできません。ご了承ください。
※定員は1回10名です。定員を超える場合は抽選となります。
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詳細はこちらをご覧ください。
〔葛西臨海水族園教育普及係 佐藤まなみ〕
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