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アジアゾウ「ラージャ」、やすらかに
 └─2018/01/16

 2018年1月14日、千葉県市原市の「市原ぞうの国」で、2017年12月14日に急死したアジアゾウのオス「ラージャ」のお別れ会がおこなわれました。上野動物園から教育普及課長やアジアゾウ担当者などが出席し、突然の別れを惜しみました。

 お別れ会では、ラージャを誕生前から見守ってきた関係者からのお話を聞くとともに、ラージャとの思い出、アジアゾウ繁殖の難しさや意義について、多くの参加者の方々と思いを分かち合いました。


 ラージャは2016年10月27日、市原ぞうの国で「アーシャー」の第2子として誕生しました(お知らせ)。アーシャーは1984年9月20日にインドから上野動物園に来園しました。2009年、繁殖のために上野動物園から豊橋総合動植物公園に移動しました(お知らせ)。

 アーシャーは2011年9月に第1子となるメスの「マーラ」を出産しました(マーラは残念ながら2017年8月13日死亡)。この出産時の経験(お知らせ)をもとに、アーシャーは2度目の妊娠が判明した後、豊橋から市原に移動してラージャを産みました。

 ラージャの誕生と成長は、ゾウを飼育する多くの施設の協力のもとで見守られ、人工哺育により順調に生育していましたが、突然の死亡を迎えてしまいました。

 短い生涯でしたが、ラージャはゾウの繁殖や成長について多くの知見を残してくれました。上野動物園は、これからも他の動物園と協力しながら、アジアゾウの繁殖に取り組んでいきます。ありがとう、ラージャ。

 現在、アーシャーは豊橋総合動植物公園で飼育されています。上野動物園で飼育しているアジアゾウは「ダヤー」(メス、推定40歳)、「スーリヤ」(メス、推定23歳)、「ウタイ」(メス、19歳)、「アティ」(オス、21歳)の4頭です。

(2018年01月16日)


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