ニュース
新たな繁殖に向けて、ツシマヤマネコが移動します
 └─井の頭 2012/11/27

 井の頭自然文化園では、環境省のツシマヤマネコの「飼育下繁殖事業」に協力し、2006年からツシマヤマネコを飼育しています。このたび、当該事業の一環で、当園と西海国立公園九十九島動植物園との間で、オスの個体1頭を相互に移動することになりました。
 この移動は、飼育下繁殖を目的として、ツシマヤマネコを飼育する2つの動物園間でおこなうものです。
 なお、来園する個体は繁殖を目指すため、非公開施設で飼育する予定です。

◎井の頭自然文化園から九十九島動植物園に移動する
 ツシマヤマネコ


  個体番号 No.41
  性別   オス
  生年月日 2007年5月9日
  輸送日  2012年11月29日(予定)

◎九十九島動植物園から井の頭自然文化園に来園する
 ツシマヤマネコ


  個体番号 No.50
  性別   オス
  生年月日 2009年6月17日
  輸送日  2012年11月29日(予定)

◎経緯
 絶滅危惧種であるツシマヤマネコを保全するため、環境省で保護増殖事業計画を策定し、対馬野生生物保護センターや国内10か所の動物園で飼育下繁殖に取り組んでいます。
 井の頭自然文化園においても2006年から飼育を継続しています。今回の移動は、環境省九州地方環境事務所が定めた「平成24-25年度ツシマヤマネコ飼育下個体群繁殖計画」に則り、より積極的に繁殖計画を進め、健全な飼育下個体群を確立するために各飼育施設が連携しておこなうものです。
 移動によって各施設にできあがる繁殖ペアは、近親交配を極力避け、遺伝的に重要度の高い個体の繁殖機会がより多くなるよう血縁関係に配慮するとともに、過去に試したペアの相性などにも考慮して、作られています。 


◎当園の飼育状況
 5頭(オス3、メス2)です。ただし、公開しているのは2006年11月19日に来園したオス1頭のみです。他の個体は今回導入する個体も含め、非公開になります。


<過去のニュース>
ツシマヤマネコの移動(2010年11月19日)

2011年対馬体験ツアーに行ってきました(2011年12月02日)

ツシマヤマネコ応援キャンペーン(2012年03月23日)

<関連ページ>
・「希少動物の飼育と保全」(東京ズーネット)

・「ツシマヤマネコの分散飼育について」(環境省、2006年9月29日)

・「ツシマヤマネコの飼育下繁殖事業について」(環境省、2007年10月04日)


写真:今回来園するツシマヤマネコ

(2012年11月27日)



ページトップへ