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タイリクオオカミの「ネロ」が死亡しました
 └─2024/04/16
 2024年4月15日、多摩動物公園で飼育するタイリクオオカミ「ネロ」(オス)が死亡しました。15歳でした。


2023年5月26日撮影

 ネロは2008年4月27日に多摩動物公園で生まれ、オスの「ロボ」とメスの「モロ」の子として生まれました。いっしょに生まれた兄弟は「メロ」(2022年11月14日死亡)と「ロキ」(2023年1月14日死亡)でした。

 2023年11月20日にネロの下顎に腫れを確認し、その後経過を観察していましたが、腫れが顕著に大きくなってきたため、2024年2月12日に検査をおこないました。病理組織検査の結果、骨肉腫と判明しましたが、根本的な治療方法がないため、鎮痛剤の投与による緩和療法を実施してきました。

 ネロは2024年3月頃から食べる餌の量が少なくなり、放飼場と室内を出入り自由にしても室内で休息していることが多くなりました。

 4月に入り、餌の肉を食べやすいミンチに加工して与え、少しでもネロが餌を食べられるように努めてきました。しかし、徐々に採食量が減り、活動も不活発になって、4月15日に死亡を確認しました。


2023年11月20日撮影

 ネロの死亡により、多摩動物公園で飼育するオオカミは、オスの「セロ」とメスの「スイ」の2頭になりました。

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(2024年04月16日)



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