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ホッキョクグマが移動します── 希少動物の繁殖を目指して
 └─2012/04/04

 上野動物園のホッキョクグマ「ユキオ」が釧路市動物園へ移動することになりました。

◎ユキオについて (写真上がユキオ)

 性別 オス
 年齢 24歳3ヶ月
  1987年12月8日
    ドイツ・ミュンスター動物園生まれ
  2000年6月12日
    池田動物園より来園

◎移動予定日

 2012年4月10日(火)

◎経緯

 ホッキョクグマは地球温暖化の影響で生息環境が悪化し、絶滅の危機に瀕しています。この種を保全するため、日本国内の動物園で相互協力しながら、繁殖を進める取組をおこなっています。
 その取組の一つとして、新規個体を導入するとともに、繁殖可能な個体を飼育園館同士で移動させ、ペア形成を進めています。

 当園では、2012年3月16日にイタリアからメス1頭を導入し、現在オスとメスのホッキョクグマを1頭ずつ飼育していますが、メス個体はまだ若く繁殖に供するには数年かかります。

 一方、釧路市動物園では現在繁殖可能なメス1頭を単独で飼育しており、ペア形成できるオス個体の導入が急務となっていました。
 国内で飼育されているホッキョクグマは限られており、1組でも多くの繁殖可能なペアを形成することが望まれます。
 そこで、当園と釧路市動物園との間で、ブリーディングローン契約(※)をおこない、当園のオス「ユキオ」を釧路市動物園に移動させ、釧路市動物園で飼育しているメス「ツヨシ」(8歳)との間で繁殖を目指すことになりました(写真下がツヨシ)。

※ブリーディングローンとは、繁殖を目的とした動物の貸借契約のことです。動物園間で個体を移動させることによって、新たなペア形成を促し、繁殖に寄与することを目的としています。


<関連動画>
「ホッキョクグマとアザラシの海」[1]ホッキョクグマ(2011年10月撮影)

ブイで遊ぶホッキョクグマ(2009年2月撮影)

動物に氷のプレゼント(2008年7月撮影)

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写真上:ユキオ(オス)
写真下:釧路市動物園のツヨシ(メス)

(2012年04月04日)



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