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トカラ馬につづいて「木曽馬」が来園!
 └─上野  2007/11/09

 先月(2007年10月)、上野動物園にトカラ馬がやってきました。そして、今月、長野県木曽町から「木曽馬」も来園します。

 トカラ馬も木曽馬も、外来のウマとほとんど交雑せず、昔から日本にいる在来馬。現在、八つの品種(北海道和種馬、木曽馬、野間馬、対州馬、御崎馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬)が知られています。

 2007年11月12日(月)の休園日に到着します(動物の搬入に支障をきたすおそれがありますので、取材はご遠慮ください)。来園する木曽馬はメス1頭。名前は、「幸泉号」(さちいずみごう)です。2003年4月6日生まれの4歳。子ども動物園曲屋横で展示します。公開は健康チェックが終わってから。

 江戸時代には山間部の農業や交通に利用され、全国で10万頭も飼われていた木曽馬でしたが、軍用馬が求められる時代になると、外国産馬導入による改良が進められ、木曽馬は激減しました。また、交通手段の発達、農業の機械化にともない、1969年には 120頭近くにまで減ってしまったのでした。

 しかし、1969年には「木曽馬保存会」が発足。2006年の登録数は 156頭ですが、減少に歯止めはかかっていない状態です。上野動物園では、希少な在来馬の収集と展示に力を入れ、その現状についてアピールし、保護に役立てていく予定です。

・サイト「木曽馬保存会

写真は来園する個体

(2007年11月9日)



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