2021年3月17日追記:死因の調査の経過報告について追記しました。
2021年7月16日追記:死因が悪性腫瘍と判明しました。
ダヤーにみなさまのお気持ちをお寄せいただきありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、当園ではお花などの動物へのお供えの受付を中止しています。郵送や門外へのお供え、スタッフなどへの手渡し等もご遠慮いただければ幸いです。
お気持ちを受け止める場所を設けることができず、申し訳ありません。ぜひ、ご自宅でダヤーとの思い出を懐かしみ、ともに過ごせた時間に想いを馳せていただきたいと思います。
ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
上野動物園のアジアゾウ「ダヤー」が死亡しました。死亡確認日は2021年3月9日です。推定44歳でした。

アジアゾウ「ダヤー」
(撮影日:2021年2月23日)
ダヤーは1977年ごろ(推定)にインドで生まれ、1984年に同国のインディラ・ガンジー首相(当時)から日本政府に寄贈され、メスの「アーシャー」(2009年に愛知・豊橋総合動植物公園に移動)とともに上野動物園に来園しました。
昨年の暮れから食欲不振や体重の減少などがみられ、体調が不安定になっていました。検査を実施したところ貧血や腎機能の低下、腹水の貯留などが認められたため、以後治療を続けてきましたが、3月9日の朝、立ち上がることができなくなっているのを職員が確認しました。
ゾウは長時間横たわったままだと内臓を圧迫して容体が悪化する恐れもあるため、飼育担当と獣医師により、体に負担が少ない体勢をとらせるなどの措置をとりましたが、9日昼過ぎに死亡を確認しました。
解剖時に、腹腔内の複数個所に大きな腫瘍が見られました。
詳細については病理検査中のため、検査結果がわかり次第ご報告いたします。 死因は悪性腫瘍と判明しました。
ダヤーの死亡により、上野動物園で飼育するアジアゾウはオス1頭(アルン)、メス2頭(スーリヤ、ウタイ)となりました。
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(2021年03月10日)
(2021年03月17日:死因調査の経過について追記)
(2021年07月16日:死因を追記)