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マンクスロフタン「マロン」の死
 └─2009/08/21

 見た目はちょっと恐そう、でもじつは愛嬌たっぷりで人間が大好きだった4本角のヒツジ、マンクスロフタンのオス「マロン」が、2009年8月11日に死亡しました。

 マロンは富士山のふもとにある日本獣医生命科学大学の附属牧場「富士アニマルファーム」で生まれ育ちました。誕生日は1998年2月23日です。若いころはだいぶ“やんちゃ”だったようですが、昨年(2008年)10月、上野動物園に来たときは、すでに“好々爺”のような風情で、とてもあつかいやすいヒツジでした。

 今年の5月には毛刈りを行ないましたが、刈られているときもおとなしく、4本の角は体を固定するのに便利でした(下記ニュース)。

 そんなマロンでも年齢のせいでだいぶ歯が弱くなり、栄養が充分にとれなくなっていました。2009年7月ごろからは食べるよりも休むことが多くなり、8月11日、静かな最期を迎えました。

 動物園では長生きする動物も多くいますが、歯の病気にかかることが少なくありません。飼育担当者は日ごろから、食べ方や口のにおいなどで動物の口の中の状態をチェックして、予防や早期発見につとめています。

 これを読まれている方の中には、ご自身でペットを飼われている方もいらっしゃると思います。みなさん、ペットはお口のケアも忘れずに!

 マロンが過ごしていた場所は現在整備中です。みなさんに親しんでいただける展示を考えていますので、しばらくお待ちください。

〔上野動物園子ども動物園係 齋藤麻里子〕

・ニュース「マンクスロフタンがやってきた
 (2008年10月24日)

・動画「マンクスロフタン来園
 (2008年10月17日、10月28日撮影)

・ニュース「マンクスロフタンの名前は『マロン』に決定!
 (2008年11月14日)

・ニュース「GW恒例! 5/4と5/5にヒツジの毛刈り
(2009年04月25日)

・ニュース「4本の角をもつヒツジの『うたた寝』
 (2009年05月23日)

(2009年08月21日)



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