2021年7月3日から、いよいよライオンバスが運行再開します。
こちらのページではライオンバスの歴史のほか、新施設を紹介する記念動画、記念グッズなどの情報を紹介していきます。ぜひご覧ください。
園長からのごあいさつ
小さいころに乗ったライオンバス。「獅子の咆哮(鳴き声)」にドキドキ、鉄板で補強されたバスや重厚な扉の開閉にワクワク。バスが走り出して小停止。すると、目の前にライオン‼
2016年3月末で発着場工事のために運行を休止したライオンバスですが、建物の完成後、ライオンの出入り訓練とバスの運行訓練を終えて、いよいよ再開します。
新しいライオンバスステーションには、ライオンのくらしを紹介する展示エリアとライオン園を一望できる観覧エリアもあります。でも、何といっても、バスに乗って間近でライオンを見る! 感じる!
発着場は、ケニアのイスラム教寺院を模したかつての姿から様変わりしましたが、国内最大級の約1ヘクタールのライオン園とバスから見るライオンの群れ展示に変わりはありません。
さあ出発です。ライオンに会いにいきましょう!
〔多摩動物公園長 渡部浩文〕
ライオンバスの歴史
1.世界初の試み
初代園長である林寿郎が研究のためアフリカに訪れた際に、車中から野生の動物を見て、動物園でも野生に近い姿を見てもらいたいと「ライオンバス」を発案しました。
計画の段階で多くの反対があったため、1963年に上野動物園で檻をかぶせた子ども用自動車の中に職員が入り、ライオンの反応を確認する実験がおこなわれました。ライオンの習性なども踏まえ慎重に検討され、ライオンバスの運行が決定しました。
上野動物園での実験のようす
2.初代ライオンバス(1964年5月17日~)
世界初の試みであったライオンバスの運行が始まりました。ライオンバスの運営は東京動物園協会、運転は京王帝都電鉄株式会社(現在の京王電鉄バス株式会社)に委託されました。
ライオン園開園直後から多くの人気を集め、開始から2年間で累計乗車数100万人を達成、1969年には年間乗車数が52万人を超えました。初代ライオンバスの乗車数は、12年半の間に480万人に達しました。
初代ライオンバス
3.2代目ライオンバス(1976年10月17日~)
初代ライオンバスの老朽化により、財団法人日本宝くじ協会から3台のライオンバスが寄贈されました。2代目から車体の外装が現在と同じシマウマ模様になっています。
また、1980年からは当時の飼育担当者により「やぐら」が設置されて牛骨を与え始めたことで、より近くでライオンを見ることができるようになりました。
そしてライオン園開園20周年を迎えた開園記念日(1984年5月5日)には乗車数が7,838人と、一日の最高乗車記録を樹立しました。
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2代目ライオンバス | やぐらの上のライオン |
4.3代目ライオンバス(1988年4月26日~)
約11年が過ぎ、老朽化のため財団法人日本宝くじ協会から新たに3台のライオンバスが寄贈されました。そして1988年には累計乗車数が1,000万人に達しました。
1990年にはライオン舎が建て替えられ、1993年にはサファリ橋が開通するなど、約2年半のライオン園休園中に大規模なリニューアルがおこなわれました。
3代目ライオンバス
5.4代目ライオンバス(2000年5月2日~)
今までのディーゼル車から、排気ガス中の有害物質が大幅に減少した圧縮天然ガス自動車(CNG自動車)を採用し、環境とライオンにやさしいライオンバスとなりました。また、多摩動物公園開園50周年を記念して車体に「Tama Zoo」の文字が入りました。
4代目ライオンバス
6.5代目ライオンバス(2013年4月1日~)
4代目から引き続き、圧縮天然ガス自動車(CNG自動車)を採用しました。
2014年2月には累計乗車人数が2,000万人に達しました。また、この年はライオンバス運行開始50周年の記念イヤーでもあり、園内のみならず企業と共同で、さまざまなイベントや展示をおこないました。
そして2016年、ライオンバス発着場の耐震工事のため、ライオンバスは長期運休となりました。ライオン園工事中のようすについては以下の記事もご覧ください。
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ライオンバス運行休止とその後のライオン園(2016年4月29日)
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ライオン園「仮設放飼場」の今(2018年2月3日)
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“よそもの”から“仲間”へ、ライオン雌雄同居へ(2018年11月23日)
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ライオン園の再オープンに向けて(2020年5月15日)
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ライオン園の再オープンに向けて、その2(20年8月7日)
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ライオン園の再オープンに向けて、その3(2020年11月20日)
未来へ向けて
工事中のライオン園
ライオンバスステーションのご利用案内
ライオンバスご乗車にあたってのご利用案内です。
正門を通って入園してからライオンバスステーションまでの道順、チケット購入、バスご乗車までの流れについては
こちらをご確認ください(PDF、約3MB)。
ライオンバスステーションのパンフレット
ライオンバスステーションのオープンに合わせて、施設紹介パンフレットを作成しました。新しく生まれ変わったライオンバスステーションの特徴や楽しみ方などがわかる内容となっています。
環境への配慮から、デジタルパンフレットとしてウェブで公開します。どうぞご覧ください。
パンフレットのダウンロードはこちらから
(pdf、約2MB)
ライオンバス記念動画
ライオンバスの運行再開に合わせて動画を制作しました。ぜひご覧ください!
【動画】「ライオンとライオンバス」(音声があります)
ライオンバスからはライオンたちがどんなふうに見えるのかな?
ライオンたちはいつもどんなふうに過ごしているのかな?
【動画】「とっておきトーク:豊嶋さんのライオンバス」(音声があります)
東京zoovieでもライオンバスステーションの見どころをご紹介。
リニューアルオープン企画
「フィールドノート:アフリカの動物たち」を持って動物観察にでかけよう!
ライオンバスステーション内の展示エリアは、ライオン研究者のテントをイメージして作られています。ライオンのことが大好きな研究者が、解説パネルや展示物を通してライオンのくらしについて紹介しています。
野生動物の研究者は、野外調査のときにいつもノートを持ち歩き、スケッチをしたり、気がついたことを書き残したりします。このようなノートのことを「フィールドノート」といいます。みなさんも、動物の研究者になったつもりでアフリカ園の動物(チンパンジー、キリン、ライオン、アフリカゾウ、フラミンゴ)を観察にでかけましょう。
今回用意したフィールドノートは、楽しみながら動物を観察できるよう工夫しています。表紙をめくると登場するガイド役の「ケン」といっしょに、スケッチをしたり、簡単なクイズに答えたりしながら観察してみましょう。
日時 2021年7月3日(土)~8月15日(日)
各日9時30分から(なくなりしだい配布終了します)
配布場所 正門前広場
定員 各日先着300部(ひとり1部)
ライオンバス記念商品・限定フード
ライオンバスの運行再開に合わせて、記念商品や限定フードを販売します。
ライオンバスチョロQ
ライオンバスを手のひらサイズで再現! 本物そっくりな多摩動物公園オリジナルのチョロQです。乗車記念のおみやげにいかがでしょうか。エコバッグ ライオンバス
ライオンバス形の収納ポーチがついた、便利なエコバックが登場! デザインよし、耐久性よし、ふだんのお買い物が楽しくなること間違いなし! ぜひお買い求めください。
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ライオンバスチョロQ 1,045円(税込) | エコバッグ ライオンバス 990円(税込) |
チョコっと休憩 ライオンバスのクレープパフェ ※販売終了しました
しっとりもちもちした食感のクレープを使用したミニパフェです。イチゴソースとチョコのかかったバニラアイスがお口でとろけます♪ スーベニアカップはお持ち帰りできます。数量限定!
今後も記念動画などを随時追加していきます。お楽しみに!
(2021年06月27日)
(2021年07月02日:「ライオンバスステーションのご利用案内」「ライオンバス記念商品・限定フード」を追記)
(2021年07月08日:動画2点を追加)
(2021年08月24日:動画「来て来て乗ろうよ ライオンバス──MEET THE LIONS!」を追加)
(2021年11月27日:土日祝日の予約について追記、販売終了の商品を削除)
(2022年03月19日:一部文言を修正)
(2023年01月03日:「ライオンバスのクレープパフェ」販売終了について追記)
(2024年12月15日:動画「来て来て乗ろうよ ライオンバス──MEET THE LIONS!」を非公開)