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アジアゾウ「アーシャー」が出産しました
 └─2016/10/27
 上野動物園では、2009年10月、メスのアジアゾウ「アーシャー」を豊橋総合動植物公園(愛知県豊橋市)へ移動させ、オスの「ダーナ」との間での繁殖を試みていました。
 2頭は大変相性がよく、2011年9月に1頭のメスを出産しました。それに続き、昨年9月には妊娠が確認され、ゾウの群れ飼育をおこなっており、繁殖経験が豊富な市原ぞうの国へ「アーシャー」を移動しました。
 このたび、市原ぞうの国にてアーシャーが出産しましたので、以下のとおりお知らせします。>

誕生したアジアゾウ
市原ぞうの国での「アーシャー」

誕生したアジアゾウ

誕生日時 2016年10月27日(木) 午前2時39分
性別   オス
体重   123kg
体高   95㎝(背中までの高さ)
両親   母親:アーシャー 推定39歳(1977年生まれ)
        1984年9月  インドより恩賜上野動物園へ来園
        2009年10月 ブリーディングローン(※)により豊橋総合動植物公園へ
        2011年9月  マーラ(メス・第1子)出産
        2015年10月 出産の準備のため市原ぞうの国へ
     父親:ダーナ   推定45歳(1971年生まれ)
        1973年12月 インドより豊橋総合動植物公園へ来園

※ブリーディングローンについて
繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。
動物園間で個体を移動させることによって新たなペア形成を促し、繁殖に寄与することを目的としています。

一般公開について

 誕生したアジアゾウは市原ぞうの国での公開を予定していますが、公開日は未定です。
決まり次第、市原ぞうの国のホームページフェイスブックなどでお知らせいたします。

経緯など

2015年1月    交尾を確認
2015年1月    黄体ホルモン(プロゲステロン)値が高値を維持、妊娠の可能性が高まる
2015年6月22日  豊橋総合動植物公園において、経直腸の超音波検査を実施。超音波写真に胎児の姿が写り、妊娠していることが確定
2015年10月21日 豊橋総合動植物公園から市原ぞうの国へ移送
2016年10月26日 黄体ホルモン値が低下し、出産の可能性が高まる
2016年10月27日 出産

※まだ筋力が弱いため、介助して自立を促しています。経過を慎重に見守りながら、引き続き適切なサポートをおこなってまいります。

国内の飼育状況

41園館91頭(オス21、メス70)

国内でのアジアゾウの繁殖状況

2004年3月  神戸市立王子動物園(2005年4月死亡)
2007年5月  市原ぞうの国
2007年10月 神戸市立王子動物園(2012年4月死亡)
2011年9月  豊橋総合動植物公園
2012年10月 富士自然動物公園
2013年1月  名古屋市東山動物園
2013年5月  九州自然動物公園
2013年9月  市原ぞうの国
2014年6月  市原ぞうの国
2015年3月  沖縄こどもの国

(2016年10月27日)


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