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ここ見て!“旬”の「情報ラベル」
 └─2019/10/25

※追記:葛西臨海水族園の「北極・南極の海」エリアは、水温維持機器の故障により、2019年10月26日から当面展示を閉鎖していましたが、2020年1月23日に展示を再開しました。ご迷惑をおかけしました。



 葛西臨海水族園で“旬”の情報をご紹介している期間限定の「情報ラベル」をごぞんじですか? そのうちひとつは「世界の海」エリアの「北極・南極の海」コーナーで掲示しています。

「北極・南極の海」コーナー
 名前のとおり、北極と南極の生き物を展示している「北極・南極の海」コーナー。じつは、この両方の地域の生物を展示している水族館は世界的にも珍しいのです。採集専門のスタッフがいる葛西臨海水族園ならではの展示です。

 このコーナーには生き物のほかに、手で触れることで北極や南極の海の冷たさを体感できるパネルや、採集時に撮影した写真や動画、環境を紹介するイラスト、そして巨大なアンタークティックトゥースフィッシュの液浸標本など、さまざまな展示がコンパクトに凝縮されています。

 ただし、常設展示で紹介できるのは一般的な情報や水槽の中でいつでも観察できる行動に限られ、水槽内の生き物が“今だけ”見せてくれている一時的な行動は、見過ごされてしまいがちです。そこで、今見られる“旬”の情報を「情報ラベル」でご紹介しています。
アンタークティックスパイニープランダー
フィッシュの産卵を伝える情報ラベル
卵を保護するアンタークティック
スパイニープランダーフィッシュ

 たとえば最近の“旬”の情報は、アンタークティックスパイニープランダーフィッシュの産卵です。この魚は産卵から約4か月もの長い間、写真のように卵の上に乗って外敵から卵を守り続けます。これだけ長い間卵を保護することで、南極という厳しい環境で子孫を残すことができていると考えられます。

 ほかにも園内では、特設展示「海のゆりかご」など、いろいろな場所に掲示されている「情報ラベル」を見つけることができるかもしれません。常設展示でご紹介している情報はもちろん、そのとき訪れた人しか見られない期間限定の“旬”の情報も、ぜひ「情報ラベル」を見つけてゲットしてみてください。

・関連リンク
 「極寒の海で卵を守るアンタークティックスパイニー
  プランダーフィッシュ」(2018年10月26日)
 「困ったときはおたがいさま?」(2007年11月30日)
 「産まれた子どもを食べちゃう(!?)魚」(2008年2月22日)

〔葛西臨海水族園教育普及係 大河原陽子〕

(2019年10月25日)
(2019年10月27日:機器故障による展示閉鎖について追記)

特設展示「海のゆりかご」で
掲示している情報ラベル

(2020年02月24日:1月23日の展示再開について追記)


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