ライオンの状況について(9/4更新)

ニュース
2026年8月3日(2026年9月4日更新)

2026年9月4日追記

体調不良のライオンについて

8月3日時点で体調不良だった3頭(ニイナ、モルト、ライアス)は、薬を餌に埋め込んで投与を続けていますが、いずれも状態が改善し、体調はほぼ回復しました。3頭の近況は次のとおりです。

ニイナ(メス、11歳)

短い距離を歩けるようになっていましたが、その後も移動距離が延び、8月22日から寝室間を移動できるようになりました。8月23日以降、日中は群れの一部の個体と一緒に過ごしています。以前とほぼ同じ量の餌を採食しています。

モルト(オス、8歳)

寝たままの状態から伏せの姿勢が取れるようになっていましたが、8月27日の夜、立ち上がるようすが記録ビデオで確認されました。29日以降、短い距離を歩けるようになり、寝室間の移動ができるまでになりました。

ライアス(オス、1歳)

室内の台に上がるなど、活動量が増えています。食事の量も以前の状態に戻り、母親やきょうだいと過ごしています。

そのほかの10頭

採食・行動等に異常はなく、ライオン舎内で過ごしています。

今後のライオンの飼育管理

ライオン舎内には複数の大型送風機に加え、大型の仮設エアコンを稼働させており、寝室全体に冷風が行きわたるようになっています。今後、体力の回復と増進のために、天候やライオンの体調を見ながら、涼しい時間帯にライオン園放飼場へ短時間出していく予定ですので、放飼日や時間帯などのスケジュールは不定期となります。

原因究明および再発防止策

7月28日から8月2日までに死亡した3頭の死因について、外部機関に依頼した検査のうち、病理組織検査などからは、現時点では感染症の可能性は低く、発生時の状況および臨床経過から、熱中症による循環不全が疑われています。すべての検査の結果がそろい次第、公益財団法人東京動物園協会の危機管理委員会においてこれらを総合的に考察し、原因究明と再発防止策をとりまとめます。

ライオンバスの運行再開時期

今後、ライオンを不定期に放飼場に短時間出す予定ですが、ライオンの体調管理を優先し、ライオンバスの運行は引き続き休止します。運行再開は気温の落ち着く10月以降を想定し、決まり次第、多摩動物公園公式ウェブサイト等でお知らせします。

2026年8月21日追記

引き続きライオン舎でライオン3頭の治療を継続していますが、うち1頭はほぼ回復しています。いずれの個体も状態の改善が見られ、現在は餌に薬を埋め込んで与える等の治療を続けています。各個体の近況は次のとおりです。

ニイナ(メス、11歳)

横向きの姿勢で寝たままの状態が続いていましたが、8月11日に伏せの姿勢が取れるようになり、16日には短い距離を歩けるようになりました。17日からは、寝室内を歩きまわり、階段を昇り降りする姿が見られています。まだ横になっている時間が多く、毎日少量の餌を採食しています。

モルト(オス、8歳)

横向きの姿勢で寝たままの状態が続いていましたが、8月15日に伏せの姿勢を取るようになりました。上体を起こして体を舐めるなどの行動もときどき見られるようになり、状態は好転しています。ニイナと同じく、横になっている時間が多いですが、以前とほぼ同じ量の餌を採食しています。

ライアス(オス、1歳)

足元のふらつきがほとんどなくなり、母親や他のきょうだいと一緒に行動しています。体調はほぼ回復しています。

そのほかの10頭

採食・行動等に異常はなく、ライオン舎内で過ごしています。

ライオンの展示とライオンバスの運行については、引き続きライオンの治療と体調管理を優先し、運行休止を継続します。再開に向けた情報は、決まりしだいお知らせします。

2026年8月10日追記

現在もライオン舎で3頭のライオンの治療を継続しています。いずれの個体も一時と比較して改善が見られています。各個体の近況は次のとおりです。

ニイナ(メス、11歳)、モルト(オス、8歳)

横向きの姿勢で寝たままの状態が続いていますが、意識が回復し、呼びかけにも応じます。また、口元に餌を運ぶと採食するようになりました。

脱水改善のための24時間静脈点滴、餌に薬を埋め込んで与える治療、2~3日に1回におこなう麻酔下での血液検査、褥瘡(床ずれ)の治療を継続しています。また、褥瘡防止のために寝室の床にマットを敷いています。

ライアス(オス、1歳)

寝たままの状態が続いていましたが、良化傾向にあり、8月9日には短い距離を歩けるようになりました。不調前と同じ量の餌を採食し、水も飲んでいます。

状態が安定してきているため、現在は餌に薬を埋め込んで与える治療を継続しています。

そのほかの10頭

採食・行動等に異常はなく、ライオン舎内で過ごしています。

2026年8月3日発表

多摩動物公園では、2026年7月中旬以降、食欲不振や倦怠感、活動性低下を主とする体調不良で治療を要する個体が複数出てきたため、7月23日からライオンの展示を中止しました。起立不能や意識消失など重症化する個体も見られ、7月28日、31日および8月2日に各1頭、計3頭が死亡しました。現在も、ライオンの治療および養生を継続しています。

ライオンの展示およびライオンバス運行については、ライオンの体調管理を最優先とするため当面のあいだ中止とし、再開の時期については検討のうえ、多摩動物公園公式サイトでお知らせします。

現在(8月3日)までのライオンの飼育状況

7月18日に、ライオン園で飼育していたライオン16頭(2026年7月18日時点 オス5頭、メス11頭)中、2頭に食欲不振や活動性低下などの症状が見られ、治療を開始しました。その後も同様の異常を認める個体が相次ぎ、治療を要する個体は7月22日までに10頭(オス2頭、メス8頭)となりました。初期の治療により回復した個体がいる一方、食欲廃絶、起立不能、意識消失に至る重症化の個体も見られ、放水および送風による体の冷却や静脈点滴による補液・薬剤投与などの治療を続けています。

死亡した3頭について(経緯)

7月19日にムギに食欲不振や活動性低下などの異常が見られたため、7月20日には終日室内での管理とし、治療を開始しました。7月中旬以降の急激な猛暑による体調不良を疑い、23日からライオン全頭の展示を中止し、体の熱が冷めるよう送風や散水を続け、補液などをおこない慎重にようすを見守っていましたが、7月28日にムギが死亡しました。その後も体調不良のライオンへの治療を継続していましたが、31日にイチゴ、8月2日にルエナが死亡しました。

死亡したライオン

ライオン「ムギ」
(撮影日:2025年5月28日)
名前

ムギ

性別

メス

年齢

3歳

生年月日

2022年9月12日 多摩動物公園生まれ

死亡確認日

2026年7月28日(火)

死因

現在調査中

ライオン「イチゴ」
(撮影日:2024年6月1日)
名前

イチゴ

性別

メス

年齢

11歳

生年月日

2015年4月11日 多摩動物公園生まれ

死亡確認日

2026年7月31日(金)

死因

現在調査中

ライオン「ルエナ」
(撮影日:2026年1月14日)
名前

ルエナ

性別

メス

年齢

15歳

生年月日

2010年10月23日 多摩動物公園生まれ

死亡確認日

2026年8月2日(日)

死因

現在調査中

今後の対応

現在、3頭のライオンに体調不良が続き、起立不能であるため補液や強肝剤、ビタミン剤の投与や褥瘡の治療を継続しています。回復したまたは回復傾向にある4頭および当初より健康状態に問題のない6頭についても、当面のあいだ体調管理を優先するため、スポットクーラーの設置および業務用送風機などを増設した非公開のライオン舎内で養生させ、展示を中止させていただきます。死亡原因の確定は検査結果後となりますが、病理解剖所見として3頭ともに全身の脱水や多臓器不全を認めており、暑熱による影響があったものと考え、ライオン舎内およびライオン園放飼場の暑熱対策を強化するなど、再発防止に努めています。

多摩動物公園での飼育状況(2026年8月3日現在)

13頭(オス5、メス8)
※死亡した「ムギ」「イチゴ」「ルエナ」は含みません。

国内の飼育状況(2026年3月31日現在)

47園館 377頭(オス185、メス192)※多摩動物公園調べ