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在来馬「与那国馬」公開!
 └─上野  2010/04/16

 上野動物園では、日本の在来家畜の収集と展示に力を入れています。2010年4月6日、上野動物園の子ども動物園「曲屋」(まがりや)の横に与那国馬がデビュー! 「与那国馬保存会」から来園したオス1頭です。上野動物園で飼育・展示する在来馬は、木曽馬、野間馬、トカラ馬についで4種類めです。(なお、動物の体調等により、早めに展示を終了することがあります。)

 古来より外来のウマとほとんど交雑してこなかったウマが在来馬。日本では現在、北海道和種馬、木曽馬、野間馬、対州馬、御崎馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬の8種類の在来馬が知られています。

 今回公開した与那国馬は小型の在来馬です。日本最西端の離島、与那国島に生息するため、他の品種との交配もおこなわれず、独自の系統が保たれてきました。農作業や薪や人の運搬のために活躍してきましたが、工業化とともに役割を失い、1975年には59頭にまで減少。同年、与那国馬保存会が設立され、現在では約 120頭という安定した数を保っています。1969年には、与那国町の天然記念物に指定されました。

・これまでのニュース

 トカラ馬(2007年10月2日来園)
 木曽馬 (2007年11月12日来園)
 野間馬 (2008年4月3日来園)

(2010年04月16日)



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