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ホッキョクグマの「ユキオ」、やすらかに
 └─上野  2014/11/25

 2014年11月25日、上野動物園ではホッキョクグマ「ユキオ」の死亡を確認しました。ユキオは1987年12月8日にドイツのミュンスター動物園で生まれたオスです。年齢は26歳11か月、死因は急性膵炎でした。

 1988年から岡山市の池田動物園で飼育されていたユキオは、2000年6月に上野動物園に来園。1984年に来園した「レイコ」と長年いっしょにくらしていました(レイコは1983年12月6日生まれ、ユキオの4歳上のメス)。2頭は仲がよく、2002年には交尾行動も見られましたが、繁殖にはいたりませんでした。

 2011年10月、新施設「ホッキョクグマとアザラシの海」がオープンし、広い運動場で伸び伸びとくらしていましたが、希少動物であるホッキョクグマの繁殖をめざして、釧路市動物園に移動しました。釧路ではメスの「ツヨシ」とのあいだで繁殖を試みましたが、残念ながら成功せず、2014年4月、ユキオは上野動物園に戻ってきました。

 ユキオの死後、上野動物園のホッキョクグマは、2012年3月にイタリアのファサーノ・サファリから来園したメス「デア」(2008年12月2日生まれ)だけになりました。将来、ユキオとデアの間で繁殖を試みる予定でした。

 日本国内のホッキョクグマは、2013年12月31日のデータでは、21の施設でオス18頭、メス29頭が飼育されています。

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(2014年11月25日)


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